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COPE (KU Plankton Lab)

絶滅危惧研究室の営みをつづるブログです

こんばんは。主宰です。

 

このたびは、ご卒業・ご修了まことにおめでとうございます。ご卒業・ご修了を迎えるみなさんにとっては、人生で最も有意義な時間になるはずだった大学生活の一部をコロナ禍で過ごすことになり、たいへんご苦労されたこととおもいます。しかし、途中からは通常に戻ることができ、この通常であることの有難みをより感じながら過ごせたこととおもいます。私も、この苦労はたいへん可哀そうだとおもっていましたので、楽しく有意義な時間を過ごせるように努力したつもりです。また、このような中でも学生生活を支えてくださった家族・教職員・仲間に感謝し、ぜひお礼を伝えてください。

入学時から面倒みてき学生も多かったし、ここ最近ちょっといろいろあったものだから、卒業・修了のこの日をみなさんと迎えられて感激でした。

こちらが水産学部水圏科学分野の卒業生・農林水産学研究科環境フィールド科学(水産系)修了生のみなさんです。授与式の後に、みんなで記念撮影しました。びしっと正装をされてて、かっこよかったです。

こちらは、うちの研究室の卒業生・修了生のみなさん。事務職員のみなさんが作成されたボードの前で記念撮影しました。今年度は、4名の卒業生と2名の修了生の輩出となりました。学術雑誌・国内外学会で発表されたような研究に従事してくれて、大きな発見がありました。

こちらは海洋生物ゼミに所属する卒業生・修了生のみなさん。初の修了生を輩出した小玉研究室、国際的にも仔魚研究が認知された久米研究室と強く連携した研究グループができており、鹿児島大学水産学部を代表する研究グループになっていると自負しています。

こちらは、綺麗に正装された女子学生のみなさん。晴れ姿はとても凛々しかったです。

こちらは、スーツをビシッと決めた男子学生のみなさん。この春から社会人となる方からは、だいぶ信頼感がにじみでてました。

こちらは、卒業・修了祝賀会の会場となった、GAORYU。あやねちゃんのバイト先だったことはこれまでに報告したとおりですが、最後の宴会としてふさわしい場所でした。

なので、お世話になった女将さんとツーショット。6年間もお世話になっているので、もはや女将さんは鹿児島の母、あやねちゃんは娘みたいな感じです。

定番のお刺身盛り合わせ。やっぱり旬だからだとおもいますが、私は鰆が一番、次にマアジが美味いとおもいました。特に、鰆は皮目を炙ってあって絶品。ここに来たらやっぱりこれだよね~。

なんと、この日はマイワシの塩焼き。まるまると太ったマイワシを適度な塩梅で丁寧に炙ったもので、頭からしっぽまで全ていただきました。やっぱ、プランクトンを喰ってる魚は美味い!我々の研究室ではマイワシ研究を重点化しているので、特に印象的でした。

途中からスマホを奪われ、あちこちで知らない間に画像撮影されてました。暗くてわかりにくいですけど、途中からこちらではうちの研究室メンバーでしっぽりと呑んでました。途中から乱入したけど。

こっちは賑やか女子学生メンバー。ここら辺がいつも一番騒々しい。けど、華があっていいものです。

卒業生・修了生と離れ難くて、二次会も行きました。いろんな卒業生・修了生といっぱいおはなししたかったけど、時間があっという間に来てしまってお開き。三次会は研究室で!となりましたが、この勢いで昨年いったら帰宅途中でこけて怪我したので、泣く泣く帰りました。

最後だから名残惜しいものですが、リクルーターとか余暇で研究室に遊びに来てくれたら嬉しいです。我々も学会・会議などで出張した時には、OB・OGを呼んで同窓会するのでぜひ集まってください。

 

みなさんと過ごしたこの楽しい時間を思い出しながら、次は立派な社会人として会える日を楽しみにしています。このたびはご卒業・ご修了まことにおめでとうございました。

こんばんは。主宰です。

 

いよいよ明日は、記念すべき卒業式・修了式となりました。悪天候・寒波続きだった先週からまったく変わり、明日は快晴で暖かくなりそうです。いよいよ春が来たという感じです。

仕事中に外をふとみてみると、桜が咲いてました。今週は桜の開花があちこちでみられることとおもいますが、水産学部キャンパスではこの桜が二番目の開花です。一番開花が早いのは、記念碑のそばにある大きな桜です。3月上旬には既に咲いてました。

明日の卒業式・修了式に向けて、水産学部の事務職員・技術職員のみなさんが趣向をこらしたものを製作してくれてます。

こちらは教務事務室前。顔はめ看板を製作してくれたみたいで、クラスメイト・ラボメイトと一緒に記念撮影してみてください。

こちらは1号館正面入り口の記念看板。ぜひ、親御さん・ご親戚の方々と記念撮影してください。入試業務・成績取りまとめ・入学準備などに追われる中、このような立派な看板を事務職員・技術職員のみなさんが製作してくれています。多くのことを勉強・経験させてもらった上に、こうやってお祝いしてもらえるなんて、とても幸せなことです。ぜひ、職員のみなさんにお礼をお伝えしてください。

こんばんは。主宰です。

 

先月、流れ藻観測+ブルーム観測の報告をしましたが、この観測は3月にもやっています。今回はその報告です。

悪天候・悪海況が予想されましたが、2月は予想よりも順調にでき、ほぼ全ての観測項目を完了することができました。いつもですと3月は非常に天候・海況がよいので、たくさんの観測・標本採取ができるだろうと予想していました。ところが、この予想が大きく外れる結果となりました。まず、観測を統率・コーディネートしなければならない私が急遽帰省しなければならないことになり、乗船しないことになりました。かなりいそいでてかつ長期間かかりそうな用務だったので、この観測乗船をすべてキャンセルせざるを得ませんでした。一方、台風なみの暴風・時化が続く予報となっており、帰省中の私と観測コーディネートする久米さんとで電話で対策を検討しました。その結果、1泊2日の観測を2回、日帰り観測を1回、悪天候と悪海況に振り回される観測となりました。熊本から小森田さんが来ていたのですが、その都度熊本往復をしてもらうことになり、たいへんな労力・時間・経費をかけてしまって申し訳なく感じています。

そんなこんなでたいへんな観測だったのですが、帰省中にいろんな用務を済ませ、最後の1泊2日の観測に参加できることになりました。湾内・湾外の比較観測をすることができたのですが、先月とは様相がかなりちがっており、多くの仔魚が採取されました。詳しくはここで説明できませんが、我々は極めて重大で世界的にも稀有な自然現象を目のあたりにしているとおもいます。今後、この大きいな発見を水産学部の学生さんたちに説明して、配属された卒論生・修論生だけでなく、研究に興味のある学部生のみなさんとも一緒に研究してみたいとおもっています。

これは、仔魚の餌となる動物プランクトン標本を処理しているところ。ユウタは来月学術研究船新青丸に乗船するので、そこで戸惑わないように効率的に処理できる方法を確認しています。

今回も司厨長のお気遣いで、私の好きなメニューがオンパレード。こちらは手ごねハンバーグです。既製品でないので、肉の味がしっかりとしてとても美味しかったです。

こちらはソーティングガールズ。ちっさい仔魚を手際よく識別・分別してくれました。ユウタも含め、うちの卒論生・修論生たちはしっかりと作業してくれるのでたいへん頼りになります。ありがたい限りです。

今回も新メニュー登場。まさか、練習船でホットドックセットが喰えるとは。たぶん、他大学の練習船では出ないだろうメニューです。パンが固めのやつなので、噛みしめれば噛みしめるほどうまくて、それをコーンスープで流し込む至極の逸品でした。

流れ藻観測+ブルーム観測に参加したメンバー。私ことで頭の中がいっぱいで記念撮影をわすれてたので、小森田さんを画像処理しました。ごめんね。昔の野郎どもでむさ苦しかった時代に比べれると、かなりジェンダーイーブンになった乗船メンバーです。せっかく水産学部に入ったのだから、練習船という特殊な施設を利用した授業に積極的に参加してみてください。一生の思い出になりますよ。黒潮パラドックスに関心のあるみなさん、乗船歓迎します。

 

追伸

インスタ始めました。水産メシでやってます。

こんばんは。主宰です。

 

しばらくアップデートなしですみませんでした。脂肪酸分析の出張後にブルーム観測+流れ藻観測だったのですが、急遽私用のため乗船できず、あれ以来目まぐるしい日々でした。今後、今までのような暮らしぶりには戻れなさそうで、さすがことしは八方塞の年だとおもいました。

さて、先日の報告以来、順調に脂肪酸分析の検体処理が進み、精製・ガスクロ分析まで漕ぎつけました。

上の画像は精製カラムです。処理した検体の対象とする脂肪酸を吸着させ、最後に有機溶媒を流し込んで吸着した脂肪酸を回収するためのものです。有機化学は疎いのですが、様々な化学物質の性質うまく利用して対象とする物質を精製していく様はすばらしいなぁと感じました。なおちゃんも丁寧にやってくれるので、たいへん安心してみていられます。うちの学生はありがたいなぁ。

この日は精製した検体を取り出し、ガスクロ分析にかけることができました。こうなればあとは機械が勝手に測定してくれます。予定よりも早めに終わってよかったです。この日の晩には、関東地方で勤務するうちの卒業生・修了生たちと同窓会することになってたので。

こちらが集まってくれたメンバーです。左から、たけちゃん・はらちゃん・なかた・メグ・あ~ちゃん・なおちゃんです。この画像でみると、学生時代からほとんどかわってないようにみえちゃいますが、ひとりひとりとおはなしさせてもらうと、地に足をつけてしっかりとした社会人になっていることを感じます。プロデューサーとして立派な社会人を輩出できたことに、感慨深くなります。これって、大学人としての醍醐味ですね。それと、この機会には「結婚」という嬉しいお知らせもありました!さあ、だれが結婚されたのでしょう。このブログをみている卒業生・修了生のみなさんは楽しみにして想像・情報収集してみてください。

日本酒をちびりちびりとやりながら、きびなごの唐揚げをいただきました。同窓会時にはそこまで感じてませんでしたが、こういう機会ってかなり幸せな瞬間だなぁと、ここ最近でとみに感じるようになりました。いつまでこういう機会がもてるかなぁ。毎日無駄にしないように感受性豊かに生活しようかなとおもいました。

こんばんは。主宰です。

 

せっかく卒業生・修了生たちが鹿児島に来てくれているのに、やらねばならぬ仕事があって東京海洋大学に出張にきています。

黒潮パラドックス解明にむけて、うちの研究室では卒論・修論ではこれに関係した研究をみんなで取り組んでいます。これまで、黒潮には予想以上に魚類の初期成育に必要な餌があること、これらの餌は黒潮特有の海洋現象によって供給・生産されていることがわかってきました。黒潮では餌が少なく魚類の餌場としては不適と認識されてきましたが、どうもそうではないみたいです。ただ、餌はあるようだけれども、それがよい「質」の餌であるかどうかは全く情報がありません。そこで、我々の研究室では餌の質が良いのか悪いのかについて、現在解析を進めています。

この研究課題を解明するためには、黒潮に特徴的なたいへん小さな動物プランクトンが有するわずかな量の物質を感度高く検出しなければなりません。困っていたところ、昨年参加した国際学会において、この微量な成分を分析してたいへん面白い研究をなさっている壁谷先生にお会いしました。その研究内容がたいへん素晴らしいので、学会会場で相談してぜひ我々の研究課題についてご協力を賜れないかどうかを伺ったところ、とても幸運なことにご了承いただけました。その甲斐があって、現在、東京海洋大学の壁谷研究室で微量な成分の分析を行っているところです。

この難しいテーマをやってくれてるのが我が研究室のエースで、とても信頼をよせている学生のひとりです。苦労して分析している甲斐もあって、たいへん面白い結果が出てきています。今の分析結果と併せてすぐにまとめ、国内・国際学会で発表するほか、学術論文として投稿を考えています。

突然話は変わりますが、東京・名古屋・大阪・福岡といった大都市では、ホテル代が高騰しており、我々の出張旅費では赤字になってしまいます。そうならないようにするため、ホテル代が支出可能範囲内におさまるようにすると、少々遠いところに予約せざるを得ません。今回は、海洋大から海を挟んで反対側に宿泊することにしました。上の画像は、晴海埠頭付近です。ここには通常白鳳丸が着岸しており、以前まこちゃんやカズノが白鳳丸乗船をしたときに、機材積込・艤装でおとずれたことがあります。その頃は東京五輪の前で、晴海埠頭付近のタワーマンションは五輪に出場する選手団の宿泊施設になっていたところでもあります。現在では、たぶん分譲マンションとして販売されて新しい住宅街として発展しているのかなとおもいました。

こちらは、晴海埠頭からちょっと先にある豊洲市場。築地市場が狭くなったので、やはり東京五輪前にこちらに移設になったのでした。このあたりはゴミの埋め立て地だったので、豊洲市場完成後の汚水問題はかなり大きな問題となりましたが、現在ではたぶんそういう問題も解決されたのかなとおもいました。多くの外国人観光客がこのあたりを散歩していて、たぶん豊洲市場を見に来ていたのだとおもいました。

 

私は首都圏の情報に疎いですが、このあたりはたまたま来たことがあったせいか、あるいはコロナ禍もあったせいか、いろいろと思い出すことがあります。このまま、大きな災害もなく今の状態が続けばいいなぁとおもいました。