流れ藻観測+ブルーム観測:3月 | COPE (KU Plankton Lab)

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絶滅危惧研究室の営みをつづるブログです

こんばんは。主宰です。

 

先月、流れ藻観測+ブルーム観測の報告をしましたが、この観測は3月にもやっています。今回はその報告です。

悪天候・悪海況が予想されましたが、2月は予想よりも順調にでき、ほぼ全ての観測項目を完了することができました。いつもですと3月は非常に天候・海況がよいので、たくさんの観測・標本採取ができるだろうと予想していました。ところが、この予想が大きく外れる結果となりました。まず、観測を統率・コーディネートしなければならない私が急遽帰省しなければならないことになり、乗船しないことになりました。かなりいそいでてかつ長期間かかりそうな用務だったので、この観測乗船をすべてキャンセルせざるを得ませんでした。一方、台風なみの暴風・時化が続く予報となっており、帰省中の私と観測コーディネートする久米さんとで電話で対策を検討しました。その結果、1泊2日の観測を2回、日帰り観測を1回、悪天候と悪海況に振り回される観測となりました。熊本から小森田さんが来ていたのですが、その都度熊本往復をしてもらうことになり、たいへんな労力・時間・経費をかけてしまって申し訳なく感じています。

そんなこんなでたいへんな観測だったのですが、帰省中にいろんな用務を済ませ、最後の1泊2日の観測に参加できることになりました。湾内・湾外の比較観測をすることができたのですが、先月とは様相がかなりちがっており、多くの仔魚が採取されました。詳しくはここで説明できませんが、我々は極めて重大で世界的にも稀有な自然現象を目のあたりにしているとおもいます。今後、この大きいな発見を水産学部の学生さんたちに説明して、配属された卒論生・修論生だけでなく、研究に興味のある学部生のみなさんとも一緒に研究してみたいとおもっています。

これは、仔魚の餌となる動物プランクトン標本を処理しているところ。ユウタは来月学術研究船新青丸に乗船するので、そこで戸惑わないように効率的に処理できる方法を確認しています。

今回も司厨長のお気遣いで、私の好きなメニューがオンパレード。こちらは手ごねハンバーグです。既製品でないので、肉の味がしっかりとしてとても美味しかったです。

こちらはソーティングガールズ。ちっさい仔魚を手際よく識別・分別してくれました。ユウタも含め、うちの卒論生・修論生たちはしっかりと作業してくれるのでたいへん頼りになります。ありがたい限りです。

今回も新メニュー登場。まさか、練習船でホットドックセットが喰えるとは。たぶん、他大学の練習船では出ないだろうメニューです。パンが固めのやつなので、噛みしめれば噛みしめるほどうまくて、それをコーンスープで流し込む至極の逸品でした。

流れ藻観測+ブルーム観測に参加したメンバー。私ことで頭の中がいっぱいで記念撮影をわすれてたので、小森田さんを画像処理しました。ごめんね。昔の野郎どもでむさ苦しかった時代に比べれると、かなりジェンダーイーブンになった乗船メンバーです。せっかく水産学部に入ったのだから、練習船という特殊な施設を利用した授業に積極的に参加してみてください。一生の思い出になりますよ。黒潮パラドックスに関心のあるみなさん、乗船歓迎します。

 

追伸

インスタ始めました。水産メシでやってます。