大沼孝次のブログ
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「さきいかの恋」とりあえず脱稿しますたあ。

http://p.booklog.jp/book/125208

電子書籍の「パブー」といところで無料公開してます。

 

ここで書くと結局、雨風呂の会員しか読めない、ということに気がついたもんですから。

 

まあ、とにもかくにも、台本書いて正月の休みは終わりました。

2019年です、皆々様には益々のご多幸に恵まれた一年になりますことを

心より、お祈り申し上げます。

 

ああ、で、まあ、ここにも、ちょっと書くかなあ、と。

 

ケーブルTVで「沈まぬ太陽」を観ました。

ヤマザキとよこさんの原作。

やっぱ、すごい、ですね。

 

よく、映像化したよねえ。

 

おれだったら、とっとと辞める、こんな会社。

精神、病んじゃうよねえ。

 

執念、なのかなあ・・・。

 

そして、また久々に、新しいほうの「白い巨塔」を観ました。

あれはあれで、やっぱ、よいですね。

 

からさわさん、とてもよいですが、

その演技をずっと見ててね、

ふ、と感じたことが、ありました。

 

ひとつの緊張感を一貫して保って、がんばっていたわけですけど、

あの緊張を切らせないままに、すっ、と脱力する表情を作れる役者は、

松田優作と水谷豊なら、やれるんじゃないかなあ、と。

 

ざいぜんごろう役を

この2人が演じたら、

もっと違う作品になったんだろうな、って。

 

そんなことを想いながら、

自分で自分の映像を、つくりたいという気持ちは

ますます、強くなってしまったな。

 

 

村山聖『聖の青春』

はあ・・・ちょっと「サキイカ」書いててね、つかれちゃったからね、

休憩。

 

どーも、ね。

実現するのかどうかわからない原稿ってのは、

どーにも、進みが、遅い!

 

まあ、でもねえ、原稿なきゃ、話なんないからね苦笑

わかっちゃ、いるけどねえ。

 

素晴らしい映画がね、撮りたい。

 

最近は、どーにも、くだらない、つまらない映画が多くて。

なんだよ、こりゃ、おれの1時間半を返してくれ、と

怒り出したくなるような、つまんない映画、多いねえ。

 

そんななかでも「これは、よかった!」という作品も、ある。

 

きききりんの「あん」よかった。

あの、女の子も、いいねえ。

 

「日本でいちばん悪いやつら」だったけ?

北海道の警察の汚職、っての?

あの主役の子、いいねえ、あのこ。

 

日本人の若手にも、いい役者、いるじゃん!って、

そう思うよねえ。

 

アニメのほうはね、さすが世界のじゃぱにめーしょん、

「君の名は」「この世界の片隅で」は、よかった。

 

「この世界の片隅で」は、つらくてつらくて、二度、見れないなあ。

 

うん、かなしい、な。

 

で。

 

近年の最高峰はね、

『聖の青春』ですよ。

 

もう、10回くらい見たかな。

たまらないですね、これ。

 

役者、原作、台本、カメラ、音響、すべてにおいて、隙がない。

 

こういう映画を、まだ日本人は撮れるんだよ。

 

オープニングで、桜の花びらが舞い落ちてるわけよ。

そこに村山さん、倒れてんだよね。

 

パッと咲いて、パッと散る。

 

村山さんの崇高な、密度の濃い、凝縮された人生を

この一場面で表している。

 

なんだか、くだらない、なれあいの友情など、

この映画には、ひとかけらもなくて。

 

それが、素晴らしい。

 

味の素なんてない、本物の味。

本物の人間が、描かれている。

 

あんなにゾンザイな村山さんは、

しかし、たしかに、確実に、周囲の人たちを愛していて。

 

「調子、悪いのか」

「調子のいいときなんて、ないんだよ」

 

そんな、ぼそっ、と。

そんな、ひとつひとつの台詞が、

100の言葉よりも、重く。

 

「あなた、そうしてるだけでやっとでしょ。見ているこっちがつらい」

 

「・・・・。」

 

このときの、無言の役者の表情。

すごい。

すごい役者が、いたもんだなあ。

 

「心配しなくてもいいですよ。人はみんないつか死ぬんですから。

それよりも今、ぼくたちが考えなければならないことは、

目の前の一手です」

 

はあ・・・・。

 

もう、これは、すごい。

 

鼻血、だしちゃったり。

目の前は、小学生?

 

すざまじい。

 

町には、おだやかな毎日があるのに。

人々は仕事して、お昼ご飯たべて、

女子高生たちは、かろやかに笑っていて。

 

このスローモーションも、いい。

おだやかなこの町の毎日の日常のなかで、

たしかに、ここでは、命懸けの闘いが繰り広げられている。

 

ハブさん役も、いいねえ。

 

あの旅館かなんかのねえ、

あのスローモーション。

 

あんな絵、撮るセンス、

おれに、あるだろうか・・・。

 

猫がいて、ね。

 

あんな絵を、おれは撮れるだろうか。

あのラスト・シーンも。

 

この監督、天才だわ。

 

ひとつの目標に向かって、全精神を注いで、

志、半ばで亡くなった。

 

号泣したくなるような、素晴らしい映画との出会い。

それは、未知なる人との感動的な出会いと同じ。

おれもつくりたいな。

 

 

 

 

「さきいかの恋」映像企画vo.5

※執筆中

ちょっと書き換えたりしながらね、進んでいます。

ま、おたのしみくださいまし笑

 

 

マッキー「えええーっ!とりあえず、あんた、こっち、奥に座んな。これ、かぶって」

と、そのへんに、かかってたコートかなんかを、若狭の頭から、かぶせる。

 

オムスビ「おい、ちょっと待て!警察から逃げてきたんだぞ!かくまうと、おれたちもまずいんじゃないのか!」

 

課長「ぢゃぢゃぢゃあああーーー!」

 

スーツ「警察から逃げてきたの?そいつ?まずいよ、それは。そいつは公務執行妨害だろ、事情を知ってる我々全員は犯人隠匿、逃亡幇助の罪に問われる」

 

工藤「そ、そんなこと、言われたって」

 

ミヤコ「そうですよ!ひとを見た目だけで判断してはいけません!このひとが、いったい、なにをしたって言うんです!」

 

若狭「警官、7人くらい、ぶんなぐってきた」

 

課長「ぢゃぢゃぢゃあああーーー!」

 

スーツ「あちゃあー!あうとですよ、あうと!暴行傷害罪だよ、あんた!」

 

工藤「あいやあーーーーー」

 

若手a「やっぱ、都会っちゃあ、すんげえとこだべなあ。毎日、こげな、めんこいオナゴたぢが、わんさと裸でいだり、毎日、こげな大事件がおこりよる」

 

若手b「んだなあ。おらさとこは、ただ陽がのぼって暮れてくだけだあ」

 

スーツ「あんた、自主しなさい。自主すれば罪も軽くなる」

 

若手b「あれーー、どっかで・・・」

 

オムスビ「そうだ!あんたが、ここにいたら、みんなが迷惑する!おれは大事な日なんだ、大事なプレゼンがあるんだ!警察の事情聴取なんかに協力する時間なんか、ぜんぜんない!」

 

若狭「わしにとっても、今日は、どうしても・・・大事な日なんじゃ。どないしても、わしは、今日、博多に・・・20年、やり続けてきたんや。20年。今日、博多で、最後の日なんじゃ。それが終わったら、警察でも、どこへでもいきますわ。それさえ終わったら、わしは、もう、死んでもええんやから」

 

若手b「あっ!」

 

全員「・・・・。」

 

そこに若い駅員が現れて、腰ぬかして驚く。

 

若い駅員「はう!あうあうあーーーーー!」

 

這うように逃げ出そうとする若い駅員を、工藤は捕まえる。

 

工藤「まってくれ。たのむ!あの人のことは内緒にしてくれ!たのむ!」

 

若い駅員「えっ!」

 

工藤「自主させるから、だから」

 

若い駅員は、ただ黙って逃げるように去ってゆく。

 

カズミ「おなかすきましたね。まあまあ、とりあえず、なんか食べてから考えましょう。ああ、サキイカ、これ・・・なんで、開かないのかな、これ」

 

若手a「あー!それ!」

 

課長「ま、待て」

 

カズミ「えっ?」

 

課長「いやいやいやいや・・・・」

 

と、課長、若手2人と内緒話し。

 

課長「おい、おめえら、これは、いい機会だぞ!一般消費者たちが、どんな反応をするのか、見極めるチャンスだ!」

 

若手2人「ああ!」

 

スーツ「そんな、サキイカの袋なんか・・・ん、あ、あれ?あ、あかない。なんで?不良品なんじゃないの?」

 

課長「不良品・・・」

 

マッキー「とにかく、事情、話してみなさいよ」

 

若狭「はあ・・・」

 

若手b「あのお・・・」

 

課長「おめえは、よぶんなこと言うな」

 

若手b「あ、そうでねく」

 

若手a「えーから、黙っとけ」

 

アナウンス「この電車は、間もなく、桃タロウ伝説発祥の地とだけしか有名ではない岡山に到着いたします。

Soon will be arrive at Okayama. I hope you will have good luck!」

 

オムスビ「あ、いかん!はやく資料まとめないと!そいつのことは、おまえの責任だからな!おまえが、なんとかしろ!次の駅で警官が乗り込んでくるぞ!おれは、しらん!見なかった、気づかなかった、まったく、聞こえなかった!」

 

工藤「えっ!」

 

着物バア「はくじょうねえー」

 

ミヤコ「そんなんじゃ、もてないわよ、女の子に」

 

スーツ「そんなこと言ったって」

 

着物ジイ「ふん!どいつもこいつも」

 

岡山からネズミ色のジャンバーを着た、小柄な老人が乗ってくる。

そして、また電車は走り出す。

 

 

 

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