来々軒のブログはこれでおわりです。


思い出にしっかり残しておきたくて書いたら

長~くなってしまった笑い泣き

全部読んでくださった方、ありがとうございます!


最後に、嬉しかったことを。


母とわたしの挑戦① 

母とわたしの挑戦⑥ の続きです。


1日目の夕方のこと。


なんと2日分を売り切ってしまい、

仕込みをしようとしたときに

いちばん途方に暮れたのがチャーシューでした。


今回、中華そばとチャーシュー麺の

ふたつのメニューだったのですが、

予想に反してチャーシュー麺のほうがたくさん出たのです!

(チャーシュー担当したから嬉しかったニコニコ)


でも、かなり多目に作ったつもりだったので

まさか追加で作ることになろうとは。


慌てたのは、肉が手に入るかどうか!


計算したら、豚バラ肉だけでも6㎏必要。

夕方のスーパーにはとても無い量ですガーン


そこで思い付いたのが、海野宿から程近い

田中駅の近くにある、白石精肉店さん。

有名店で、肉屋さんで行列が出来るお店を

わたしは他で見たことがありません。


調べたら、閉店30分前!


慌てて電話したら、ありますよ!とのこと。


すぐに行って、その場で切ってもらいました。


このとき、わたしは肉以外にも

買い出しがたくさんあって

間に合うか不安でいっぱいだったのですが

いちばん重要な豚バラ肉があって本当にホッとしていました。


用意してもらいながら待っていると、

店主さんらしきおじさんが

「6㎏も何に使うの?」と声をかけてくれました。

「実は…」と、ワンデイシェフランチのことを説明すると、おじさん、大きな声で

「130円にしてやって!」と。


豚バラ肉、グラム190円くらいだったんです。


「えっ、いいんですか」驚くわたしに、

「そんなにお客さん来てくれて本当に良かったねえ。明日も大変だろうけど頑張って。

うちの肉はうまいよ!くさみ全然ないから。

それにもし、明日やってみてこれでもチャーシューが足りないようなことがあったら

うちには出来てる焼豚もあるから、飛んできな!」


うう。書いててもまた泣けてきちゃうえーん


このときのおじさんの言葉と笑顔は、

へとへとで、不安でいっぱいだったわたしの心にじんわり沁みて本当に嬉しかったです。


肉を切ってくれていた方も、

「重いよ!気を付けて。頑張ってね!」と

声をかけてくださって。


人気のお店というのは理由があるなぁと実感。


それに、東御市のイベントだからと

地域のお店が協力してくれる

これってすごく素敵なことだと思いました。


6㎏の豚バラ、本数にして11本!
白石精肉店さんの豚バラは本当に美味しくて
おかげで翌日のラーメンも最高の味が出せました!



今回のワンデイシェフランチという企画も

企画の段階では落ち着いていたコロナが

こんなことになってしまって、本当に大変だと思うんです。


正直、市の関係するイベントだから

あっさり中止になってしまったりするんじゃないかと思ったりもしました。


けれど、感染防止対策をしっかりして

「信州の安心なお店」の認証を取り

観光案内所や、うんのわの2階に分けて

待合い室を作り、密にならないように

案内してくださったうんのわの関係者の皆さん。


わたしは忙しくてお店の中しか見ている余裕がなかったのですが、

いったい何人の方が応援に来てくださっていたんだろう。


お客さまの待ち時間も、長いときは

40分ほどあったようなのですが

「待合室になっていたうんのわの人の対応もすごく良かった」という声を何人も聞きました。



最初は母とふたりだけでやろうとしてたなんて。


伯父や、担当の仲野さんをはじめ

たくさんの人の協力がなければ

とても実現できませんでした。



東御市が大好きになりました!



そして何より、来てくださったお客さま

本当にありがとうございました!

幻の中華そば、食べていただけて良かった!

来々軒をやっていた頃の祖父母。
(祖父は映画館をやっていました)

向かって右の子供が、うちの母。
うしろに来々軒の看板が!
60年前の権堂は、舗装もされてなかったのね!


わたしも、今回のチャレンジで

遠い昔に祖母がやっていた来々軒を

身近に感じることが出来ました。



仲野さんには「ぜひ来月も!」

と声をかけていただきましたが

母は「夢が叶ったので満足です」と

わたしは「倒れちゃう!」と(笑)

今回限りということにさせていただきました。




母と娘は、この期間

散々言い合いをしながら過ごしたけれど

母と一緒にこんな体験が出来たのは

とても幸せなことだったと思います。


そして、父を亡くしたあと

なかなか前へ進めなかった母が

「自分を取り戻せた」と言ってくれたことが

いちばん良かった。


よく頑張った!!!



うんのわワンデイシェフランチは

まだまだ続きます!

今週の十六夜農園さんも完売だったとのこと。

わたしもお客さんでも行きたいと思ってます。

竹灯籠作り体験もやっていて、それもやりたい!

うんのわワンデイシェフランチ 


仲野さん、山村さん

関係者の皆さま

信濃毎日新聞の縣さん

本当にお世話になりました。

ありがとうございました!