「さきいかの恋」映像企画vo.5 | 大沼孝次のブログ

「さきいかの恋」映像企画vo.5

※執筆中

ちょっと書き換えたりしながらね、進んでいます。

ま、おたのしみくださいまし笑

 

 

マッキー「えええーっ!とりあえず、あんた、こっち、奥に座んな。これ、かぶって」

と、そのへんに、かかってたコートかなんかを、若狭の頭から、かぶせる。

 

オムスビ「おい、ちょっと待て!警察から逃げてきたんだぞ!かくまうと、おれたちもまずいんじゃないのか!」

 

課長「ぢゃぢゃぢゃあああーーー!」

 

スーツ「警察から逃げてきたの?そいつ?まずいよ、それは。そいつは公務執行妨害だろ、事情を知ってる我々全員は犯人隠匿、逃亡幇助の罪に問われる」

 

工藤「そ、そんなこと、言われたって」

 

ミヤコ「そうですよ!ひとを見た目だけで判断してはいけません!このひとが、いったい、なにをしたって言うんです!」

 

若狭「警官、7人くらい、ぶんなぐってきた」

 

課長「ぢゃぢゃぢゃあああーーー!」

 

スーツ「あちゃあー!あうとですよ、あうと!暴行傷害罪だよ、あんた!」

 

工藤「あいやあーーーーー」

 

若手a「やっぱ、都会っちゃあ、すんげえとこだべなあ。毎日、こげな、めんこいオナゴたぢが、わんさと裸でいだり、毎日、こげな大事件がおこりよる」

 

若手b「んだなあ。おらさとこは、ただ陽がのぼって暮れてくだけだあ」

 

スーツ「あんた、自主しなさい。自主すれば罪も軽くなる」

 

若手b「あれーー、どっかで・・・」

 

オムスビ「そうだ!あんたが、ここにいたら、みんなが迷惑する!おれは大事な日なんだ、大事なプレゼンがあるんだ!警察の事情聴取なんかに協力する時間なんか、ぜんぜんない!」

 

若狭「わしにとっても、今日は、どうしても・・・大事な日なんじゃ。どないしても、わしは、今日、博多に・・・20年、やり続けてきたんや。20年。今日、博多で、最後の日なんじゃ。それが終わったら、警察でも、どこへでもいきますわ。それさえ終わったら、わしは、もう、死んでもええんやから」

 

若手b「あっ!」

 

全員「・・・・。」

 

そこに若い駅員が現れて、腰ぬかして驚く。

 

若い駅員「はう!あうあうあーーーーー!」

 

這うように逃げ出そうとする若い駅員を、工藤は捕まえる。

 

工藤「まってくれ。たのむ!あの人のことは内緒にしてくれ!たのむ!」

 

若い駅員「えっ!」

 

工藤「自主させるから、だから」

 

若い駅員は、ただ黙って逃げるように去ってゆく。

 

カズミ「おなかすきましたね。まあまあ、とりあえず、なんか食べてから考えましょう。ああ、サキイカ、これ・・・なんで、開かないのかな、これ」

 

若手a「あー!それ!」

 

課長「ま、待て」

 

カズミ「えっ?」

 

課長「いやいやいやいや・・・・」

 

と、課長、若手2人と内緒話し。

 

課長「おい、おめえら、これは、いい機会だぞ!一般消費者たちが、どんな反応をするのか、見極めるチャンスだ!」

 

若手2人「ああ!」

 

スーツ「そんな、サキイカの袋なんか・・・ん、あ、あれ?あ、あかない。なんで?不良品なんじゃないの?」

 

課長「不良品・・・」

 

マッキー「とにかく、事情、話してみなさいよ」

 

若狭「はあ・・・」

 

若手b「あのお・・・」

 

課長「おめえは、よぶんなこと言うな」

 

若手b「あ、そうでねく」

 

若手a「えーから、黙っとけ」

 

アナウンス「この電車は、間もなく、桃タロウ伝説発祥の地とだけしか有名ではない岡山に到着いたします。

Soon will be arrive at Okayama. I hope you will have good luck!」

 

オムスビ「あ、いかん!はやく資料まとめないと!そいつのことは、おまえの責任だからな!おまえが、なんとかしろ!次の駅で警官が乗り込んでくるぞ!おれは、しらん!見なかった、気づかなかった、まったく、聞こえなかった!」

 

工藤「えっ!」

 

着物バア「はくじょうねえー」

 

ミヤコ「そんなんじゃ、もてないわよ、女の子に」

 

スーツ「そんなこと言ったって」

 

着物ジイ「ふん!どいつもこいつも」

 

岡山からネズミ色のジャンバーを着た、小柄な老人が乗ってくる。

そして、また電車は走り出す。