川越style

小江戸川越のお店や人、イベント、行事、風景、川越を伝える情報発信サイト。過去記事もぜひどうぞ。

■2016年7月3日(日) 蓮馨寺「川越Farmer's Market」開催しました。
https://www.facebook.com/kawagoefm

■川越のお店やイベント情報、お寄せください。タイミング合えば取材させていただきます。その他ご連絡はメッセージかアドレスまで
(shinmap1☆gmail.com ☆=@)


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シボネボルケに来こうとする時は、いつも心のどこかがそわそわしているのを感じ、

それは楽しみなのか、緊張なのか、もしかして不安なのか、そわそわの正体はいつも解明できない。

きっと全部なのだろう。

でも、林に辿り着き、お店に足を踏み入れると懐かしさがこみ上げて来て、

「帰って来た」感に包まれるのは、お店とは違う認識なのだろうと思う。

懐かしい場所、落ち着く場所、ここが古里ではないのにそう思わせる雰囲気があって、

それは、自分だけでなく多くの人がそう思って、ここを大事な場所として守っている。


当日、そわそわの音がだんだんと大きくなる、

林に行く前にシボネボルケから坂下にある畑に顔を出す。

一面に畑、そこでは今さつま芋を栽培していて、農家さんはちょうどこの時草とりに追われていた。

畑のことは最後にまた触れます。ある企画で、その畑とシボネボルケを繋げようとしているのです。

農豊かな場所にシボネボルケと林はあります。


林が近づいて来ると、

人の動く気配が。地面にマットやシートを敷いてヨガが始まっていました。

林でヨガ。こんなところで!というより、この林なら有り得るだろうなと思えてしまい、

この林はいろんなことを「それも有り得る」と思わせてしまう。

思わせてしまうし、人がこんなことやりたい!と想像力を刺激する林でもあるようなのです。


川越の下松原にあるシボネボルケで2016年7月24日(日)に開催されたのが、
 「かみ吹丘のウラカミ市」でした。 
上福岡や、川越を中心に活動しているお店や、作家さん、ミュージシャンたちによるほっこり夏の市。
□11時〜16時出店
□16時半〜17時半live (♪ヤマザキヤマト /アフリカやブラジルのタイコやHANGによる躍動と癒しの音色と歌のライブ)


やっぱりこの林で行われるだけあって、林が呼んだでしょう、と思える顔ぶればかりが集まっていました。
☆出店(順不同)
unebagel(ベーグル)、
KONOHA(花、木の実のピアス)、
ナカムラサクラ(陶芸ワークショップ)
TSUI(革靴、皮小物)、
COPECO(ドライフルーツ)、
詠花(ヘナアート)、
cinsgins(アクセスバーズ)
シェルローズ(アロマ)、
chie coffee(チエコーヒー)、
healing school(ヒーリング、リーディング)
マカロンパパ(お菓子)、
mahalo piha(ヒーリング),
HairMake mei(ヘナ販売)
munico(手染め、手作り服)、
ヨガトモ(ヨガ)


シボネボルケがあるのは川越市下松原。川越の最南端です。

その場所は、ちょうど川越と上福岡の境にあり、最寄り駅としては東武東上線上福岡駅になる。

シボネボルケには上福岡からやって来る人も多く、

そして上福岡には個性的なお店や作家さんも多くいる。

その繋がりからいろんな人が集まり、

林に、お店の外に、中に、ウラカミ市が広がっていました。





 








 


シボネボルケに溶け込んだ出店を、のんびりと見て回る人たち。


改めて、舞台となったシボネボルケの店主左桂ももさんといえば、

この林に生まれ育ち、だからこそここから生まれたものをまとめた書籍、

渚出版の「かいとりぼん」が出来るまでのことは以前記事にしました。

 


 


 


(「かいとりぼん」渚出版第一弾作品集 シボネボルケ左桂もも

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12100929034.html

ももさんが生んだ、いや、ももさんから必然的に生まれた

あの、かいとりぼんは、今どうしているだろうか。この林にいることは間違いないけれど、

ウラカミ市で林の中でひょっこり現れたり、あるいはヨガに飛び入り参加しているとか?

期待していたけど見つからなかった。

でも、そこらじゅうに二人が「居る」という感覚もあって、そう感じさせるこの林の力はやっぱり凄い。

本が上梓されて終わり、ではなく、林はあってかいとりぼんも変わらず居る、

本の後もお話しは延び、二人の縦横無尽な遊びは今この時も続いているでしょうね。


また、ももさんの別の一面として

2016年7月3日の川越Farmer’s Marketの音楽に出演してくれた「夏子」。

ラブとおへそ、などあの心地よい演奏は川越Farmer’s Marketの雰囲気を作ってくれ、

今振り返っても、夏子さんが蓮馨寺で演奏したんだなあ、とその奇蹟に浸れる。

夏子の一人が、シボネボルケのももさんでした。

演奏が始まろうとする時から会場がざわざわし始め、いやどよめきか?

「夏子の時間だ」「夏子が歌ってる!」声が漏れ、

なんでここに夏子がいるんだろう、歌っているんだろう、というあり得なさ、非日常感が漂っていました。

あれを奇蹟と言わないで、何が奇蹟でしょう。。。

 


 


(「川越Farmer’s Market2016夏 後編」2016年7月3日蓮馨寺

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12178471293.html

というお店の店主が本当の姿。

というか、絵を描くことが、詩を書くことが、お店や音楽を含めて、

全部がももさんと言った方がいいかもしれない。

ももさんの一つの顔である、シボネボルケのカレーを頂く、

この日はウラカミ市特製のカボチャのダールカレー。横にchie coffeeさんの珈琲を添えて。
 



優しい味、もともと美味しい野菜が(それこそ生きてる!という感じ)、こ

の空間で食べるとさらに美味しく感じるのはなんでだろう。
噛み締めながら、そしていつの間にか、丁寧に食べるということを思い出させてくれる。
この空気感、川越Farmer’s Marketで大事にしたいのはこういうことだなと、ここに来ると再確認します。


ウラカミ市の出店では、

川越Farmer’s Marketに出店してくれた川越の花屋「KONOHA」さんの出店もありました。

花に可愛らしいアクセサリーはここでも人気。

シボネボルケでは花のワークショップ「花部」も開催しています。
 



ちなみにKONOHAでは今、夏らしい花が元気に並んでいます。








 

(「KONOHA」はながすきすぎる

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12116166208.html


シボネボルケでは、階段を上がった店内2階では、

陶芸ワークショップのナカムラサクラさんとアロマのシェルローズさんが出店。



ナカムラさんの陶器は、シボネボルケでも展示販売されてお馴染み。

その佇まいに、あ!と気付いた人もいるかもしれない、

昨年、2015年11月川越織物市場で開催された

「アートクラフト手づくり市in織物市場」にも出店していた作家さんです。


(「アートクラフト手づくり市in織物市場2015」11月14日15日旧川越織物市場

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12096482650.html


この日は器に絵付け体験を行っていて、子どもから大人まで好きなように絵を描いて楽しんでいました。

陶器は後日完成したら送られるという仕組み。
 


  



そしてまた、シボネボルケの林の中ではヨガの時間が訪れて、濃い空気の中で林と一体になる。


・・・と、ふと。
KONOHAさんが林に出てきました。手になにやら緑を持っています。



シボネボルケの林から「少し分けてくださいね」とお裾分けをしてもらった植物は、

この林が凝縮されているようだった。

『KONOHAさん、一体何を始めようとするのかな』

そわそわと、かいとりぼんも傍らで気になっている模様。という気がした。

手に緑の束を集めると室内に戻り、
KONOHAの可憐な花と合わせてテーブルの上に広げる。何やら制作を始めました。


パチン、鋏の音が店内に響く、流れるような手付きで出来上がったのは、花束だった。

シボネボルケの林とKONOHAの花が見事にミックスされ、お互い居心地良さそうに合わさり、

単なる形容ではなく本当に、植物たちが生き生きとした花束だった。

お客さんの注文・・・??いえ。実は違うのです。

KONOHAさん自身からの、大切な人への贈り物。

花束を手にしたKONOHAさんが・・・ももさんにそっと渡す。



 「ももさん、お誕生日おめでとう」
そう、それはサプライズのプレゼントだったのです。

賑やかなイベントの中でそんな一場面がありました。


16時過ぎに出店が終わると、店内を片付けて、音楽の時間へ。

ヤマザキヤマトのLIVEが始まりました。
 








 


大盛況だったウラカミ市、

シボネボルケのイベントは今後もいろいろ続いていき、

◎音部〜みんなで音のけしきをつくろう〜
 8月6日(土) 
 13時〜17時くらい
おやつと飲み物つき 2000円 *小学生以上

持ち物/音の出る物ならなんでも。(例・お鍋、ダンボール、草笛など)

現代音楽家の村山さんが、音のワークショップをしにやってきます

主にヨーロッパで活動されている村山さん。楽器ができなくても、音を楽しむ事はできることを、教えてくれます。

まずは、感じるところから。今回のワークショップは、みんなでつくった音の風景(敢えて音楽とは言わず)を、音源にするところまでを目指します〜

音に対するあたらしい発見があることでしょう。


さらにこれから、秋から冬あたりで、シボネボルケ内で室内イベントを企画しています。
それは、川越のお野菜などの農産物を使い、ももさんが料理を作る、

農家さんのお話しを聴いたり、音楽を聴いたり、そんなイベントになる予定。

昨年まで開催していた川越収穫祭の2016年版ですね。

シボネボルケから坂を下ると川越の下松原の畑が広がります。

まさに目と鼻の先にある畑には、

川越Farmer’s Marketの戸田さんをはじめとした農家さんが何人もいる。

そう、ここで林の前に訪れた畑、冒頭で触れた畑と繫がります。



(奥に見える林がシボネボルケです)

戸田さんの畑では、川越産さつま芋はすくすくと育っています。
5月に苗植えして以来、あの小さな苗が二ヶ月と少しでここまで生長しました。

もう一面葉や蔓で緑に覆われています。
戸田さんはこの時は雑草取りに精を出していて、さつま芋の生育を訊くと、
「今年は雨が少ないので生育はまだこれからという感じです」とのこと。

例年だと今の時期で土の中でさつま芋の形が少し出来始めるそうですが、今年はまだまだ。
雨が降らないというのは、こういうところにダイレクトに影響するんですよね。
そして雨が降り過ぎても生育に影響を与える。農産物を育てるその難しさ。

やっぱり雨は時々降って欲しいものです。

これから秋に向けて、立派なさつま芋になっていきますように。

農にまつわるイベントを街中で開催するのも良いですが、

農の現場近くで収穫祭をやりたいと願っていたので、シボネボルケは川越でこれ以上ない場所です。

野外で大勢の人で賑わいイベントとは違う、室内でゆったりと。
さらにもっと、深いものにしていきたいと思います。


かいとりぼんに別れを告げ、俗世に帰ってくるような感じで家路に着く。

いや、そこらじゅうにいる二人は、いつの間にか自分の中にも居て、

連れて帰ってきたような感覚にもなった。もう、八百万(やおよろず)的な存在ですね。。。

大切なことに気付かされる、そして持ち帰って日常に戻る。


シボネボルケの林の恵みは、どこまでも豊かです。


「シボネボルケ」
http://shibone.exblog.jp/


 


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会場では、スタッフたちがてきぱきと設営に取り掛かっていた。

17時の開場時間になると、続々と参加者が入ってきました。

川越人の熱気溢れる会が始まろうとしていた。。。


2016年7月19日に開催されたのが、

「2016年 川越みがき」18:00~21:00。
  


 
会場となったのが、本川越駅からクレアモール、
小江戸蔵里の先にある湯遊ランドB1の「手古舞」。

主催となっている「NPO法人武蔵観研」は、現在会員が30人ほど。  
「観光と情報活用の視点から実用研究・学術研究を行い、
観光情報学の確立・発展を図るとともに、
観光産業の発展とそのための研究に寄与することを目的」に2008年6月に設立されました。
事務所は湯遊ランド1階にあります。

毎月第二火曜日に定期的月例会を行い、シンポジウムやこのような川越みがきを開催してきました。
もちろん、広域観光や地域おこしに関心がある人なら会員関係なく誰でも参加することができます。


なにより、例年集まって来るメンバーの顔触れが凄い。今回は60人以上の参加がありました。

あの人は川越であんなことを、この人は川越でこんなことを、と

それぞれが川越で活動している人たちばかりで、その熱気たるや半端ないです。
今の川越の市民の熱気は、街の中で渦巻いていますが、

特にここに集っていたのは、今の川越のキーパーソンたちで、川越を支え、創り、川越を語る上で外せない人たち。
川越を知る人からすると、この顔触れが一堂に会するのは、まさに夢の競演と言えるかもしれない。




 


全てではないですが、会員以外の一般参加者を、50音順敬称略で紹介すると、

青野忠義 NPO法人地域人材開発協議会代表理事

栗田千恵子 NPO法人あいアイ

あいアイは、障害を持つ人の創作活動を支援する団体で、

平蔵さんを舞台にした奇跡の展覧会開催までの軌跡を伝えたことがあります。

(「Gallery&Cafe平蔵」秋田の魅力が詰まったお店

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12064197644.html


飯島拓男 (一社)日本ボランタリーチェーン協会

碇俊美 東上まちづくりフォーラム

岩崎朋子 川越中央ライオンズクラブ川越こまち支部

小倉順子 (一社)地域公益推進機構

桑山静子 自立の家つどい

小島淳一 彩乃菓

清水謙五 (株)フュージョンアンドリレーションズ
武井雅弘 武井住建

田中克典 (株)ジャパンケアサービス

田中昭三 日本尺八連盟埼玉県支部

利根川恵子 川越ワイズメンズクラブ

長谷川健一 川越中央RC

松下いづみ 適正姿勢教室・会員制ストレッチ「笑ひ」

溝井敏幸 古民家「恵比寿屋」

(「恵比寿屋」築130年の古民家が川越の新スポットになっていく

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12173192354.html


三宅照一 東上まちづくりフォーラム

村上千代子 ジストニア友の会

矢澤則彦 東京国際大学

山崎純子 川越ワイズメンズクラブ

山崎共子 (株)亀屋

渡部秀子 ティーベリー

総合司会を務めるのは、かわごえ環境ネット理事であり、

川越Farmer’s Market実行委員でもある横山さん。


(「川越Farmer’s Market2016夏 後編」2016年7月3日蓮馨寺

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12178471293.html


これだけの顔触れの熱気をまとめようとする川越みがき、

今回の実行委員長である一瀬要さんは、川越みがきの目的をこう話す。
「川越みがきというのは、川越人の頭の煤をきれいに取り払い、自分達の姿を見直すという意味です。

そしてこれからどんな川越文化になるのか、参加者全員が語り合う場でもあります。
川越には外国からの訪問者が増えています。外とつながる川越です。

しかし、川越人が外国人と同じだったら、来てくれた外国の方はちっとも面白くありません。

だから外とつながる川越人は、他にはない川越ならではの特徴を持っていた方が良いのです。

そんな川越人から生み出されていく川越文化も他にはない川越ならではのものになります。

外国から来たみなさんとは違う匂いや感触があります。だから川越を訪れて楽しい訳です。
そんなところを伝えたく、チラシの文言の一部を

『外とつながる川越人と川越文化の未来を語らう集い』に変えました。

これからは、『おらがまちの文化』がたくさん増えるほど、幸せが増える世の中になるのだと思います」。

一瀬さんは、武蔵観研の会員であり、自身の活動として「いいことクリエイション」に携わっている。


あるいは、武蔵観研の副会長の鎌田さんは、

ウェスタ川越で開催されている

大学ビッグバンド・ジャズフェスティバルを運営するAMFにも携わっている人。

(「第5回大学ビッグバンド・ジャズフェスティバル」ウェスタ川越大ホール

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12076798336.html


武蔵観研の小松さんは異文化交流サロンの活動も推し進めていて、

石原町のMapleLeafとの橋渡しをしてくれた人でもある。

(「カナディアンバー&レストランMaple Leaf(メープルリーフ)」溝井家が織り成す物語

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12155565381.html


少し脱線した私事ですが、川越で活躍する人たちで集まった交流を深める
「ドリカムパーティー」をカフェマチルダで開催していましたが、

(「ドリカムパーティー@カフェ・マチルダ」縁を繋いで円になる

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11916896680.html
あれはあれで若い世代からの底上げという意義深さはありますが、
街を動かしている人たちというスケール感はさすが川越みがき。
どういう人が集まっているかという紹介は、以下また以前の記事の引用をいくつかしますが、
それだけ当サイトでも紹介した人が多くいということでもあります。
街を盛り上げたいと熱を持って動いている人は、

当然ここでも記事にするし、
川越みがきのような場にも必然的に顔を出すことになる、繋がってしまうんですね。

川越style的には夢のオールスター総出演のようで、

この場に居た人たちを抑えれば、リアルタイムの川越の動きを把握できると思います。

また、ここで初めて知った人、活動もあって、

川越の深い部分に触れられそう、これからの取材も楽しみなところです。


人が集まっても、ではどう場を運営していくのかというところで、

せっかく集まっても単なる飲み会で終わってしまうケース、

熱い想いを持っている人ばかりだからこそまとまめるのが大変なケースがある中、

人と人がどうすれば繋がるのか、川越みがきはしっかりと練られていた。

それが今回の内容である、

ゲストを前にした「意見交換会」であり、ワールドカフェ形式の「懇親会」でした。

静かにみんなで聴いて考える時間と、ワイワイと交流する時間、その二つの色合いを採用していました。

きっとドリカムパーティーのような会も、

回を重ねていったら同じような仕組みを採り入れていくことになるでしょう。

そういう意味で、人の集まりから何をどう生み出すのか、

先進的な実験を重ねる川越みがきは、いいお手本を街に示していると言える。

 


時間とともに席が埋まり、18時、2016年川越みがきがスタートしました。

主催者挨拶としてNPO法人武蔵観研会長の桑原さんが挨拶。
 


続いて、始めの部として「未来を語る」。
(1)川越市長 川合善明氏
(2)小江戸川越観光協会会長、蓮馨寺住職 粂原恒久氏

未来を語る、というテーマで二人の基調講演が行われました。

川合さん、粂原さんは今回で三回目。川越みがきの定番となっています。

 




川合市長は、

「川越の未来は明るいと思っています。二つの話しから川越の未来を話したいと思います。

一つは、4年後のオリンピックの話し、もう一つは川越の将来像の話し。

オリンピックのハード面は準備は着々と進んでいます。

笠幡駅前の広場を作るとかアクセス道路の整備、霞ヶ関カンツリー倶楽部周辺の駐車場の整備も進んでいます。

ソフト面のおもてなしはまだこれからというところで、ボランティアの確保や育成をこれから進めていきます。おもてなしという部分は、川越の古い文化を知ってもらうために、川越まつりの山車を展示するとか、オリンピックの時期がちょうど盆踊りのシーズンでもあり、外国人観光客に盆踊りに加わってもらって踊ってもらう、などいろいろアイディアがあって、市民の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

そして川越の将来像ですが、川越は古い歴史と伝統ある街で、同時に東京のベッドタウンという側面もあります。

今後もこの川越の姿は変わらないだろう、と。そして川越の人口は予測では平成30年で頭を打ち、減少していく。ただ、他の街と比べればその減少スピードは緩やかで、観光客数も今後一定程度の落ち込みはあるかもしれないけれど、それほど減らないで推移していくだろう、と。川越の将来は明るいと楽観しています。今の状態は比較的長く続いていくであろうと思います。続かせていかなければと思います」。


(蓮馨寺)


粂原住職は小江戸川越観光協会会長として、観光面からの話し。

「川越と横浜が直通運転がされていて、横浜との関係も広がっています。

小田原というと北條氏。毎年小田原北條五代まつりという大きなお祭りが行われていて、

北條氏が制圧した地、川越を含めた市町村の人を招いてパレードを行っています。

他にも寄居や秩父などの観光協会との連携も深まっています。

そして川越の観光は順風満帆でありまして、圏央道開通で各地からアクセスしやすい状況が整っています。

それにオリンピックによって川越が世界中に発信されます。外国人観光客も飛躍的に伸びるだろうと思います。それに合わせて観光協会も考えなければならない。川越の観光は、蔵造りの町並みだけでなく、連雀町など他の地域もレベルアップし、氷川神社、蔵里、川越全体として観光客を迎える、そんな戦略が必要になってくるだろうと思います」。


次の部として行われたのが、『未来を語らう「川越人と川越文化」』という

場内一体となった意見交換会。

ここが実行委員長一瀬さん肝いりで特に力を入れた部。
これまでの川越みがきでは、
参加者がそれぞれ順番にマイクを持って自身の活動などを話すという形式でしたが、
今回初めて採り入れたのがこの部では、

市内外のゲストを呼び、それぞれ目指す未来と問題・課題を話してもらい、

会場のみんなで考えていこうというもの。今年ならではの試みです。
「この意見交換により、今後、合力と互助の関係が生まれたらいい」と考える一瀬さん。


前列に集まった4人のゲストの顔触れがまた多彩、各分野で活躍している人たちです。
今回、話しをしてもらうのは・・・

■シーラ・クリフ氏 十文字学園女子大学教授

■山野清二氏 埼玉大学名誉教授

■ベーリ・ドゥエル氏 東京国際大学教授

■細渕真太郎氏 おとまち小江戸 代表理事


中でも異色なのは、最後の一人、おとまち小江戸の細渕さんではないでしょうか。

他の3人とは方向が違って年代もずっと若い。

武蔵観研がこの人をここに呼んだというのも、今回の面白いところでした。

会員の鈴木さんが、おとまちの活動を応援していて、ぜひ、と誘ったのだそう。

さあ、どんな化学反応が起こるのか。

この4人に、以下の話しを訊いていき、参加者みんなで考えます。

Q1:目指している事、今年やる事は?
Q2:進める上での問題や課題は?
Q3:力を借りたい事、貸したい事は?
Q4:参加者のご意見、質疑


この部、未来を語らう「川越人と川越文化」の部の司会を務めるのが、武蔵観研会員でもある飯島さん。
2016年6月には小江戸蔵里の八州亭で行われた「TAD試聴会」の司会も務めていました。


(「TAD試聴会」2016年6月12日小江戸蔵里八州亭

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12168872496.html


Q1:目指している事、今年やる事は?

飯島さんが、まずはシーラ・クリフさんに目指していることを訊く。

「着物は日本文化で大切なものだと思うし、もっと広めていきたい。

特に若い人に着物文化を知ってもらいたい、そうならないと文化は廃れてしまうと思います」と話します。


続いて二人目の山野清二さんは、

「歴史を掘り起こせば観光資源になる。川越の未来を考える上では、

歴史なり古典を市民の人にもっと読んでもらいたい」。


三人目のベーリ・ドゥエルさんは、

「今年目指していることは、11月には田井正一と川越、という講演をします。

田井正一は川越キリスト協会の設立に関わり、      
そして、最初の定住牧師であり、邦人最初の司祭でした。
その後幼児教育を訴え、埼玉県初の幼稚園、はつかり幼稚園を設立、
女子教育にも力を注いで女学校を設立、今の川越女子高校へと繋がっていきました。
国際交流史に興味があります。この人を通して、今後の川越国際交流のヒントが得られると思います」


最後、四人目の細渕真太郎さんは、

「おとまち小江戸というのは、音楽の力で街を盛り上げようという団体です。

地元川越で音楽で夢を描ける場があるといいなと思い、川越で活動を始めました。

特に今年の8月27日にウェスタ川越でおとまち小江戸夏まつりを開催するので、盛り上げたいです」

(2016年8月27日ウェスタ川越で開催されるおとまち小江戸夏まつり)


4人のゲストの目指していこうとする話しに耳を傾け、なるほど、と頷く参加者。

自分はこんなことをやりたいんだ、熱っぽく語るゲストに熱っぽく聴く参加者、両者の熱がぶつかります。



続いて進行の飯島さんが4人に、
Q2:進める上での問題や課題は?と掘り進めていく。

シーラ・クリフさんは、

「着物は好きな人にとってはクリエイティブ、学生にもっと体験をさせたいんだけど、事務仕事が多過ぎて時間がとれない。。。」。


続いて山野清二さんは、

「古典にもっと親しんで欲しい。高校生もそうだし、学校の先生ももっと勉強しないと良い授業ができないと思う」。


ベーリ・ドゥエルさんは、

「川越の国際交流史を勉強するためには、二つの課題があります。

一つはその資料がどこにあるのか。例えば、川越に初めて来た欧米の観光客は、

大森貝塚を発掘したモース先生ともう一人の先生の二人でした。

一番街の『まちかん』さんに一泊して、東松山に行き、帰りにまたまちかんさんに泊まったらしい。

関係資料があるにはありますが、まだまだ表に出てきていない。

それと資料を整理しようとしても、明治時代の資料などなかなか読めないものがある。それが課題です」。


細渕真太郎さんは、

「おとまち小江戸夏まつりを立ち上げて毎年開催してきましたが、

今年は会場をウェスタ川越にして規模が大きくなったことで、お金や人、宣伝力が不足していることが課題です」。


 


 


Q3:力を借りたい事、貸したい事は?という質問では、

特にシーラ・クリフさんが話したことによる化学変化が印象的だった。

シーラ・クリフさんが「要らない着物などがあったら寄付して欲しい、

着物の知識を持っている人がいたら学生に伝えてもらいたい」と話す。

・・・と、そこで会場のある席から手が上がった。

見ると、場内真ん中あたりに座る、和菓子店「彩乃菓」の小島さんだった。
 


(「彩乃菓」四季の彩りと菓子の彩り 新しく誕生した川越の和菓子店

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12154132751.html


小島さん「着物のことだったら、『川越きもの散歩』の藤井さんを友人なので知ってます。

よろしかったら先生とお繋ぎしたいです」

と言うではありませんか。!

これには場内びっくり、

飯島さん「いやあ、ここで化学変化が起こりましたね!」。

話しを聞いているだけでなく、会場にいるみんなが解決に向けて考え、提案し、動き出していく。

さらに、ベーリ・ドゥエルが隣に座る山野先生と歴史を見つめ直して発信していきたい、と発言し、

ゲスト同士での化学反応も起こりそうな予感が漂っていた。
4人の話しをみんなで聞き、みんなで考えた意見交換会だった。


そしてじっくり話しを深めるという時間から、いよいよ熱い化学反応が頻発する時間へ。

何かが生まれる、繋がる前には、こうした静かな時間も実は必要なのかも。

今までの時間があったからこそ、

自分だけでなく相手を受け止めるという土壌が、場内に醸成されたように思う。
20時過ぎから始まった懇親会は、参加者同士のざっくばらんな交流タイムです。
 
ただ、単なる飲み会とはしないのがポイントで、
各テーブル4人が座り、先ほどの「未来を語る」を受けての意見交換、
そして川越にまつわる他の話題へと自由に広がっていくような会になっていました。
ここで武蔵観研が採り入れたのが、ワールドカフェ形式。
「ワールドカフェ」形式の対話というのは、

一つのテーブルになるべく見知らぬ者同士が座り合い、テーマに沿って話しをしていく。
川越では先例があります、そう、

2016年2月かわごえ環境ネット主催の環境フォーラムでも

「かわごえカフェ」という名で毎回採り入れられている対話方式です。


(「第14回かわごえ環境フォーラム」2020年に向けて 川越を知ろう・語ろう・伝えよう

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12131127755.html

2016年2月のかわごえカフェでは、
「川越を知ろう、語ろう、伝えよう」をテーマに。
一つのテーブルに4人が座り、話しをしたい時、している時は松ぼっくりを手にするのがルール。
手にしていない周りの3人は聞き役になる。
この仕組みは、一人がずっと話し続けたり、一人がずっと聞き役になったりならないようにするためで、
話してる最中も松ぼっくりを握りしめながら他の人を尊重することを意識し、
周りの人に話しを促すために松ぼっくりを渡したりもする。
トーキングオブジェがあることで、「聞くこと」を大事にして、
みんなが平等に真摯に話し合いを進めることができます。
1ラウンド20分で、計3回のトークセッションを行いました。

かわごえカフェの運営として関わっていた横山さんは、

川越みがきでは総合司会を務めていてと、ここでも人の繋がりがある両者。

川越みがきでも、単に飲み会にせず、良い出会い、交流の場としようと

ワールドカフェ形式が採用されました。

こちらは一方でざっくばらんな飲み会でもあるので、厳密なルールはなしに。

緩やかなワールドカフェ形式となっています。


テーブルに食事が並び、実行委員長の一瀬さんの乾杯の音頭で杯を合わせると、

場内一斉にそれぞれの「川越」をぶつけ合い始める。








見知らぬ者同士が座るからこその化学反応、連鎖反応を起こる。
しかし見知らぬ者同士といっても、
結局は同じこの街、
川越で活動している同士であるので、お互いに共通点を探そうと思えばいくつも見つかり、
すぐに打ち解けていった。
「ああ、あの人とお知り合いなんですね。自分はずっとお世話になっています」
共通の知り合いがいることが分かり、話し込んでいく。
お互いの活動の話しをし、今度一緒にこんなことをしよう、
活動にそれが必要ならあの人を紹介できる、
川越は広いようで狭い、あっという間にあちこりで繋がり輪が出来ていきます。
やはり、実際に顔を合わせる場というのは強いのです。


総合司会の横山さんの呼びかけで、席替えが行われましたが、

場内熱気が凄すぎて声が届いているんだかいないんだか。。。

みな自由に行き来し、話しをしたい人、聞きたい人のところへ行き、熱心に話し込む光景が広がる。

ワールドカフェ・・・からやっぱりそうなってしまいますよね。。。

最終的に完全に自由になって、

とにかく夢を語り、一緒に川越を盛り上げていこうと手を組んでいる。

一体いくつの化学反応が起こっていたでしょう。

川越みがきの、のみならず、川越という街の今の熱気が伝えられると思い、

ある種のカオス感をそのまま言葉にしてみました。

これだけ多種多様な人がいて、多種多様な活動があるから川越は面白いのだ、川越を再認識します。






 


最後に実行委員長の一瀬さんの挨拶で、締めくくりとなった2016年川越みがき。
  


・・・と、終わったはずなのに、まだまだ熱気が冷めるどころかますますヒートアップし、

終了時刻が来ても話しが止まらない止まらない。

最終的に、手古舞が閉店する23時まで残る人も結構いて、ずっと川越のこれからの話しをしていました。。。

たくさんの人と話し、繋がり、語り合い、川越は磨かれる。
ここからまた、新たな川越の動きが生まれていきそうです。


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石原町の物語は続いていく。


一つだったピースが、また一つ、また、と埋まり、

やがて大きな絵になっていた。

そんな街の様子が、川を臨む席の目の前にあった木のパズルにも、現れているようだった。

「一番街の近くに川が流れてるんだ」

何気なく足を延ばし、急に視界が開ける橋まで来ると、

多くの観光客がそう言葉を漏らすのが聞こえる。
今までは、川があるね、で終わっていた。

そこから踵を返して来た道を戻るというのが、いわゆる川越観光で見られる様子だったけれど。。。

一つの建物があることで、人の流れが生まれ出していき、

一つの建物がまちづくりまで担っていた。


川越の観光地、一番街や菓子屋横丁から西へ進み、赤間川に架かる高澤橋まで来ると、

川の向こう岸になにやら気になるスポットが目に入ってくるのが分かる。

「あそこになんだか趣のある建物が見える、ちょっと行ってみようか」

そんな風にして橋を渡って来る人が今多くなっていることが、一番の変化かもしれない。

橋を渡って川沿いを歩いていくと、

道路沿いに、いよいよあの建物が眼前に聳え立った。


  




赤間川沿いに出来た「川越 石原宿 もっこ館」。

敷地の奥に続く建物は、3つの空間に分けられてお店が入っています。

手前から、フォトスタジオ マカロンさん、

真ん中がカナダ国旗はためくMaple Leafさん、

一番奥に入るのがbackyard cafeさん。
そして、赤間川沿いにあるひと際古い大きな建物が、

古民家カフェ「もっこ館カフェテラス」さんです。2015年4月にオープンしました。






この古民家にはいろんなものが詰まっていて、
1階が「もっこ館カフェテラス」、

2階は「フリースペース&ギャラリー石原宿」、
裏には「ちょっと昔 くらしの道具小屋」があり、

これらは三澤屋木材の三澤さんが運営しているもので、

さきほどの、奥に続く建物も三澤さんがお店に貸しているもの。

さらに言えば、川向こうには「木のおもちゃ 木のパズル もっこ館」も三澤さんが展開していて、

多面的に展開、バラエティーに富んでいるスポットです。


1階のもっこ館カフェテラスへ足を踏み入れる。やっぱりこの建物といったらまずはカフェです。




 




 





この木の空間にまず惹き込まれていく。

築110年になるという古民家は、一つ一つの部分に興味がそそられる。

一体これまで何に使われていたんでしょう。三澤さん曰く

「今となっては正確には分からないんだけど、

造りを見るとかつては商人宿に使われていたんじゃないか」とのこと。

近年は三澤さんが建材倉庫として使ったり、木のおもちゃを扱ったりしていました。


 


古民家に大きくとられた窓、

古い趣きある空間に燦燦と光が注がれ、際立つ陰影に惹き込まれます。

どこに座っても景色が絵になる。

ただ、映画館では巨大スクリーンの近くで見たいという人なら、

やはり赤間川沿いの窓際に座りたい。

カウンター席なら大きな窓がそのまま大きな額縁となって、景色を切り取ります。

川向こうには見立寺があり、生い茂る木々が安らぎを与えてくれる。

通い、よく見ると時季によって咲く花が変わっていくことに気付き、

少し前なら紫陽花が綺麗に咲き、「絵」に彩りを加えていました。


 

食事はパスタは、ミートソース、和風キノコ、ツナトベーコンのトマトクリーム味、辛し高菜、

ご飯は、焼豚丼に中華丼、カレーライス、

土日祝限定で、サンドイッチがあります。
 


 



  


もっこ館カフェテラスで、これはぜひ、と特にお勧めなのが、ケーキ。

良い素材にこだわり、カフェテラスの三澤さん自身も「ケーキはぜひ味わってもらいたい」と話しています。

アップルパイ、焼きチーズケーキ、クルミのショコラ、ブルーベリーシフォンケーキ、

それにパウンドケーキは欠かさず注文するという人が多い人気の一品。

デザートとしてはバニラ、ストロベリー、ラムレーズンのアイスクリームにコーヒーゼリーもあります。
 


 


  


  




そして、外階段から2階に上がると、
「フリースペース&ギャラリー石原宿」が広がる。

室内をレンタルしていて、集まりや作品展などいろんな用途で使うことができます。

パーティーなどの使い方もOKとのこと。

この時は、川越百万灯夏まつりの「OH!通りゃんせKAWAGOE2015」の写真展が行われていました。




 


2階は以前、河越藩狐衆が「狐宵の市」の会場としても使用していたことも記憶に新しい。


(2016年4月狐宵の市より。)


木がふんだんに感じられる古民家、

そして古民家内には、あちこちに木のおもちゃなどがちょこんと置かれていることに気付く。

なんともそのマッチ感がいい。手に取って遊ぶ子どもたちの光景もありました。

 


 


 

もっこ館カフェテラスを運営している三澤屋木材の三澤さんは、現在17代目になるという人で、

会社は年数で言うと軽く500年以上前からあります。


(もっこ館カフェテラスと同じ赤間川沿いにある作業場)


まさにこの場所に生まれ、育ったからこそ、この地をもっと盛り上げたい、

三澤さんの熱や行動は全て、石原町、が原動力になっているよう。

赤間川に架かる高澤橋から西に延びるのが、高澤通り。

石原宿と呼ばれた地域で、かつては旅籠が7~8軒もあったのだという。

旅籠というのは旅宿のこと、

各地の行商人、町芸人、旅人などが川越に物を売りに来ては、この地の宿を使っていた。

人が集まってくればお店も集まってくる、商店街が形成されます。

当時の活気は相当なものだったでしょう。

目を凝らして通りを見てみれば、

大きな包みを背負い、これから街に村に商いに出かけていく人たち、

歩き疲れ宿に集う人たちの喧騒が感じられてくる。。。


さらに言えば、川越の明治の大火の後に蔵造りの建物が建てられましたが、

わずかな期間にあれだけの町並みが出来たというのは驚くべきことで、

その裏には、各地から大工などの職人が集結していて、

彼らが宿として使っていたのもこの辺りかもしれない、と三澤さんは話す。

つまり、蔵造りの町並みを縁の下で支えた場所。と言えば、

改めて感じ方、見え方が変わるのではないでしょうか。

大正時代になり鉄道が整備されてくると人の流れが変わり、

石原宿の旅宿は一軒、また一軒と姿を消していきました。


今の高澤通りは車の往来は多いですが、お店、というのはほとんどない。

「もう今では旅籠があった場所も特定できない」と三澤さんは口惜しそうに話しますが、

それでも、石原町は古い建物があちこちに残っていて、川越のディープに触れることができる。
  


三澤さんは、石原町を盛り上げようと一人で一手に引き受け続け、

もっこ館を作ったのもそうだし、
もっこ館カフェテラスの裏には「ちょっと昔 くらしの道具小屋」も作って併設している。

展示品は、菓子屋横丁の旧田中屋から譲渡された物と、

三澤家を改装した時に出てきた物。
 













田中屋は、菓子屋横丁復活の象徴のようなお店、
それまでお店が次々に閉まり、シャッター通りと化していた横丁をなんとかまた盛り上げようと
田中さんが開いたのが田中屋という駄菓子屋で、
暗闇に一つの光が灯ったことでまた人々の注目を集め、復活ののろしとなった。
今の菓子屋横丁を語る上では避けて通れない超重要なお店です。

田中さんとは三澤さんはずっと懇意の仲でした。
そのお店も、惜しまれつつ2009年11月15日閉店。
閉店後、店内の片づけをしているその最中に三澤さんは駆け付け、
「捨てないでくれ!」とすぐにトラックで店内のものを引き取ったのだという。
それを大事に保管しておいて、もっこ館カフェテラスの裏に、

田中屋の物を合わせた博物館のような展示室を設けた。
室内は自由に見学することができます。

いよいよその熱が、周りに伝播して広がっていく時が来た。

昨年からじわじわと起こり出した石原町の新たな展開が、

時間をかけて広がりを見せるようになってきて、川越の風景がまた変わり始めている。

その様子はここでももう何度も取り上げてきましたが、

ただその動きも、しっかり中心を見極めようとするならば、

ここに三澤さんがいたからこそ、だということ。

いよいよ、石原町の核心的なお店へ辿り着いた。


三澤さんがここに、石原町に、賑わいを作りたいと思ったのは、

高澤通りは以前はお店が軒を連ねる活気ある商店街だったが、

時代とともに廃れ、お店の姿もほとんどなくなってしまった。

「石原宿の賑わいを復活させたい」

それまで製材工場だった建物を改修し、

お店を誘致しようとしたところから石原宿復活の物語は始まった。

その建物が、今、マカロンさん、Maple Leafさん、backyard cafeさんが入る建物のことです。

当時はここに製材機があり、丸太などを切っていました。

ちなみにですが、今3店が入る建物を建てたのが戦後すぐの昭和21年。
その前は、現松江町にある佐久間旅館の別館が建っていて、

三澤さんの伯母さんが結婚した時に別館を県庁の近くの地に移築したのだそう。

そこで別館は残っていましたが、空襲を受けて消滅。

移築して空いた場所に、三澤さんは製材工場を建てたのでした。


今、賑わっている状況からはもう想像し難いですが、

(いつだって、新しいものが出来るとそれがなかった時の状況が実感できなくなりますが)

この場所に飲食店を誘致するなんて話し、壮大な夢は、

普通の市民感覚からいったら

「いやいや、こんなところにお客さんは来ないでしょ」というのが大方の感覚だったと思う。

近くに一番街、菓子屋横丁があるといっても、

そちらに食べるお店はあるし、

こちらまで足を延ばして新河岸川を越えてもらうというのは絶望的にハードルが高く、

賛成する人はほとんどいなかったはず。

しかし、三澤さんに迷いはなかった。

かつて賑わっていた場所が、もう二度と賑わわないとは言えない、いや、賑わいは作れる。

新たな装いとなった建物は、空間が区切られ、3つのお店が入れるよう作られていました。

え!三澤さん、ここに3店も呼ぶつもりなんだ、、、今思えばそれも率直な感想。

ここに入るお店があるんだろうか、街の人は半信半疑な中でも、三澤さんの行動は止まらない。

建物は完成してもまだ入るお店が決まらない昨年冬のこと、

空っぽの建物をイベント会場として貸し出していたこともありました。

今となっては懐かしい、2015年2月28日、3月1日、二日間に渡って開催されていたのが、
「はんどめいど☆フェスタ 川越もっこ館」でした。
布・毛糸の小物、パッチワーク、オーガンジーキルト、
ビーズアクセサリー、ベビー用布小物、ポーセラーツ、クッション、
木のおもちゃ、木のガーデニング用品など20ブースの手づくりショップが並びました。


  


(「はんどめいど☆フェスタ 川越もっこ館」

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11996133196.html

最後の写真が、今MapleLeafが入っている場所です。

ここから紆余曲折ありながら、最終的にMaple Leafが入ることに繋がっていった。感慨深い写真です。

空っぽだった建物に、興味を示す人が現れ、一つ、また一つ、とお店が入っていった。

まずお店を構えたのが、建物の真ん中、

あのイベントから半年以上経った2015年10月にMaple Leafさんがオープン。



(「カナディアンバー&レストランMaple Leaf(メープルリーフ)」溝井家が織り成す物語

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12155565381.html


そして、2016年1月には、一番奥にbackyard cafeさんがお店を構えた。


(「backyard cafe」カフェとして、花屋として、赤間川沿いの魅力スポット

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12129203407.html

2016年5月には手前の空間に写真スタジオ マカロンさんが入り、3店が揃うことになった。

高澤橋の袂には中正屋さんができ、歩いて回れる距離に集中しているのが石原町の特長。

さらに、2016年7月には、

Maple Leafの溝井さんが高澤通りにある古民家を改修して新スポット

「恵比寿屋」を作ったことは伝えました。


(「恵比寿屋」築130年の古民家が川越の新スポットになっていく

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12173192354.html


あの当時、と言ってもまだたった昨年の話しですが、

こんなところにお店が入るの?という状況から、

「もっこ館今賑わってるね」と街の認識が変わっているのは、劇的というか川越らしいスピード感。

場の見え方が変わると見えるものの認識が変わるようで、

もっこ館が光を発することで石原町の魅力が照らされ、輝き出していった。

やっぱり赤間川って和むよね、川沿い散策も楽しい、

一番街からすぐ近くにこんな場所があるなんて、

近くのパンダ公園もいいね、

古い建物も残っている地域、

お寺や神社があちこちにあって落ち着く、などそれまで石原町のことそんなに言われてた!?というほどに、

石原町の魅力が多くの人の話題に上がる今。

一つ、大きな存在、大きな光があることで、

街はがらりと変わり得ることを見事に照明しているのがここ。

(六塚稲荷神社横の六塚会館で開催された狐宵の市

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12170339222.html



ピースが点在し、点から線となってまとまり、面として発信し始めた石原町。

ここで、さらなる展開を構想している三澤さんは、

石原町の魅力をこの日、ここに集約させようとしていた。

その舞台が、石原町の代名詞となっている、目の前の赤間川。

赤間川は、三澤さん自身小さい頃から親しんできた川で、

本人の言葉で言えば「庭、遊び場」だった。

ここで遊ぶことはもちろん、常に生活の横目、どころか正面に在り続けている川、

本人の感性や感情など人格すら作ってきた古里、赤間川。

三澤さんの記憶では、定かではないが川でやったような感覚がある、

それを今復活させ、石原町の新たな夏の風物詩としようとしているのが、

2016年8月20日(土)に開催する「赤間川の灯籠流し」。

石原町という括りを超え、川越の新たな歴史の1ページになりそうな予感のするイベント。

このイベントは、まさに三澤さんが旗振り役で実行委員長です。


 



(見本で作られた灯籠)
13時からもっこ館の駐車場で飲食や音楽などのイベントが行われ、

17時半から目の前の赤間川で灯籠流しが始まる。

当日参加分は少ないですが、川沿いを灯籠が流れる光景を見学することはできます。

川越で行われる灯籠流しとしては、川を下った新河岸の旭橋でも毎年行われていますが、

赤間川というのは現代になって初。
その日に向けて、もっこ館のお店たちも鋭意準備に追われています。
   
(三澤さんとMaple Leafの溝井家が打ち合わせをしていた)
もっこ館の駐車場特設会場では、Maple Leafなどが飲食を提供、

Maple Leafは上記トルティーヤをイベント用に投入予定。

他にも、三澤さんは「石原町のイベントとして、石原町のお店に出てもらいたい」と話し、

もっこ館から近くにある新しく出来たパン屋、

「パン工房Bare Bread」さんにも声をかけ、8月20日出店することが決まりました。


(「パン工房Bare Bread」石原町の住宅街に新しいパン屋さん

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12132582445.html


2016年7月10日には、赤間川で三澤さんはじめ運営スタッフで実際にリハーサルが行われ、

「想像以上にいいものになりそう」と三澤さんは自信を深めていました。

(7月10日灯篭流しリハーサル。高澤橋から川を臨む)


今の石原町の活気はもっこ館があったから。

いや、ただやはり、全てはここに石原宿があったからで、

さらに遡れば赤間川があったから。と言えるかもしれない。



ピースが埋まり、これから石原宿は一体となって盛り上がっていくはずです。


川は絶えずそこに流れ続け、人の生活に寄り添い、人の意識を作ってきた。

これまでも、

これからも、

赤間川は絶えず静かに流れ続ける。


「もっこ館カフェテラス」

川越市石原町1-18-3

月~水: 10:00~17:00
土~日: 10:00~17:00

木・金休み

090-2462-8976






川越style


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