神楽坂で骨董ざんまい -10ページ目

こけし、探しています。

世の中にこ、ごまんとあったはずなのに

ほとんどが消えてしまったものがある。


それは、高級じゃないために

庶民の家にあまりに当たり前に転がっていたために

大事にされなかったものたち。


たとえば、こけし。


昔はどの家にもあった、はず。


あれは実にバランスが悪いので、

地震大国ニッポンでは、

地震のたびに全こけしがドミノ状にたおれて


それはそはれ壮観・・・もとい、

大変だった。


今、古いこけしを探している。

明治、大正、昭和ヒトケタの

いわゆる温泉土産にあるような「民芸こけし」じゃない

お人形として愛玩され、飾られていたこけしを。


特徴は、目がちゃんと開いていて

ナラミチのイラストのようで

顔はキティちゃんのように横長。


決して切れ長の目じゃいけない。


かわいいか、と言ったら

ぶっちゃけ、ほんとに可愛い。


私はキティちゃんよりも、そういうこけしのほうが

断然キュートだとさえ思う。


でも、ハグして遊ぶには痛い。

せいぜい頭を撫でて、

胴をつるつるさするくらいだけど。


田舎にはまだ転がっていそうな気がする。

誰か譲ってくれませんか。


古いこけし、探しています。





部屋いっぱいの日本刀!

昨日、都内で古道具・骨董の秋の大会があった。


大会というのはつまり、

業者が集まって

オークション形式で買取をする、というもの。


日本刀がたくさん出品されるとは聞いていたけど

もー山盛りでしたよ、日本刀。


数にして約230振り。


ちなみに日本刀は「本」じゃなくて「振り」と数える。


日本といったら

サムライ、ハラキリ、日本刀。


でも

サムライに街なかで会うことないように

日本刀も

美術館や特別な人だけが

少しだけ持ってる、そういう希少なものかと思っていた。


思っていたが。


あるわあるわ。

出るわ出るわ。



「人を切ったかもしれない日本刀なんて気持ち悪い」

という人がいるが、


道具はすべて、人が必要だからこそ生み出し、作り出した。

そして決められた使われ方をした。

ただそれだけなのに

気味悪がるのは筋が通らない。


人だから、道具に対して傲慢であっていいというのは

そう、あまりにも筋が通らない。


物言わぬ古道具。

そこには、必ず静かな歴史がある。


それを否定しちゃ

いけない。










割れたローマングラス


神楽坂で骨董ざんまい 神楽坂で骨董ざんまい


高額な骨董メインで

蒐集をしている知人のおじいちゃまから、

割れたローマングラスをもらった。


普通、割れ物は人にあげないものだけど、

私は修復をしているので、

たまに

「え゛え゛ーーっ」という、

割れ物をもらう。


つまり、割れていない完品だったら、

どんなにかお高いでしょうにっ!! という代物だ。


ローマングラスは、

ローマ帝政時代に作られた吹きガラスで

長年土中に埋もれていたために

銀化していたり、

もしくは割れたりしているものがほとんど。


銀化は時代のある本物の証明だからいいが、

割れているものはどうしようもない。


でも市場では、ローマングラスの欠片でさえ希少だと

それを加工してジュエリーにしちゃったりなんか

しちゃってるブランドやお店も少なくない。


さて。

今回私が譲り受けたこのローマングラスは、

割れたままだったらまだいいが、

アロンアルファで一度下手なお直しをしてあった。


これがまっこと厄介。


古いガラスは、現代のガラスと違って

組成が甘い。つまり、薬品に弱い。


接着剤の剥離剤を使ったら、

変色、下手をしたらガラスが解けちゃう可能性がある。


・・・うーーん。

でも直したくって、ウズウズ。


しかもこのガラス、結構薄い。


・・・うーん。


でも直してみますか。


捨てるにはあまりに可哀想なので。


だってローマ帝政時代といえば、BC27~AC395。

ざっとみつもっても2000年前ですから。


中国だったらこの形を「天球瓶」なんて呼ぶのだけど

ローマンではなんて言ったのかな。


古いものは壊れていても、やっぱり素敵。



直ったら写真をまたアップします。

(ちゃんと直るのか??)

デートにどうぞ。アバンギャルドな赤城神社。

神楽坂を代表する神社といったら、

「赤城神社」と、毘沙門さまで知られる「善國寺」。


実はこのふたつとも、

狛犬がちょっと変わっています。


今日は赤城神社について。


そこの狛犬は、ヘルメットをかぶって

サングラスをかけちゃってますか? と思わず二度見をしてしまうような

かなりの個性派。


なんだか、ヤッターマンとか、マジンガーZとか

そういうマンガに出てきそうな

とってもまんがちっくな風体です。


私は知人に、その理由を

「神楽坂にあるアニメーションの会社が

赤城神社の氏子で寄付をいっぱいしたので、

こま犬のデザインを任せられたから」、

と聞いていました。


で、へーーそうなんだ、と真に受けていました。

やっぱり金の力はすごいな、と。

やりたい放題できちゃうんだなーと(笑)


だってほんとに、そんな感じですから。


が、そうじゃありませんでした。


あれは、江戸時代に流行した「加賀白山犬」の

復刻デザインなんだそうです。


知らなんだー。


古いデザインや物はずいぶん見てきたつもりですが、

こんな奇抜なものがあったとは。


赤城神社にきたら、ぜひ見てみてください。


ちなみみに赤城神社には

ゲゲゲの鬼太郎の目玉オヤジや

鬼太郎のちゃんちゃんこをモチーフにした

「お守り」も売られています。


赤城神社の敷地にはマンションが建ち、

その一階は、昼間っからアルコールが飲めちゃう

カフェもあります。


いろんな意味で、アバンギャルドな神社です。


秋のデートにいかがです?



「やすってください」。彼女は言った。

以前、文字の仕事をしていたので、

耳慣れない言葉にあたると

やたらと気になる。


前に、修復を教えてもらっていた先生が

授業のときに私の手元をのぞいて私に言った。


「そこ、まだ段差がありますから、もっとやすってください」


・・・?? はい?


やすって?

おひかえなすって?

・・いやいや、違う。やすってって、なんだ?


私は状況から先生が

そこにはもっとヤスリをかけてくれ、と言っているのはわかった。


が、なんというか。えーと

ヤスリは固有名詞ですよね。


それを勝手に動詞にしちゃっていいのかい?

・・・それとも私が知らなかっただけで

そういう動詞が

あるのかえ?


もちろん速攻、ききました。


「やするって、そういう動詞があるんですか?

みなさん普通に使っている言葉なんですか?」と

身を乗り出さんばかりの勢いで。


先生は、笑って答えました。

「ああ、そうですねぇ。やするって、みなさんが使っていないかもしれないけど、

私はいつの間にかそう言ってますね。

だってそれで意味が通じますから」と。


ふーん。ふーーん。そうなんだ、となんだか

わかったようなわかんないような。


じゃあ、「掃掃除をかける」は、「掃除機る」とか。

もっと短く「そうじる」? 「そうる」? 「そじる」?


・・・意味が伝わんないじゃないか。


ただ、それぞれの家庭には、その家庭にしか伝わらない

動詞や言葉があるのは事実だ。


たとえば私の実家では、子供に足を伸ばして座りなさいというとき

「どったいしなさい」と言った。


椅子や床にただ座りなさいというときは、

「じゃんしなさい」。


なんでしょう、この動詞たち。

擬態語だったりするのかな?

・・・いや、しないな。


「どったい」や「じゃん」。

中華料理の調味料売り場に

そっと並んでいそうです。