救急シリーズ最終回と、カクカク詐欺看護師からの重要なお知らせ
どうも😎
救急の記事を書く書くと言って全く書いていない
カクカク詐欺看護師です。
全く書いてないにも関わらず、このシリーズは今回で最終回を迎えます。
理由は最後に書きますが、カクカクサギサギ看護師は退職することになりました。
なので、最後に救急でもいちばん電話が多い
『この症状は病院行った方が良いですか?』
について書きたいと思います。
下の画像は、獣医版トリアージの表です。
トリアージとは、緊急度を判断し、治療の優先順位を決めることです。
拡大して参考にしていただければと思います。
緊急度合いが色ごとに分かれていて、獣医療では赤が最も緊急です。
逆に人間は青です。コードブルーってやつですね。
これを簡単にすると
どの疾患も、最終的には立てなくなります。
なので最低限、立てない時はすぐに病院に来てください。
でももう一つ、とても大事なことがあります。
それは
「何かおかしい」
という感覚です。
救急の先生達は皆、この感覚が大事だと言います。
食欲もあるし、ぐったりしてるわけじゃないけど「何かいつもと違う」
実際に受付でも「何かおかしいんです」と言われて様子を見に行くと、ショック状態の一歩手前だった、なんてこともあります。
飼い主さんが何かおかしいって思った時は重大なことが隠れてることがあるかもしれないので、病院に来ていただくことをおすすめします。
これで救急シリーズは一旦終わります。
救急のABCDと言っておきながら、あとのCとDは一体何だ!?と思っておられることでしょう。
きっと院長が新しい救急シリーズを連載し、私よりも分かりやすく説明してくれると思います。
カクカクサギサギ看護師は、動物看護師になった頃からの目標だった名古屋夜間動物救急センターで働くこととなりました。
優しい飼い主さま、頼もしい院長と愉快な仲間達のおかげで、楽しい5年間でした。
たくさんのことを勉強させていただきました。
ここでの経験を活かして、自称救急看護師は本物の救急看護師になれるように頑張ります。
5年間大変お世話になりました。
どこかで見かけたら、是非声をかけてください😊
AB(呼吸)の異常
皆様こんにちは。こうなん動物病院の救急看護師(自称)です😎
今回は前回のABCDの異常のうち、1番危険なAB(呼吸)の異常です。
猫の危険な呼吸
•呼吸が速い(安静時40回以上/分)
•呼吸をする時に大きくお腹が動いている(努力呼吸)
•胸とお腹の動きがアベコベ(奇異呼吸)
•鼻がピクピクしている(鼻翼呼吸)
•口を開けて呼吸をしている(超緊急)
犬の危険な呼吸
•呼吸が速い(安静時40回以上/分)
•呼吸をする時に大きくお腹が動いている(努力呼吸)
•胸とお腹の動きがアベコベ(奇異呼吸)
•ガーガー言いながら一生懸命吸っている(スターター•スライダー)
•脇を広げて首を伸ばし、浅く速い呼吸(肺水腫などで見られます)
一目瞭然なものもあれば、中には分かりにくいものもあります。
YouTubeなどでカッコ内の呼吸名で検索していただくと動画が見られます。
もしこのような呼吸をしていたら、遠慮なく受付に声をかけてください。
猫伝染性腹膜炎
先日、この猫伝染性腹膜炎を学びたくて、日本臨床獣医学フォーラムの九州地区大会に行ってきました
なぜ九州まで行ったかと言うと
以前は治らない病気として扱われていたのと、近年、治療法が分かってきたものの、100万円くらいかかるとのことでなかなか手を出せなかったのですが、もう少しハードルの低い治療もあるとのことで、基礎から学ぼうと九州まで行ってきました。
病気の成り立ち、そして治療について聞きすごく大きな学びになりました。
実際に気になってたことを講師の先生に直接聞くことができたので、本当に良かったです。
実際のところ、抗ウイルス薬を飲ませば治るというような単純な病気ではなく、治療も安くなったとは言え、まだまだ検査を合わせるとトータル10万円はかかると思います。
それでも対応できる様にはしました。
治せなかった病気が治せる様になるのは、本当に良いことだと思います。
勉強に行って、世界の進歩に遅れない様に必死で頑張らねばと改めて思いました。
救急のABCD
皆様こんにちは。こうなん動物病院の救急看護師(自称)です。
RECOVERを修了し、調子に乗って救急の連載を始めようかと思っています😎
お時間のある時に目を通していただけたら嬉しいです☺️✨
皆さん、救急のABCDって聞いたことありますか?
救急の場面では、ABCDの順番(酸素を取り込む順番)で亡くなっていくと言われているため、この順番にトリアージ(緊急度合いを判断し、治療の優先順位を決める)していきます。
身体は、酸素を取り込み全身に供給することで生命を維持しているため、ABの異常が最も危険です。
呼吸がいつもより早い、呼吸の仕方がいつもと違うなど、少しでも変だなと思ったらすぐに病院にかかるようにしてください。
今年も大変お世話になりました
今日は年内最後の診察でした。
年明けは4日から診療開始です。
もし、お休み中に調子が悪くなったら、緊急の場合は院内に掲示してある携帯電話の番号におかけいただき、留守番電話にメッセージを入れてください。
夜中は気が付かないこともあるので、折り返しがない場合は下記の夜間救急病院へお願いします。
岐阜夜間救急動物病院
岐阜市西川手6-41
058-242-9915
名古屋夜間動物救急センター
名古屋市中区大須4-12-21
052-263-9911
皆様、今年も大変お世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください。
クリスマ膵炎
メリークリスマス🎄
皆様いかがお過ごしですか?
実はこのクリスマスの時期、動物病院ではある病気が全国共通で起こります。
それは…
膵炎です!
クリスマス後はフライドチキンやケーキなどの高脂肪食を食べたことによる急性膵炎が多発します。
膵炎は命に関わることもある病気です。
せっかくのクリスマスも、体調不良になるとイベントどころではなくなってしまいます。
欲しがったら代わりに犬猫用のおやつをあげるなどしてください。
どうかワンちゃん・ネコちゃんと一緒に、良いクリスマスをお過ごしください✨☺️