Science and Law in Society (SLS)~~中途半端も極めれば専門さ~~ -18ページ目
<< 前のページへ最新 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18

科学技術リタレシーシンポジウム雑惑

科学技術リタレシーシンポジウム雑惑

東大に先端研というところがあるらしいというのは知っていたのだけれども、まさか駒場からこんなに離れているとは思わなかった笑

駒場のテニスコートを通り抜け約10分程度歩いて到着。

途中、道が不安になったから近くを歩いていたセレブっぽいおばさんに道を聞いてみると

『ここをまっすぐ行けばわかるわよ。東大はお金あるからねー』

と軽く愚痴を言われつつも到着。

いざ着いてみると、これはこれは立派な場所です。


ーーー

肝心のシンポジウム。

正直、前半の3つは今いち核心を突いていなくてフワフワしたものに終わってしまっていた気がする。

『日本において科学技術のおもしろさを伝えるべきだ』

『市民に科学技術に対する読み書き能力(リタレシー能力)を身につけさせるべきだ』

『こうやって科学の楽しさを伝える映像、教材などを作るのだ』

全部その通りだなーと思うけれどもね。

専門化されたコミュニティーによくあることだけれども。

自分たちの持っている知識やノウハウを一般市民にも伝えるべきだ

そうやって活動をする人が必ず出てくる。

法律やっている人は『市民にも法律を』

科学やっている人は『市民にも科学を』

金融やっている人は『市民にも金融を』

どれも全部そのとおりだと思う。けれども、もちろん時間も資源も有限なわけでありまして。

どうしてそのリタレシーを今の時代の日本人が身につけなければいけないの?

感情論抜きにして、データに基づいて説得的な議論は前半にはなかったように思えた。

そりゃあ、いろんなリタレシーを身に付けた方がいいのは誰にとっても自明でしょうな。

(でも、タコつぼ化しやすい専門領域で外部にも伝えようとするってことはどれも素晴らしいことだと思いますってことはちゃんと書いておこう)


ーーー



そんでもって、僕が『ああ、これは説得的だなー』と思ったのは最後の講演。

東大の化学の教授である先生

『化学教育で最も重視すべきは高校化学である』

先生は国際化学オリンピックにおける日本の低迷状況、大学受験と高校教育の出題のすれ違い、大学教員の意思が反映されない高校化学のカリキュラム(なぜか官僚がカリキュラムに口出しをする意味不明さ)、日本と海外との化学の教育の違い、それらを具体的事例を交えて説明してくれた。

先生の言ってることはとっても正しいと思った。

後は、国が動いてくれるかどうかだけど・・・目に見えないものに投資するのが日本では苦しいのかもしれないなって思った。

先生が最後に示していた(僕が直接質問しに行っても同じことを強調していた)具体的解決策は

『生徒の学力の9割は先生で決まる。高校化学の先生に大学院生がなってくれるような制度を作ることが大事だ。教師で決まるのだ』




ーーー

日本の科学技術。僕が専門?にしていた薬学の分野では勝負あった感じだけれども。

はてはて、理科離れってのはどれくらい日本に深刻なことになっていくのか。

このカリキュラムをこなしていけば少しはリアリティーを持って感じられるのだろうか、、、

医療経営概論①

まずはお試しってことで。

とりあえず投稿してみまっす。



今年で4年目。毎年のことながら問題意識を投げかけてくれるのに十分なものだったと思う

僕が日本の製薬企業の現状を知ったのはちょうど学部2年生のとき。

当時進学したばかりの僕は

『日本の科学技術は素晴らしいはず。製薬の分野でも大きく世界に貢献しているに違いない』

こんな風に思っていた。

ある授業で示されたスライド

日本で1番であるはずの武田薬品の順位・・世界で15位

最初は全然信じられなかった。だって、日本って科学技術立国じゃなかったのかよ??

データの取り方の違いなのかな?くらいに思っていたのも今は昔。

勉強を進めるにつれて、日本がいかに製薬分野で世界に遅れをとっているかがわかってきた。

ちなみにどうして日本が製薬分野で遅れをとってきたのか?その理由は複合的だ。

・審査制度の遅れ

・R&Dに対する投資費用の大きさの違い

・治験環境の不備

・医師の治験に対するインセンティブの違い

・創薬に対するパラダイムシフトに対応できていない日本

・国策として日本で薬を作るべきか?その決断の遅れ

これらの状況について危機感を持っていないのだろうか?

ちょっと話を変えよう。

おそらく、一般の人は東京大学薬学部が日本で最先端の薬の研究を行っているに違いないと考えているはず。さらには日本の薬学の未来を背負っていると考えるのが普通ではないだろうか?

現実として、そんなことはありえない。

東京大学薬学部において、薬は作られていない。

ある教授が言っていたことだけれども、

『東大において、薬学部ってのはミスリーディングな名前だ。第二理学部とした方がいい』

本当にそんな状況なのだ。

有機化学は合成しているけれども、いわゆる薬理分野、つまりは薬は作られていないのだ。

アステラス製薬の竹中さんまでもがこんなことを言っている。

『東大では薬が作れない。京大の方が全然進んでいる』

実際、京都大学のある教授は

『いつか、これは京都大学薬学部で作られた薬である。そう誇れるようなものを作りたい』

意識が全然違う。

これは学部の内部にいて強く感じたことだ。

大学の問題にとどまらない。

日本で薬を作り続けられるのかどうか?その瀬戸際まできているという議論まである。

実は日本はドイツのように薬が作れなくなってしまうかもしれないのだ。

(ドイツは昔、製薬会社があったのに国策の失敗でなくなってしまった。現段階で薬が作れるのはアメリカ・ヨーロッパ(スイス・イギリス)・そして日本)

さてさて、どうあるべきなのだろうか。

このあたりのことについては医療経営概論のレポートをしつつ、考察を深めていきたいと思う。

さーて、商法の勉強でもしよっと。

会社法会社法。。。


<< 前のページへ最新 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18