昨日はザ・シンフォニーホール開館40周年記念シリーズ 世界の巨匠とともに 五嶋みどりデビュー40周年×ザ・シンフォニーホール開館40周年 特別公演を聴きに行ってきました。「ザ・シンフォニーホール開館40周年記念シリーズ 世界の巨匠とともに」というタイトルの公演は3つあって、昨年11月のゲルハルト・オピッツ プレミアム ピアノ・リサイタル()、12月のクリスティアン・ティーレマン指揮 ベルリン国立歌劇場管弦楽団 大阪公演()に続き、この公演がラスト。そして、五嶋みどりさんもシンフォニーホールと同じく40周年。1月13日の 那覇から、1/15札幌、1/17氷見市、そして先日の1/18枚方市()のリサイタルツアーを経て、昨日の公演。その後、28日からはアメリカでのツアーを予定されているようです。

  出演

ヴァイオリン:五嶋みどり

指揮:高関 健

管弦楽:日本センチュリー交響楽団

 コンサートマスター:佐久間 総一(客演)

  プログラム

前半

チャイコフスキー:イタリア奇想曲 op.45

チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」

後半

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35

 第1楽章 Allegro moderato - Moderato asai
 第2楽章 Canzonetta - Andante
 第3楽章 Finale : Allegro vivacissimo

 

ソリストアンコール

J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006 より 第1楽章 プレリュード

チケット購入者に対して、事前にメールで当日、開演前にプレイベントが開催されるとアナウンスがありました。

どんなイベントかの記載はなかったけど一応聞いておこうと思い、早めにホールに到着。開場直後ということもあって、入口に行列が出来ていて、結構、入場に時間がかかったけど、間に合いました。

プレイベントの開始時刻13時20分ごろに、関西ローカルABC朝日放送の堀江政生アナがステージに登場。これから、五嶋みどりさんを招いて、対談をするとおっしゃり、みどりさんも登壇。

対談は、多くの学びがあったというNPO活動の内容や、弟の龍くんが「みどりさんの音楽には宇宙を感じる」とコメントしていることに対して「弟は口が上手いし、何を食べても美味しいという人ですからねぇ。」と謙遜されたりと和やかな雰囲気ながら、みどりさんのお人柄が伺えるものでした。最後に「これから演奏するチャイコのヴァイオリン協奏曲は最も演奏機会の多い協奏曲だけど、毎回、オケと対話するようなやり取りが新鮮だと感じているので、今日も楽しみにしています。」というようなニュアンスのコメントで締めくくりとなりました。

 

プログラムはオール・チャイコフスキーで協奏曲をメインに据える内容。

開演時刻の14時過ぎに、オケと高関さんが登壇。

オケは、弦5部12-10-8-8-6の対向配置に2管編成。

1曲目のイタリア奇想曲は、初めて聴いたけど、休止も含む緩急変化の大きい面白い曲でコンサートのスタートに相応しく思えましたウインクOK

続いて、ロメジュリ。プロコの曲よりチャイコの方が聴く機会が少なかったので、久しぶりに生で聴けて(ブログを始めた2017年8月以前に聴いたことがあるとは思いますが以降はありません)良かった。高関さんの緻密で丁寧な指揮によって、オケの演奏するドラマチックな曲が締まりました!

 

休憩後は、いよいよ、メインプロのチャイコン。この曲を聴くのは、一昨年9月の沼尻竜典さん指揮・九州交響楽団の西宮公演で神尾真由子さんの演奏()以来。

神尾さんの演奏も勿論、良かったけど、昨日の五嶋さんの演奏は、兎に角、凄かった!!

力強い演奏でも音は澄んでいるし、高音は凄まじく綺麗に伸びるし、弱音の美しさも秀逸音譜

第3楽章の終盤では、聴きながら、ウルっときました。

高関さんの指揮も、みどりさんの演奏を引き立たせるようにオケをコントロールされていました。

 

アンコールは、バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006 より 第1楽章 プレリュード」。

会場のマナーも良くて、静かに聴き入ってフィナーレ。

開演14時、休憩20分を挟み、終演15時50分。一部使用していない座席があったので約90%の入り、販売分は完売で当日券なし。

この日もデビュー40周年で執筆された本が1人1冊プレゼントがありました。
僕は水曜のリサイタルでも戴いたのと併せて2冊になったので、興味のありそうな友達にあげようと思っています。
 

そして、今日も午後から、こちらに行ってきます。

今シーズン、日曜セレクト会員になっている京響の定期演奏会。

日曜公演は今回がラスト。

指揮は、前回、京響との定期演奏会が無観客配信になってしまった鈴木優人さん。

有観客で気合が入っていると京響のFacebookページでコメントしていました。