こんばんは。主宰です。
コロナ禍が終わってから経済状況がよくなったのか、団塊世代の大量退職による人手不足なのか、昨今の就職活動は完全に学生にとってかなり優位になっています。そのため、企業ではよい人材を着実に確保するため、就職活動盛期になる前の夏期~秋期にインターンシップを多く開催するようになりました。また、経団連に準じない外資系企業は早期選考も活発になっています。このため、就職活動は3年生あるいは大学院1年生の8月頃~4年生の6月頃と、実質的に長期化するようになっています。社会情勢なので仕方がないのかもしれませんが、卒業研究・修士研究にかける時間はますます減り、内容が薄かったり解析が不十分だったりするものが頻繁に散見されることになるだろうと危惧しています。
大学教員になってかなり経つので、これまでにいろいろな学生さんを見てきました。経験的には、朝から研究室に来て自分の仕事をし、遅くまで残らずに帰宅するということをコンスタントにしている学生さんほど、素晴らしい仕事をしてくれるように感じます。逆に、徹夜や深夜で短時間でやっつけ仕事をするような学生さんの仕事は、雑で間違いが多いですね。私見ですが、卒業研究・修士研究は任された仕事であり、真摯に取り組んで豊富な情報量を集めて十分な解析をし、その仕事内容を他人に上手に説明する経験(学会発表・論文発表に相当)もした学生さんは、社会人となっても責任感のある業務を全うし精神的耐久力も高いと感じています。このため、卒業・修士研究内容も選考の評価としてもらえれば、企業側としても間違いのない人材確保につながるのではないかとおもっています。
今日の夕焼けは綺麗でした。この時間に帰宅できるので、今日は効率よく仕事をこなせて満足でした。