昨夜は、Hyogo クリスマス・ジャズ・フェスティバル 2023 アトリエ澤野スペシャル ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ~甘美なるヨーロピアン・ジャズを聴きに兵庫芸文センターに行ってきました。

毎年、12月に1か月をかけて兵庫芸文センターで開催されるHyogo クリスマス・ジャズ・フェスティバルは国内外のジャズ・プレーヤーを招き、様々な公演が行われます。

先日12/8に行ったナベサダさんの公演()もそのひとつで毎年恒例となっていますが、このアトリエ澤野スペシャルもコロナ禍で海外からの来日が出来なかった2020・21年を除き、新世界の下駄屋さんが始めたジャズ・レーベル「澤野工房」が、毎年、アルバムをリリースした人気ミュージシャンを招聘し生演奏を聴かせてくれるコンサートとして開催されています。

3年振りに開催された昨年は、レーベルの中でも人気の高いトヌー・ナイソーさんのトリオ()でした。そして、今年もやはり人気があって、僕も大好きで今日の1枚でも5枚のアルバム()を取り上げて来た、オランダのピアノの詩人ヨス・ヴァン・ビーストさんのトリオが出演される運びとなったので、とても楽しみにしていました。

 

  出演

ヨス・ヴァン・ビースト(p)、アンス・マンテル(b)、ベン・シュローダー →  ハイス・ダイクハウゼン(ds)

都合により、ドラム奏者を変更とのアナウンスがありました。僕としては、ドラム奏者にはあまり拘りはなかったし、ヨス・ヴァン・ビーストさんがメンバーに選んだ方なら、きっといいはずと思っていました(勿論、結果はその通り素晴らしかった)。

 

  SET LIST

1st Set

Once I Loved (Jobim)

Stella By Starlight (Victor Young)

What Are You Doing The Rest Of Your Life (Michel Legrand)

Yours Is My Heart Alone (Franz Lehar)

The Nearness Of You (Hoagy Carmichael)

Fly Me To The Moon (Bart Howard)

Exclusively For Oscar medley ( Oscar Peterson )

 

2nd Set

Exclusively For Oscar medley ( Oscar Peterson )

Days Of Wine And Roses (Henry Mancini)

In A Sentimental Mood (Duke Ellington)

I Love You (Cole Porter)

Blue Bossa / Swinging Shephard Blues / Sesame Street

(Kenny Dorham‐Moe Kofmann‐Joe Raposo‐arr. Jos van beest)

 

Encore

Dreaming Of A White X-mas (Irving Berlin)

Bye Bye Blackbird (Ray Henderson)

 

 

ステージを八方から囲むように400席の座席が配置された八角形の小ホールでの公演。

どの方向のお客様にも音がちゃんと届くように配慮されたのかピアノの屋根は取り外されていました。

開演19時のほぼ定刻に開演。

最初の「Once I Loved 」から期待通り、軽快にswing音譜

一曲終わったところで、ヨス・ヴァン・ビーストさんが「ありがとう」と日本語で挨拶。

音楽同様、優しそうなルックスですニコニコ 

「Stella By Starlight 」は、しっとりと美しいタッチの演奏で、その後も次々とジャズのスタンダードナンバーを聴くことが出来、「The Nearness Of You」ではベースのマンテルさんがフューチャーされメロディーラインの演奏も。

ダイクハウゼンさんのドラムも心地よい演奏でした。

後半も、スタンダードナンバーのオンパレード。

各人とも超絶技巧を披露するような演奏ではなく、オーソドックスなプレールンルン

奇をてらわないところがいい、王道のシジャズライブを聴かせてくれるトリオなので、会場もリラックスして、リズムを取りながら楽しむ光景があちこちで見られました。

フライヤーに繊細で洒脱なピアノ・トリオと記載されていますが、洒脱の意味「軽やかでしゃれていること。俗っぽくなく、さわやかで洗練されて巧みなこと。」の通りびっくりマーク
アンコールも「Dreaming Of A White X-mas」に更に「Bye Bye Blackbird」まで演奏びっくり

 

最後は「おおきに」と日本語で挨拶し、前後左右にトリオで丁寧にお辞儀をしてくれて、退場。

開演19時、休憩15分を挟み、終演21時20分とタップリ楽しまてもらえました拍手
当日券も若干でたようですが、満席でした。
 
1月に新譜が出るとのことで、本来、昨日、会場で販売が計画されていましたが、CDがフランスでロストになっていて、探したけど、まだ見つからず、間に合わなかったとのこと。それで、昨日は日本で作ったジャケットにサインだけして、後日、CD本体は購入者に発送するというサイン会が設けられましたが、終演が遅かったし、サインだけを並んでまでもらうのはちょっとなぁということで、今回は見送って帰宅しました。
新譜は発売開始後、澤野工房のHPから通販で購入しようと思います。
 
終演後のホールの公式X(旧Twitter)の投稿を貼っておきます。
写真は左からヨス・ヴァン・ビーストさん、アンス・マンテルさん、ハイス・ダイクハウゼンさんです。
 

 

おまけ。芸文センター横のイルミネーションですキラキラ