新しい歯石取り???
先日も、↓こんな感じにものすごく歯石をつけたワンちゃんが来院されました
レントゲンを取ってみると歯を支える骨を溶かしてしまうくらい歯石がついていました
こうなると歯を残してる方が良くないので、麻酔をかけて歯を抜くことになります
麻酔の為に血液検査して、レントゲン撮って歯を抜いて歯石を除去して・・・
結構な費用がかかります
なのでこうさせないように、日ごろのケアが大切
で、いま新しいオーラルケアとして期待してるのが ↓ これ
(たぶん名前は出しちゃいけないと思うので・・・・微妙な写真で・・・・)
歯石が付いてるワンちゃんの口に1日2回スプレーするだけで
口内のバイキンを倒し、歯石を軟らかくして除去してくれるというもの
このボトルで約240回分入っておりお値段は指1本万円弱と少し高額
ただ1日2回で約120日分なので1日にすれば83円程度
歯石予防には歯磨きが一番ですが、歯磨きの出来ないワンちゃんには手軽なオーラルケアとして良いかも・・・
気になる方は一度、ご相談ください
今日は歯石取りしました
今日は歯石取りしました
歯周病をコントロールして歯を健康に保ててるワンちゃんは平均寿命が2年長い
と言う統計があるそうです
それを知ってから積極的にオーラルケアを薦めるようにしています
何より歯石だらけの口でペロペロされるのはバイキンにベロベロされてる様なものなのでゾッとします(゜д゜;)
今日のワンさんはこんな感じ・・・程度としては中くらい
まずはザザーっと汚れを水で落としてから超音波で歯石を取っていきます
スケーリング(超音波で歯石を取ること)した後がこちら↓
これでもだいぶきれいです
でも動物の場合これで終わりではありません!
スケーリングによって細かい傷が歯の表面についているのでこれを滑らかにします
上下が逆さまですが、まずは第一段階で粗く研磨します
ここでもほぼ完璧です↓
このあとブラシをゴム製のものに変えて最後の仕上げをします
出来上がりがこちら↓
スケーリングをすれば歯はピカピカに戻せます
しかし写真を見ても分かるように動物の歯石取りには麻酔が必要になります
なので一番大事なのは人間と同じで
毎食後の歯磨きです
毎食後、人間用の歯ブラシで構わないので、歯磨きすると良いと思います
人間用の歯磨き粉は使わないで下さい 動物には合いませんので(ノ_・。)
動物病院に行けば動物専用の歯磨き粉が売ってます
可愛い家族の為、オーラルケア頑張りましょう!
寿命が2年延びますよ:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
麻酔
うちの麻酔は基本的に吸入麻酔を使って行います
吸入麻酔は麻酔から醒めるのが早いです
醒めるのが早い というのは安全性が高いとも言えます
⇒ 何かあったら麻酔を止めればすぐ醒める ⇒ 安全性が高い
ちょっと強引かー
でも昔の注射麻酔なんかと比べると安全性は格段に向上しています
麻酔の異常はまず呼吸の異常が出てきます
吸入麻酔をするには気管チューブを使う必要があります
気管チューブを挿管することで呼吸器系の異常がモニターできるので
安全性がさらに増します
右上のテレビが麻酔異常を検知する機械です
小さいですが普通車の新車が買えます(-。-;)
左上のテレビは超音波エコー(お腹の赤ちゃんが見れるやつ)です
麻酔は命に直結するので基本に忠実に
二重にも三重にも安全性を高める工夫をしています
猫の交通事故
夜中に赤ちゃんの様な猫ちゃんの鳴き声が聞こえてくるようになりました
どうやらまた猫ちゃんの発情シーズンが来たみたいです
発情のシーズンは猫ちゃんの交通事故が増えるシーズンでもあります
当院でもこの3日間で二人交通事故疑いの症状で猫ちゃんが来院されました
ひとり目は全身擦過傷&毛が真っ黒になって来院した猫ちゃん
よ~くみると左眼の上にも擦り傷があります
この子は比較的軽症で済みましたが・・・・
↓の子は膀胱からおしっこを排泄する尿道が完全に断裂して尿毒症を起こしていました
写真はオチンチンから造影剤をいれたレントゲン写真です
本来なら膀胱に入っていかなきゃいけない造影剤がモワモワとお腹の中にもれていってます
おしっこがでないと3日程度で死んでしまいます
この状況ではカテーテルを入れても排尿させることが出来ないので、緊急手術したのですが
全身状態が悪かったため助けることができませんでした・・・・
このような不運な事故は不妊手術で防ぐことができます
多くの獣医師が不妊手術を薦める理由はこういうところにあります
繁殖を望まない家族としての猫ちゃんであれば
是非、不妊(避妊・去勢)手術をしてあげてください