昨日は「ザ・シンフォニーホール開館40周年記念シリーズ 世界の巨匠とともに ゲルハルト・オピッツ プレミアム ピアノ・リサイタル」を聴きに、シンフォニーホールに行ってきました。

「ザ・シンフォニーホール開館40周年記念シリーズ 世界の巨匠とともに 」というのは、この公演と12月のティーレマン×シュターツカペレ・ベルリン、1月の五嶋みどりデビュー40周年特別公演のことで、昨日のオピッツさんがトップバッター。

僕は、オピッツさんの演奏を生で聴くのは、昨年11月・京都でのオール・ブラームス・プログラムの公演()以来、昨日で2度目。音に優しさを感じるドイツの正統派ピアニストが、今度は、ベートーヴェンとシューマンを演奏してくださるということで、楽しみにしていました。

  出演

[ピアノ]ゲルハルト・オピッツ

  プログラム

前半

ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ 第17番「テンペスト」 ニ短調 op31-2

 第1楽章 Largo - Allegro

 第2楽章 Adagio

 第3楽章 Allegretto 

ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ 第21番「ワルトシュタイン」ハ長調 op.53

 第1楽章 Allegro con brio

 第2楽章 Introduzione. Adagio molto

 第3楽章 Rondo. Allegretto moderato - Prestissimo

後半
シューマン:「子供の情景」op.15

 第1曲 見知らぬ国と人々について Von fremden Ländern und Menschen

 第2曲 不思議なお話 Curiose Geschichte

 第3曲 鬼ごっこ Hasche-Mann

 第4曲 おねだり Bittendes Kind

 第5曲 十分に幸せ Glückes genug

 第6曲 重大な出来事 Wichtige Begebenheit
 第7曲 夢 Träumerei

 第8曲 暖炉のそばで Am Kamin

 第9曲 木馬の騎士 Ritter vom Steckenpferd
 第10曲 むきになって Fast zu ernst
 第11曲 怖がらせ Fürchtenmachen
 第12曲 眠りに入る子供 Kind im Einschlummern
 第13曲 詩人は語る Der Dichter spricht

シューマン:ピアノ・ソナタ 第1番 嬰ヘ短調 op.11

 第1楽章 Un poco Adagio-Allegro vivace

 第2楽章 Aria:Senza passione, ma espressivo

 第3楽章 Scherzo Allegrissimo - Intermezzo:Lento.Alla burla,ma pomposo - Tempo Ⅰ

 第4楽章 Finale:Allegro un poco maestoso

 

アンコール:ブラームス:間奏曲 op.118-2

定刻の14時過ぎにオピッツさんが登場。

今回は、自席が中央ブロック下手側通路横の割と後ろのほうだったので、顔の表情まではよくは見えませんでしたが、フライヤーの写真通りの優しそうな感じは伝わってきました。

前半は、ベートーヴェン。最初のテンペストも次のワルトシュタインも生で聴いたのは「近江の春・クラシック音楽祭」児玉麻里さんの演奏()のみだったので、共に昨日で2度目。

以前聴いた児玉さんの演奏も良かったけど、オピッツさんも素晴らしかったです!!ルンルン

全然、音楽的でも技術的でもない表現しか出来ませんが、兎に角、優しく安らかで流れるように淀みのない音が降ってくる感じで聴いていてとても心地いい音譜ニコニコ

オピッツさんは、極端な顔芸もないし大きく身体を前傾させることもなく殆ど同じ姿勢で淡々と力みなく弾いておられるように見えるけど、音はすごくクリアで、それが何とも言えずいいのですキラキラグッ

 

後半は、シューマン。「子供の情景」は、第7曲の「夢」(トロイメライ)は、ソリストアンコールなど、単独で弾かれる頻度は高いけど、全曲を聴くのは初めて。タイトル通り、子供の様々な情景が浮かぶような気がしました音符

最後は、ピアノ・ソナタ 第1番 。これも初めて聴きました。僕は今まで、シューマンのピアノ曲はトロイメライ以外はコンチェルトしか聴いたことがなかったんですが、優しい調べのソナタが聴けて良かったですウインク

 

そして、アンコールは、やっぱりドイツビックリマークブラームスの間奏曲 op.118-2。

これも安らかに聴いてお開きにニヤリ

ドイツ正統派ピアニストのオピッツさんの演奏で、オール・ドイツ・プログラムを堪能しましたびっくりマーク

 

開演14時、休憩20分を挟み、終演16時15分。
客入りは何故か余り良くなく、空席が目立ち60%前後の入り。

以前にも上原彩子さんや小山実稚恵さんのリサイタルの記事で書きましたが、国内人気若手男性ピアニストのリサイタルはチケットが瞬殺になるほどなのに、こういうベテラン実力者の公演はそれほど高価でもないのに、満席にならないのが、残念で腑に落ちません。

 

さて、今日は連チャン。午後からカーチュン・ウォン指揮のPAC定演に行ってきます。