普段、用事がない時は、大体、夕方に、また、午後から出掛ける時は、午前中にブログを投稿するようにしています。
しかし、今日は、びわこのこえフェスティバルという声楽のコンサートが1時間/回でプログラムを替えて一日に3回公演で開催され、午前11時30分開演の1回目と午後4時の2回を聴きに行っていたので、いつもより少し遅めで、これからブログを書きます。
そして、内容は、今日のコンサートではなく、、昨日、兵庫芸文センターに聴きに行った、九州交響楽団(九響)の西宮公演についてです。九響は、僕は生ではまだ聴いたことはないけど、お世話になっているブロ友さんのご当地オケ、そして、指揮は僕の地元びわ湖ホール芸術監督の沼尻竜典、ソリストは神尾真由子、プログラムはオール・チャイコフスキ―とくれば、もう聴きに行くしかないと思う公演です。
出演
指揮:沼尻竜典
ヴァイオリン:神尾真由子
管弦楽:九州交響楽団
コンサートマスター:扇谷泰朋
プログラム
前半
チャイコフスキー:バレエ組曲「くるみ割り人形」 op.71aより“小序曲~行進曲”
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
第1楽章 Allegro moderato - Moderato asai
第2楽章 Canzonetta - Andante
第3楽章 Finale : Allegro vivacissimo
後半
交響曲第4番 ヘ短調 op.36
第1楽章 Andante sostenuto - Moderato con anima - Moderato assai, quasi Andante - Allegro viv
第2楽章 Andantino in modo di canzona - Più mosso
第3楽章 Scherzo: Pizzicato ostinato. Allegro - Meno mosso
第4楽章 Finale: Allegro con fuoco - Coda
アンコール
ソリスト:エルンスト/シューベルトの「魔王」による大奇想曲 作品26
オーケストラ:チャイコフスキー/弦楽セレナーデ ハ長調 作品48 より 第2楽章 「ワルツ」
今回の公演は、チケットを取る際、芸文センターのチケット販売サイトでは一般発売開始日の午前10時になってもリンクが現れなかったので、扱わないのかと思い(結局、少ししてから買えるようになってました)、ぴあで座席はおまかせ購入をしました。
あてがわれた席は、結果オーライで中央ブロック下手側から3席目の前から4列目(ただし、前2列は使っていなかったので、実質2列目)で、オケ全体を観るには少し前過ぎますが、神尾真由子さんの演奏はバッチリ表情まで確認できるところでした。
開演前に自席につくと、何度も、九響の演奏会に客演で参加されている京都市交響楽団(京響)クラリネット首席の小谷口直子さんが練習しておられるのが目に入りました。僕は、小谷口さんが、びわ湖ホールで行われたリサイタル(★)を聴いて以来、すっかりファンになっているので、今回も客演で参加されると分かり、益々、テンションが上がりました。
最初の「くるみ割り人形」は楽しい曲でオープニングにはピッタリ。
オケの弦5部は、次のヴァイオリン協奏曲まで変わらず、12-10-8-6-5。
最初の印象は、チェロ・コントラバスの低音弦楽器の響きがいいように思いました。
後、音が良く聞こえたのは、フルート。首席奏者の大村さんと言う方でした。
九響のプログラムは、団員の方が写真付きで掲載されているのでよくわかります。
続く、ヴァイオリン協奏曲は神尾さんが下の写真のように薄目のベージュ色のドレスで登場。
僕が神尾さんの演奏を聴くのは、昨年10月の京響とのコンチェルト(★)以来、また、チャイコのヴァイオリン協奏曲は今年の8月、川久保賜紀さんと日本センチュリー響の演奏(★)以来です。
神尾さんの演奏は、正統派のコンチェルトと言った感じ。川久保さんの時も正統派と記載しましたが、神尾さんのほうが女性的で繊細な演奏のように感じました。逆にいうと川久保さんのほうは骨太でダイナミック。
色彩は違う感じがしましたが、どちらもいいと思ったので、また、機会があれば聴いてみたいです。
ソリストアンコールは、シューベルトの魔王。歌曲でないヴァイオリンによる魔王、すごかったです!
後半はチャイコの交響曲第4番。
オケは14-12-10-8-6となり、ピッコロ、フルート2、オーボエ2、クラリネット3,ファゴット2,ホルン4,トランペット2,トロンボーン3,テューバ、ティンパニ、大太鼓、シンバル、トライアングルの大編成での演奏。
前半、綺麗な音を出していた木管に加え、金管と打楽器が派手に音を出す後半になりました。
弦が、ずっとピッツィカートで演奏する第3楽章、きっちり揃っていて、決まってました!
今迄、他のオケの時、どうしているのかちゃんと見ていなかったのですが、ピッツィカートで演奏する際、弓を膝に置く人と床に置く人、がいるということを今回発見しました(演奏に関係ないことですが)。
第4楽章では、金管も弦も沼尻さんの煽りもあって、どんどん高揚してクライマックスは大いに弾けてフィナーレ。
沼尻さんって、いつもハチャメチャに振ってるように見えて、オケを乗せるのは上手いように思います。
オケのアンコールもチャイコ。美しい弦楽セレナーデのワルツでお開きをなりました。
九響は、温かくて熱い強音を出せるオケのように昨日の演奏では印象を受けたというのが僕の結論です。
いつものようにあまり音楽的な感想が書けませんがご容赦ください。
前半終わって、いつもPACの演奏会でお会いする在職中の先輩にあったので、話をしていたら、先輩が受けた印象は音が綺麗(PACや大フィルより綺麗と断言していました。僕はそこまではわからないけど、確かに大フィルは大編成でガンガンくるしPACは若くてエネルギッシュだけど共に少し大雑把な印象があります)と思うとのことで、知り合いである第2ヴァイオリン奏者の竹下芳乃さんにチケットを取ってもらって、福岡まで聴きに行こうと思うと意気込んでいました。
こういうことを思うようになれるのも、コロナ禍の中、オーケストラ・キャラバンの企画があって生で聴けたからこそ。
今後もこのようなイベントは是非、継続して頂きたいものです。
そして、また機会があったら、九響の演奏を生で聴きたいし、札響や山響なんかも聴いてみたいと思っています。
開演19時、休憩20分を挟み、終演21時'20分。アンコールもありタップリ聴かせて頂きました。
客入りは約70%とそれなりに上々。次の2枚の写真は、九響のTwitterからお借りしました。
終演後の沼尻さん・神尾さん・扇谷さん