川柳 御所柳 7月号 (京都番傘川柳会・中村牛延

 

 

えーん 森 東馬 追悼特集

 会長・中村牛延

「本当に仕事で淀に居た男」という句が好きですと

森東馬前会長とお話しする機会があり、そう言ったら

「私の句ですよ」とお聞きして一驚したことがあった。

 昭和四十四年ごろ番傘同人は84名という空前の記録でした。

温顔を記憶に留めて、ひたすらご冥福を祈るのみです。

 

 追悼吟 -

紫陽花の色も薄れた花手桶 (牛延)

披講する笑顔なつかし蓮華の座 (せつ)

嵯峨の雨優しい傘がありました (秋声)

出来ることみんな済ませて逝く蛍 (知栄)

東から西方浄土へ駆ける馬 (祥文)

全九の旅の想い出忘れまじ (緑)

 

 

乙女のトキメキ 同人近詠 三十六峰 ・・・ 武内 幸子 選

緑陰に遠い記憶を呼び覚ます (柴辻疎星)

柔らかな言葉で話日暮れどき (平尾もも代)

葉桜もいいね二人でみるのなら (奥山節子)

 

太陽 誌友近詠 大文字 ・・・ 藤本 秋声 選

アルバムはみな畏まりセピア色 (山本秀子)

愚痴言うは聞いて欲しいと思うだけ (平川はるか)

身の内の鬼と妥協をするひとり (岩城冨美代)

 

野球 8月句会 (11日)13時

会場 ・ コープ・イン京都

席題 ・・・ 西 美和子 選

宿題(各2句)

  「待った」 当日決定選者・ 広瀬勝博 共選

  「品格」  荒井加寿 選

  「絵の具」 藤村タダシ 選

  「腕利き」 武内幸子 選

会費  500円