川柳 た か ね 8月号
川柳 た か ね 8月号(No,521)加藤鰹追悼誌上句会発表号(静岡たかね川柳会) 巻頭沈思考 「鰹さんのこと」 ・・ 望月 弘(静岡市) 鰹さんが旅立って半年、編集から発送まで鰹さんにおんぶに抱っこ状態だったので、慌てた。今回の追悼句会は、新会長のタ介氏と鰹さんが培ってきた全国の柳人のおかげと感謝・・・(略) 選者 ・・ 高瀨霜石、熊谷岳朗、新家完司、石田一郎 赤松ますみ、西恵美子、鈴木順子、真島久美子、松田タ介 投句数 852句課題 「跳ねる」 (入選句抜粋)じゃじゃ馬のような妻ですトホホホホ (真島美智子)跳ねすぎて天に昇った鰹ちゃん (石神紅雀)一人より二人で跳ねる水溜り (熊谷岳朗)打ち水が跳ね下町はまだ昭和 (黒木せつよ)約束を終えた蛍は雨つぶに (春田あけみ)お祈りもいいがスキップして生きる (月波与生)まだ跳ねてますか桜は散ったのに (川上大輪)春の窓開ければハート跳ねたがり (風間なごみ)跳び箱を跳んだら後期高齢者 (むさし)ブランコの立ち漕ぎ僕の滑走路 (菊池 京)八起き目は跳ねたくなってきただるま (麻井文博)跳ねていた輝いていた泣いていた (小島蘭幸)保育士へ園児はマサイ族である(小林信二郎)ホップステップ十八歳の選挙権 (斎藤由紀子)白線の向こうに明日がある跳ねる (村井規子)青空を掴もうとする赤い靴 (真田義子)ぬるま湯に跳ねた言葉が浮いている (間瀬田紋章)一家言持った心がまだ跳ねる (西垣博司)一人じゃあ跳ねられないんだよバネは (松田タ介)跳ねてみろウルトラマンを越えてみろ (石橋芳山)踊ります君が笑ってくれるまで (西恵美子)ホップステップいつになったらジャンプする(岡本 恵)魂が跳ねて運命だと気づく (栃尾奏子)くやしさが跳ね三日月にひっかかる (青砥たかこ)いつだって丸腰いつだって跳べる (高瀨霜石)全身がまるくなるまで跳ねてみる (田辺進水)飛び跳ねてようやく雲に乗れました (赤松ますみ)加藤 鰹さんのプロフィール(川柳マガジンブログより)(かとう・かつお)。1964年 静岡市生まれ1990年 地元SBSラジオをきっかけに川柳を始める1991年 浜柳会入会1992年 静岡たかね川柳会入会1999年 第4回オール川柳新人奨励賞受賞2001年 静岡たかね川柳会代表就任2002年 NHKカルチャー静岡校川柳講師着任2003年 第1回川柳マガジン文学賞準賞受賞2004年 全日本川柳栃木大会選者静岡たかね川柳会代表、葵川柳倶楽部代表いわて紫波川柳社会員、全日本川柳協会常任幹事2016年 1月25日、すい臓癌のため逝去、52歳。