神楽坂で骨董ざんまい -8ページ目

貼りたい欲望。

貼りたい。


サロンパス?

ピップエレキバン?


いえいえ、そうじゃなくて。


男の頬?

それもまぁ、一生に一度は「はって」みたいけど

そうじゃなくて。


私が今貼りたいのは

「箔」でございます。


金継ぎの生徒さんが、どうしても金箔を貼る経験をしてみたいという。


でも箔貼りは、素人さんにはとっても難しいので

諦めるように勧めた、

でも、それでもやりたいというから、


素人さんでも失敗しない方法を

いろいろと試行錯誤でみつけてあげたい次第。


で、いろいろと貼り試しをしたいわけです。


・・・となると、練習用の箔を買わなくちゃ。

だって本物はお高いですもん。


ぺらっぺらの箔は、扱いがとっても大変。


体温の高いおでぶちゃんだと、

たぶん体から出る熱の余波で

箔がひらひらしちゃって、うまく貼れないだろうなぁー

そのくらい繊細です。


つかむときは竹のピンセット(箔ばさみ)。

静電気を帯びていると、たちまち箔がはがれなくなるので

プラのピンセットなんざ最悪です。

金属ピンセットもいけません。

箔がぴったーと張り付いちゃうし、箔を傷つけるから。


手脂もいけません。

くしゃみなんてもってのほか。

手で触ったら、手から取れなくなります。


・・・だから、おデブチンで花粉症で脂性。

そういう人は、箔を扱うのはかなり難しいということ(笑)。


そうそう。

金箔が入った日本酒やシャンパンが、年末になるとよく売られていて

金の値段分です、みたいに値段が高くなっているけど、

あれはぶっちゃけ、消費者だましですな。


入っているのは、箔になりそこねた

箔の切れ端とか、箔の屑ですからね。


それを入れただけで値段が数百円~高くなるって

ぶっちゃけ、まったくホントふざけた話です。


だからあれは、金箔の値段じゃなくて、

入れる手間代と思ったほうが正しい。


ちなみにひらっひらの金箔作りは、

日本独自の技術のたまもの。


海外で「薄い金」といったら

ぱりっとした、手で持てちゃうくらいの薄板だそうな。


日本人。

繊細なのか貧乏性なのか、よくわかんないけどね(笑)。




骨董市の人間模様。

日曜日、

ということで。


今日は、靖国神社骨董市に出店している

知り合いのおじいちゃんの店を手伝った。


場所柄、お客さんには

お金持ちの中高年のご夫婦と、外人が多い。


外国の人も夫婦連れ立って、

という姿をよく見かける。


夫婦で仲良く骨董市。これはいいね。

見ていて、こちらまでホッコリする。


ちなみに

日本を含むアジア系のご夫婦は、奥さんの財布の紐が固く、

白人ご夫婦は奥さんが派手に買い物をしたがり、

旦那さんが、それを横から

へいベイビーそいつは高いと僕は思うぜ?

ヘイハニーちょっと買いすぎじゃないかな? などと

よく、たしなめにかかっている。


なんだか、控えめに奥さんをたしなめている旦那さんは、

見ていてかわいい(笑)。


応援したくなってしまう。


それから、こそこそ話をするのは日本人夫婦で

がーがー言い合うのは中国人夫婦。

笑ったり怒ったりの、喜怒哀楽が激しいのはヨーロッパ系で

安物を買って、きゃっきゃ喜びあっているのはアメリカ系だ。


ふらふらーっと店をのぞいて

ぽこぽこっと物を買っていくのは、日本のおじさん。


日曜日、おうちにいても時間を持て余しちゃうんだろうな。


数百円のものを買ったかと思えば

おっちゃんたちは

10万円以上のものでも、気に入ればホイッと買っていく。


で、気がつくと大きな袋いっぱいに

がらくた・・もとい、骨董品がたくさん詰め込まれている。


骨董市は、見るのも楽しいけれど

売るのも面白い。

訪れた人を見て、知ること、学べることが少なくないから。


以前、わたしは中国人がちょっと苦手だったが、

そうじゃなくなれたのは、骨董市のおかげ。


中国人男性は、日本人男性よりも積極的に会話を楽しもうとする。

そして思ったことをちゃんと顔に出すぶん、素直だ。

そのうえ優しい。

優しくすることを、照れくさがらないから

結果として日本人男性よりも「優しい」が、たくさん鏤められる。


それにしても骨董市には、ほんとーに子供がいない。


やっぱり骨董は、

大人の娯楽ということか。








ホームセンター、万歳。

昨日、豊洲にあるホームセンターに行った。


都心には、「生活密着型なんでもござれ店」というものがないので

その典型の「ホームセンター」は、

なんだか大人の遊園地みたいで

ワクワクしてしまった。


ビバホームだったかコメリだったか、

店の名前は忘れてしまったけれど、


子犬から、壁紙から、ホッカイロから、パーティー用のバルーンから・・・と

とにかく こんんものまで!? というものが広いフロアに

ぎっしり並んでいる。


で、私が昨日買ったのは、「たとう紙」という

和服をしまっておくための

和紙の着物専用包み紙。


呉服屋さんに行くと、ものがよければ1000円くらいしちゃうのだが、

それが100数十円で。

ついつい、まとめ買いをしてしまった。


着物の数より多く買ってどうするんだ、自分(笑)


あと、見ていて面白いかったのが、

キッチン洗剤、洗濯用柔軟剤の

大容量パックだ。


業務用というのは、だいたいパッケージも経費節減で

極限までシンプルになっているはずだから、

普通の印刷で、きれいなパッケージの、あそこにあったものは、

ほんとにただの「大容量」なのだろう。


あれは・・・うーん・・・大家族用?


10人家族とか?


・・・それとも、買い物が面倒くさいお宅が

一年分とかをまとめて買っちゃうんだろうか・・・。


何しろ柔軟剤のダウニーとか、

バケツいっぱいぶんくらい入っているんだから。


まるで自分が

小人になったような錯覚に襲われそうになります。


パーティー用の紙コップや紙皿も、

このへんだとせいぜい10とか20のセットなのに、

100個とか200枚とか入ってて、


一言で言うと、まさに「壮観」。


いやいやむしろ・・・「圧巻」?


うーーむ。

ホームセンター、これはかなり面白かったです。


だから使いもしないのに、

ニッカボッカとか

ハンダゴテとか、磁石の大容量パックとか

そんなものまでつい買ってみたくなって

その衝動を抑えるのが大変(笑)。


ホームセンター、すごいな。


核家族社会、どこ吹く風(笑)。


ホームセンター、万歳(笑)。

幼児期の記憶。

私は、就学前の記憶が著しい。


たとえば幼稚園のとき、

恐竜という生き物が、大昔にいた、ということを知った。


でも当時の私には、「恐竜という大きな動物がいた」ということは理解できても

それが「大昔」であって

「今はもういない」ということが、どうしても理解できなかった。


「死」とか「消滅」の意味がわからなかったからだ。


それで当時の私は、自分なりに一生懸命考えに考えて

そうして自分なりのこんな答えを出した。


・・・そうだ!

「大昔」というものは、きっと地面の下に埋まっているのだ、と。

「恐竜」は、地面の下の世界にいる、

だけど自分たちは地面の上に生きている、

だからたまたま会えないだけなのだと。


とうことは、地面を掘れば

そこにはぽっかりとまた空があって、

その下に、大きな大きな恐竜がいるのだと

私は理解した。


何かが無くなる、命あるものが亡くなる、ということが

あの頃の私には、どうしても理解できなかったのだ。


そうして今。


いい大人になった私は、

過去はもうやり直せなく、

現在は残酷で美しく、

未来は儚いからこそ優しいのだと知った。


川が、上から下へとしか流れることがないように、

人の一生も

ただ同じ方向へと流れ続けるのみだ。


たかだか数十年の人生は

それでいい。


それがいいのだ。





福島の「こでらんに博」。

私用で福島市に行っておりました。


すると、降り立った福島駅でみつけたパンフレットの表紙に

あった文字、それが

「こでらんに博」です。


わかります? 意味。


こでらんに。


イントネーションは、できるだけ棒読みで。


たとえば

「なぁんだべした、めんこいめろこさ、こだごどいってもらっちまったら

こでらんにでない」


このように使います。


え? わからない?


こでらんに。


それは、「たまりません」、「こたえられません」のように

最上級の感嘆、喜びを意味する言葉です。


上の用例を翻訳しますと

「なんでしょう、、かわいいお嬢ちゃんに、このようなことを言ってもらうと、

実にたまりませんね」


ということです。


「こでらんにでない」

と、一般的には、語尾に「でない」をつけます。


この「でない」は、否定ではありません。

「ですね」という肯定を表します。


「で」は接続です。


「こでらんにでない」は、つまり


「こたえられないほど素敵です」 「という」 「ことでございます」

になります。


ふぐすまのこどばは、ちーっとばっかしなまっちまってっけど

みぃんなあったけぇ人だっかしだがらぁ

あんだも遊びさ行ってやってくっちない。


(福島の言葉は多少なまっておりますが、

皆さん温かな人ばかりですから、

あなたもどうぞ、遊びに行ってさしあげてください)


福島弁を、しっかり文法分解すると

実はなかなかに面白いものがございます。


ただ、濁音がやったら多いですけどね(笑)