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COPE (KU Plankton Lab)

絶滅危惧研究室の営みをつづるブログです

こんばんは。主宰です。

 

いよいよ年度末となりました。3月上旬には会議が開催され、学部卒業・研究科修了の判定を厳正に確認するべき時期で、大学4年間・大学院2年間の単位認定を何回もの会議を経て確認する時期です。たいへん喜ばしい時期ですが、私としてはこれまで寝食を共にしてきた学生さんたちと、お別れを現実的に実感する時期でもあり、喜ばしいというよりはむしろ寂しい気持ちになる時期です。

卒業研究・修士論文研究としてまとめてきた研究課題を、こうやって冊子体としてまとめることができました。うちの研究室では3部作製することにしていて、1部は後輩たちが卒論・修論で参照したり私が学術論文を作成するために参照する研究室所蔵用、1部は本人の保管分、そしてもう1部は学部・研究科所属のために学費を出してくれた保証人への領収書としてお渡しする分として配布しています。このように、うちの研究室所属の卒論生・修論生は研究論文をまとめ、単位も十分で卒業・修了を確認できました。たいへんご苦労様でした。今後は、これらの論文を学術論文としてまとめて、将来的には雑誌へ投稿する予定です。

 

卒業式・修了式まであと3週間弱。鹿児島を去る方々は引っ越し等でいそがしく、研究室は閑散として寂しくなりました。そんな折、水産学部で開催される企業説明会に、昨年就職されたやまちゃんがいらっしゃいました。

普段着だと学生のような雰囲気が漂いますが、スーツを着るとさすが社会人って感じになります。持前の素敵な笑顔を振りまいて、会社のオジサンたちから呑み友だちのようになってるみたいです。お勤めするとたいへんなことは多々ありますが、こうやって時々戻ってきてくれたり、働くって楽しい!と聞かされると、教員をやっててよかったなと実感します。生憎、東京への出張のため、同様に説明会に来てくれてたことちゃんとはすれ違いで会えず残念。不思議だけど、男の子よりも女の子はこうやって時々戻ってきてくれるから、大学教員としての仕事のやりがいを感じます。他のみなさんも、仕事だけでなく、ふらっと遊びに来てください。私の生きがいでもあるので。

こんばんは。主宰です。

 

流れ藻観測・ブルーム観測中、あまりにも体をうごかしてないので、寄港してからいそいそと散歩に出かけました。ただの散歩だとつまらないので、山菜を探しながらの散歩にすることにしました。山菜のある場所は把握していたので、そこまでの往復。歩いてみると結構あって、だいたい9kmくらい。散歩というか、軽いトレッキングみたいになりました。ど田舎なので電灯も少なく、雨も降りそうだったので、急ぎ足で2時間くらい。お目当ての山菜をみつけたものの、既に先客があったみたいでごくわずかだけゲットできました。これじゃ酒のつまみくらいにしかならないので、晩飯のおかずくらいは確保しようかと、朝早く起きて勝手知ったる里山へ向かいました。こちらは山間部だったのでまだ時期が早かったらしく、ふきのとうをわずかにゲットできたくらいでした。

ここの里山だとこの時期にはクレソンが確保できたのですが、どうも株が少ないみたい。ほんのわずかしかありませんでした。昨年の猛暑で枯れてしまったかもしれない・・・・。残念。

晩飯のおかずにはなりませんでしたが、サイドメニューくらいの量にはなったので、天ぷらでいただくことにしました。山菜固有の苦みがあって、最高。美味しかったです。

 

こんばんは。主宰です。

 

2月に企画された、流れ藻観測+ブルーム観測の最終回です。前期個別学力試験があったので、この試験日を避けて前後に観測をしました。ここでは、後半戦について報告します。

流れ藻観測は、船橋(ブリッジ)で目視でします。モジャコ(ブリ類養殖の種苗となるブリ・カンパチ稚魚)が随伴する流れ藻や漂流物を探すのが目的です。この時期、あまり流れ藻は北部薩南海域にやってこないのですが、わずかに大隅海域でみられました。水産学部で数値計算をしている結果でも、大隅海域にわずかに流れ藻が来遊するようになっており、数値計算が観測とも整合的であることが確かめられました。この観測では、イルカも数頭みられたとのことで、初めて流れ藻観測に参加した学生は楽しそうにやってました。

ブルーム観測では、いろいろな生物標本を採取します。これらの中でも、回遊性浮魚類の仔魚は主な対象であり、このブルーム観測ではたいへん大切な標本となります。分布や現存量の評価だけでなく、成長・生残・生理活性なども解析します。画像にあるように、この時期にはたくさんの植物プランクトン(主に珪藻類)が繁茂するので、標本は野菜のポタージュスープみたいな感じになります。この中からカイアシ類よりも小さな仔魚を探すのはたいへんですが、ブルーム観測に参加した学生さんたちは一生懸命集めてくれました。長年ブルーム観測を継続してきて、一昨年初めてマイワシの仔魚がみつかったのですが、今年もマイワシの仔魚らしきものが見つかりました。我々の観測では1970年代から80年代にかけて認められた資源変動・魚種交代のようなものがみられており、今後もどのように変化するのかがとても楽しみです。もしかすると、北部薩南海域は日本だけでなく世界の水産海洋学において非常に重要な海域かもしれません。

南星丸はさほど大きな船舶ではないので、そこそこ揺れます。ですが、こうやって余暇の時間もパソコンをみながら研究データをまとめており、配属された学生さんたちを誇らしくおもいます。

さて、この乗船中には司厨長がすごく頑張ってくれて、新作・トライアルなものとか定番とか、毎回の食事が楽しみになるものがたくさん出ました。最終日に「流れ藻観測+ブルーム観測におけるベストオブ賄いは?」という質問をしました。上図がその結果です。

他方、練習船で提供される食事はたいへん豪華で美味しいことをこのブログにて紹介してきましたが、この乗船期間中に「インスタ」やったら?と若者からそそのかされて、練習船の食事などを別途インスタでも紹介することにしました。

#水産学部

#鹿児島グルメ

で見ることができます。興味があったらどうぞみてください。ただ、ブログもインスタもとやることが増えてしまい、義務感が強くて若干疲れ始めています。インスタは若者たちにもアップデートしてもらうことにしています。地域のみなさんに水産学部に対して興味をもってもらったり、水産学部生にはここで紹介する食事を体験してもらったり、卒業・修了したOB・OGのみなさんには懐かしんでもらったり、あるいは何も知らない人が鹿児島には美味しそうなものがたくさんあるなぁと勘違いしてもらったりなど、そういう機会になればいいなとおもいます。

 

とりあえず、流れ藻観測+ブルーム観測は終了。みなさん、どうもお疲れさまでした。3月にはまたよろしくお願いします。

 

こんばんは。主宰です。

 

本日は寒さも和らぎ、よく晴れた暖かい一日でした。前期の個別学力試験だったので、受験生も混乱せずに受験できたことだろうとおもいます。水産学部を受験していただき、たいへんありがとうございます。4月にみなさんとお会いできるのを、たいへん楽しみにしています。

この冬はたいへん寒かったのですが、梅がちらほらと咲き始めていることにきづきました。

水産学部キャンパスには紅梅・白梅が並んで咲いてて、受験生の合格を祈願しているみたいです。松岡先生と一緒に、この梅をここに植えたことを思い出します。

こんばんは。主宰です。

 

流れ藻観測+ブルーム観測の第3弾です。

この乗船ではたいへん幸運なことに、硫黄島を訪れることができました。

硫黄島はたいへん活発な活火山であり、山肌からその様子が伺えます。ミネラルに富む陸水が海に流れ込むため、硫黄島の沿岸水はミネラルが海水と反応して、とても奇妙な色を呈します。緑・赤・茶・黄などなど。黒潮水も沿岸に移流するため、色を呈した沿岸水と黒潮水との境目を明瞭にみることができます。

こちらが、今回の乗船に参加したメンバー。ちなみに、このあたりだと硫黄島のライブカメラで南星丸をみることができます。着岸して時間があったので、天然の露天風呂があるという場所へ散歩にいきました。

少し歩くと、ジャンベスクールという所に来ました。ここでは、西アフリカからやってきた伝統打楽器「ジャンベ」のことについて学べるそうです。

露天風呂までの路では、こんなところも。トトロの世界感があります。電灯もないので、日没後は迷いそうです。運がよかったのですが、地元のかたにそっちの路は通れないよと教えていただき、たいへん助かりました。

ようやく露天風呂のある東温泉に到着。野趣あふれる温泉で、ここから眺める夕陽が最高でした。

こちらで記念撮影。たぶん、もう一生来ないだろう秘境に来れてよかったね。いい経験だったとおもいます。

今回はいろいろとラッキーで、激レアメニューのハンバーガーランチにありつけました。分厚いトマトスライスとパティ―で、口にはいらないほどの厚さでした。これにフライドポテト・チキンナゲット・コーンスープがついた、豪華メニューです。やっぱり、練習船の飯は美味いね~。

こんなことをおしゃべりしてたら、若者たちの口車にのせられて水産飯というインスタグラムを始めてしまいました。ブログだけでもたいへんなのに、インスタもなんてやらねばならぬことが多すぎる・・・・