からだに恥をかく体操〜えんぴつみがき〜 -225ページ目

ようやく納得がいく解答を得た

ずっと探していた。ずっと、ずっと。もしかしたら無いのかもしれないと思い、諦めようとしていた。しかし、昨日ふと思い当たる節を思い出した。幼少の儚き夢物語。記憶像はもはや己自身の全身を映し出す。そんな夢物語。昨日まだオムツをしている甥と会ったことで使われていなかったシナプスに微弱な電流が走った。後天的素養の培われていない生の己。順々に蘇る記憶。今は無き幼少の頃住んでいた家。二階からおもちゃを捨てるのが好きだったおれ。カレーの会。爺さんが死んだ日。犬が死んだ日。老猫がいなくなった日。よくひきつけを起こしていたおれ。肩の脱臼が癖になっていたおれ。ことあるごとにひきつけを起こしては肩を脱臼してた。そしてその記憶達に付きまとうようにあるリビドーの原点。ソフビ人形。ウルトラ兄弟。仮面ライダー。メタルヒーロー。その他ヒーロー。おれにはソフビ人形があった。あったのだ。おれが探していたおれのリビドーの原点はソフビ人形の上半身下半身を外したり戻したりすることだ。きっと。噛んで下半身側の“返し”を潰して上半身に突っ込み、また外す。噛んでも駄目な時や凹型がついてしまった時にはお湯をかけて柔らか
くした。今になって考えると、反則のような気もするが今になって考えるしかないのだ、ほのかな興奮を思い出す。いや、感じると言った方が的確か。なるほど、確かにそれを鑑みるとおれの現在の性癖や女性の好みにも納得がいく。そう、おれは好きな女を胴引きにして、五臓六腑を引きずり出し、くっつけたり戻したり噛んだり温めたりを繰り返してはオナニーに耽るのだ。神の視点に立ちヒーロー達の競演に興じる幼き頃のおれの姿がそこにある。上半身はセブン、下半身はV3。上半身はあの娘、下半身はこの娘。うむ、納得。白い毛糸玉の中から一本の緋色を探しだしたかのような満足感。うん、まあ後半大袈裟だけどそれを否定出来る程想像力妄想力に乏しくない。

大惨事一秒前

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アルフが再放送し始めたらしい。まあ録画装置を壊れたままにしてあるので観れないが。アルフ以外にあの手のタイプのドラマで記憶にあるのはまず「スピンシティ」それからタイトルは失念したが父親役の俳優が撮影期間中に死んでしまってドラマ内でも死んじゃったことにしたやつを観てた。妹役の女優が、少なくともその頃、可愛いなと思っていた気がする。妹役っつっても女優の年齢は二十歳を越えていて決して小学生とかじゃないことは注記しておく。確か姉役の女優より年上だ。
タイプは違うのだが大分前にテレ東の昼の海外ドラマ枠でやってた土屋アンナが日本版の主題歌歌ってたやつ…思い出した「トゥルーコーリング」だ。それも観てた。主人公がブサイクのくせにモテまくるってだけの話なのだが。あと不思議な能力を使って1日をやり直すことが出来る。そっちを先に出せよ。でもブサイクなのにモテまくるのがおもしろかったからいいだろう。あの頃のテレ東のあの枠はおもしろかった。確かあの「特攻野郎Aチーム」を再放送してた時期だ。あとストーンコールド・スティーブ・オースチンが出てた刑事もののやつ。そんなおれがまさかプリズンブレイクを観てるとはな。穴があったら入りたい思いで観てる。プリズンブレイクと大脱走を脱獄繋がりでかけてみたけど全くかかってないからどうでもいい。


画像は本文と関係ないがタイトルと関係あるのでどうかひとつ許して欲しい。それにしても皇居の堀に飛び込んだ芸術性すら漂わすあのプリけつ外人。警察相手に暴れまわる様子を見ているとどちらが猿だかわからないなどと言ってみる。まさか今夜皇室スペシャルを放送しているTBSの差し金じゃあるまいな。掲示板で犯行予告して半自殺するぐらいならああゆうことをやってみたらどうであろうか。イケてる模倣犯だ。模倣犯には違いないが。

ほんとのきもち

「高瀬川君、あの…」
「なによ?いきなりこんな人気のない校舎の裏に呼び出して。ま、まさか今から俺…」
「あの…付き合って下さい」
「!!…なんだ」
「なんだ…って?」
「いや、予想を外してね。てっきり逆撫さんが実は宇宙人で俺のふくらはぎに小さなチップを埋め込み小一時間ばかりの記憶を消去するのかと思ってさ」
「そんなことあるわけないでしょ」
「そんなことあるわけない…でもそんなことあるのが奴らのやり方なんだよ」
「そう…あの、で、告白の方なんだけど」
「ああ…実は俺好きな子いるんだ」
「……あっそうなんだ!てへへ。そうかぁそうなんだぁ。ニヒヒ。あ、わかった背中子でしょ?よく見てるからさ!」
「そういえば背中子と仲いいよな、逆撫さん」
「そうだけど…まあ背中子可愛いし高瀬川君とはお似合いだよ!そうだ!セッティングしてあげるよ!今度ふたりきりにさせてあげよう!ニヒヒ」
「俺背中子好きじゃないよ」
「え、でも」
「背中子をよく見てたのはあいつの背中からウミウシみたいな宇宙人が飛びだっていくのを見逃さない為だ」
「…嘘ばっかし。別に大丈夫よ?私ふられるの初めてじゃないしさ。気を使わなくていいよ。ほんとにふたりきりにさせてあげるよ?内緒にして欲しいんだけど、背中子、脈無しってわけじゃないわ」
「そりゃ生きてるんだから脈があって当たり前だろう」
「…あはは、そうだよね、そうだそうだ。じゃあ私行くね。あ、このことは忘れて」
「いや、がっちり覚えてるよ。宇宙人に記憶を消されたわけじゃなし」
「言うと思った!ニヒヒ。じゃ」
「ちょっと待て!」
「なに?」
「このままじゃ不公平だ。君の秘密を知ってしまったのに俺は君になにもしていない」
「いいよ別に」
「まあ聞きなさい。ということは逆撫さんは俺の好きな人を知る権利がある」
「いいって」
「俺は背中子…」
「やっぱりそうじゃん!まあ応援するよ。任せといて」
「の、友達で、ショートカットで、成績悪くて、運動も苦手で、笑うとちょっと変な顔になって、なおかつ人をこんな人気のない場所に呼び出す迷惑極まりない…」
「ま、まさか、それって…(わたしのこと?)」
「藤沢マグロ子が好きだ!」
「まさかの第三者!?誰だよマグロ子!ニヒヒ」


第二話、マグロ子登場の巻をご期待下さい。

ボツ台本三界を三歩で

「ヴィシュヌが予測変換出来ることにちょっと感動」



『斉藤君斉藤君』
「おれのこと?おれ斉藤じゃないけど」
『え、じゃあ藤村君?』
「違うよ!違うだろ!」
『お前の名前ってなんだっけ』
「いまさら自己紹介しなくちゃないらないの?お前に?」
『まあまあ、おれって三歩であれだから』
「鶏か!」
『三歩で三界を解放するほうだから』
「アトラスファンしかわからねえよ」
『ねぇ、あなたのお名前なんてーの?』
「それじゃ尻文字の流れだろ!あ、こー書いて、こー書いて、こー書くのってなにやらすんだ!」
『斉藤ね』
「違うって!読み間違うな!」
『尻文字なんかするからだろ』
「お前がさせたんだよ!それにおれ三回しか尻ふってないだろ!さいとうじゃ四文字だ!」
『へー』
「へーってお前、いいか、おれは田中!田中だからな!」
『田中だからなってなに小気味よく言ってんだよ』
「そこに食いつくんじゃねえよ!たまたまそうなっちまったんだよ!」
『わからねえなぁ。もう一回尻文字でちょっとやってみて』
「なんでだよ!尻文字の方がわかりにくいだろ!」
『いやいや、簡単だろ?さといとととうだぜ?』
「それじゃ斉藤になっちゃうだろ!」
『とにかくやってみろって』
「………あ、こー書いて、こー書いて、こー書くの」
『えっ、スカラベってお前フンコロガシだったの?』
「素直に斉藤ねって言やぁよかったのにな!」
『やっぱり正解は斉藤なのね』
「うわっ、チープなトリックに引っかかっちまった。おれは田中だって!」
『じゃあもう一回尻文字で』
「もうやんねえよ!やるわけないだろ!おれは田中だ!」
『尻文字無しで?』
「うるせえ!とにかくおれは田中だ!」
『斉藤なのね』
「どう思考回路をつむぎあわせたらそうなるんだよ!」
『いやでも、田中ってのは斉藤っぽいとこあるし』
「ねえよ!知らねえけどよ!」
『結構あるし』
「量の問題じゃねえだろ!田中と斉藤ってまず字が違うだろ!というかそれだけの問題だ!」
『いや、尻のふり方も違うよ』
「知ってるよ!さっきお前にやってみせただろちくしょう!」
『まあ田中を足して2で割ったら斉藤だし』
「何を田中に足した!」
『そんなもんx(エックス)使えば簡単に解るだろ。田中に足して2で割ったら斉藤になるものなーんだ?』
「数式みたくなるのかと思ったらなぞなぞになっちゃったよ。まあ数式にされたところで解らねえけど」
『(田中+x)÷2=斉藤、だよ』
「田中と斉藤が数字じゃないからわからないよ!というよりも数字に置き換えていいのかどうか解らねえから!」
『x=πです』
「円周率かよ!適当にもほどがあるだろ!じゃあ田中=2斉藤-πなのかよ!」
『2斉藤ってなんだよ』
「うるせえ!」
『要するに田中って田んぼの中ってことだろ』
「要するとそうなるなら数式になんの意味があったんだよ」
『中1の宿題にしとけよ。でまあ、斉藤ってのは…………わけわかんねえぜ?』
「お前の頭の方がわけわかんねえよ!おれ田中だし!それ以外の何者でもない!」
『それ以外の斉藤でもない、と』
「どう聞けばそうなるんだよ!お前の耳は何の耳だ!」
『私の耳はロバの耳です』
「うぜえよ!」
『メスロバの耳です。メスロバ』
「………メスロバってちょっとおもしろいな。メスロバ」
『おもしろくはないだろ』
「ああ、まあいいや」
『手術中メスって言ったらロバが出てきてね。なんだこれは!って怒鳴ると、でも先生、これはメスロバですってならないだろ?』
「まあならないよそれは。見てみたい気もするけど」
『メスロバは手術中の患者の腹に卵を産みつけるからね』
「それはないだろ」
『患者の腹に卵を産みつけて繁殖してるわけだから』
「だからメスロバってメスのロバだろ!?哺乳類だろ!?産みつけねえよ卵!寄生虫じゃねえんだから」
『ふーん』
「ふーんってお前」
『まあ斉藤君が言うんだったら正しいのかもね』
「かもじゃねえ!ロバは卵を産みつけない!ていうか斉藤じゃねえ田中だ!」
『田中の言うことは信じられないな』
「はあ?ていうことは今お前は俺を田中だって認めたってこと?斉藤の言うことは信じて田中の言うことは信じない、さて私は誰でしょうってなんだちくしょう」
『ベイベー♪僕たちが♪愛しあう♪わけ教えてあげる♪息づかい聞こえる距離で♪』
「なんで“真夏のブリザード”歌った!?」
『違うよ。真夏のブリザードじゃないよ。田中のメスロバだよ』
「それお前…いや駄目だ。田中のメスロバを想像したら駄目だ!人間的に駄目だ!」
『息づかいっていうか鼻息?』
「言うなぁ!」
『穴があったら入れたいって気持ちを受け入れるんだ』
「うるせえ!黙れこのボケナスが!」
『……………』
「黙っちゃうのかよ」
『むぐぐふぐぎぎぎ』
「悪かったよ、無理してまで黙らなくていいよ」
『プハー、あー苦しかった。もうちょっとで体内の酸素を使い切るところだった』
「別に息を止めろとは言ってなかっただろ!?」
『はじめの一歩の一歩達はいい加減にサウスポーに慣れろよな』
「関係ないだろそんなこと!」
『すぐに気づけよ』
「まあなぁ」
『ああ、それにしてもさっきは死にそうだったわ』
「無駄話挟んだせいでさっきがわかりにくくなっちまったよ!そんなに長く息を止めてたか?」
『さっきつっても応仁の乱の頃の話だけど』
「意味わかんねえよ!京都のじじぃか!」
『アクション映画でさ、よく、なんらかの事情で水中のトンネルをくぐり抜けなくちゃいけないシーンあるだろ?』
「ああ」
『おれ毎回一緒になって息止めるんだけどさ。駄目死んじゃう』
「はぁ…まあ頑張れよ」
『おれ三十秒息止めたら死ぬからね』
「三十秒!?死なねーよ普通は!」
『水中トンネルってのは人間の本能というか、やっぱり産道と関係してるのかな?だからおれもつい息を止めたくなるんだなぁ。別に水中じゃなくてもいいのか、ほら車に乗ってるとトンネルで息止めるだろ?やっぱり本能なのかもな』
「ああそう」
『おれ帝王切開だけど』
「ああそう」
『それにしても水中トンネルってさ、メンバーの中に北海道生まれの奴がいたらどうするんだろうな』
「北海道生まれだからってカナヅチとは限らないし、他のメンバーに助けられるんじゃねえの」
『でも水に顔をつけられないタイプの奴だったら』
「緊急事態なんだからぶん殴ってでも潜らせるだろ!」
『そいつが斉藤でも?』
「斉藤でもだ!だってほっといたら死んじゃうじゃん!」
『わかった。お前が水中トンネルの前で躊躇してたら鈍器で殴ってでも連れてってやる』
「その気持ちは有り難いがまず鈍器で殴るな。死んじゃうだろ。水中トンネルを抜ける意味がない。それから何度も何度も言うけどおれは斉藤じゃねえ!泳げるし北海道出身でもない!荒川区出身の田中だ!」
『荒川区出身だからって泳げるわけじゃないだろ』
「北島康介の出身地だから!?そんなつもりで言ったわけじゃねえ!とにかくおれは斉藤じゃない!」
『あっそう、そこまで言うのね。なんなら斉藤裁判所で決着つけようか』
「なに最高裁判所みたく言ってんだ!大体裁判沙汰になったら勝つのはおれだ!」
『そんなことあるわけないだろ。斉藤裁判官の船島さんがそんな判決下すわけない!』
「斉藤じゃねえんだ。ああもうお前は一体全体何がしてえんだ!」
『知ーらない』
「裁判覚悟でぶん殴ってやろうかな」
『藤村君…じゃなかった斉藤君を田中の呪いから解放してあげたいんだ』
「おれ別に呪われてねえよ!」
『このままでは百年以内に死んでしまうぞ!』
「本望だよ!」
『ホンニャラポイ!』
「は、おれは斉藤だった!ってなるかよ!」
『くそっ。じゃあおれはどうすればいいんだよ!』
「どうもしなくていいんだよ!」
『お前一生田中のままだぜ!?しかもお前が結婚したら、あ、ごめん、結婚は出来るわけないか、でも知ってるか?田中って結婚して田中を殖やすんだぜ』
「知ってるよ!別に田中に限った話じゃねえし!まあ結婚出来る出来ないは置いといて、お前全国の田中に謝れ!」
『こいつはね、ロリコンだから大人の女に興味ねえんですよ』
「違うよ!ただでさえロリコンって言葉に敏感な時代なのに!おれがいつ高校生はもうババアなんて言った!」
『だって田中だし』
「だから!しまいには怒られるぞ田中に!つうか今田中を代表して怒るわ。ふざけんのもいい加減にしろ!」
『おー。おー、おー、おー怖っ』
「なんだそれ!?つうかそもそもお前の名前いや名字なんてんだ!?今更かもしれねえがお前の名字を教えてくれよ!よく考えたらおれ知らねえわお前の名字。いつもお前って読んでたからな」
『んなアホな』
「もういいから言えよ!」
『おれの名字は………だよ』
「…!!ええ!?じゃああのメスロバってお前、ええ!?」
『終わります』
「ええ!?」



終わり

俺の好きな言葉達でさえ君を救えない

救う、なんて俺のわがままで結局は自己愛に満ちた自己欺瞞に過ぎなかったんだなぁ。ありがちありがち。
とりあえず笑っとけ俺。