ダイハツ
個人的に今回トヨタグループで最も印象的だったのがダイハツ。
理由のひとつは豊田章男会長とニアミスしたこと。
2つめはコペンを二通りのスキームを使って展示してきたこと。
3つめは我が家の足グルマであるタントの次期モデルの片鱗が見れたこと。後述の通りタント直系では無さそうなので、あくまでも片鱗だけね。
豊田章男会長
なんだか人だかりがしているなあと思っていたら、その人だかりがこちらに寄せてきて。
気が付いたらその渦中にいました。で、その中心を見たら豊田章男さんご本人が。写真の通り、手が届きそうな距離。
どうやらサプライズ登場だったらしく、近くにいたダイハツの説明員の方にそっと聞いたところ「いや、朝のミーティングでもそんな話はカケラもありませんでしたから焦ったー」とのこと。
K-OPENの前で記念撮影されるあたりが「らしい」と言ったところでしょうか。製品戦略的にはK-VISIONの前もありえたので。
コペン
こちらのコペンとあちらのコペン、あなたのお好みは?
と泉から女神が出てきそうなシチュエーション(爆)
「こちら」は従来のコペン(クーペ)を外装に使い(一部をカスタムしているそう)、ハイゼットの斜め搭載エンジンを地上高の許す限り下げて搭載し、さらにFR(確かにシャフトが見える…)にしちゃったという、いわば「社内にある有り合わせでどこまで出来るか」に挑戦し趣味で作っちゃったようなクルマ。試作部門のお遊びと言われたら信じてしまいそう…
底面が見えるように床にミラーを置いてるあたり、なんとも趣味のクルマっぽさ全開です。
一方「あちら」は前回の「ビジョンコペン」を軽自動車サイズに「戻して」、デザインの再構築をしてみましたと言うクルマ。こちらもFRだそうです。
どちらのコペン?どちらもコペン?
「こちら」はそれこそ図面さえ書いてしまえば既存の工場ですぐにでも製造できそうな構成と雰囲気を持っている反面、
安全性や実用面(コンビニの段差でエンジンを擦りそうなくらい低い)など、解決すべき点は多そう。
で、それらを現実にしていくと「超低重心」とか「流用品ならでは」のメリットなんかが失われていくような気がするんですよね。
それでは「あちら」はどうかと言うと、これはこれでデザインは初代コペン(2代目ゼロと言うよりリアの丸さなんかは初代かと)のオマージュとちょっぴり未来感の小技が効いているのは良いとして、まあ色々と問題は多そうです。そのデザインもコンセプトモデルらしく粗削りですし。あとこれは「こちら」「あちら」共通の問題ですが、このサイズでFRを真っ当に最新の安全規格等を満たして作ろうとすると、早い話、荷室は無くなるだろうってことなんですよ。(ダイハツの説明員の方がそのまんま言ってました)
コペンの魅力の大きな一つに「意外な実用性」があるかと思います。これはこの点に関しては非常に対照的なホンダS660が短命に終わったことと無関係ではないと思います。(念のため、S660は元々のコンセプトも販売計画も全く異なり、単に軽自動車枠のオープンカーと言う共通項しか無いので比べること自体ナンセンスなのは百も承知の上で、短命だったことに焦点を当てて論じてます)
S660はハンドバッグ一つでさえも置くことができる場所は助手席もしくは助手席の膝の上。屋根がある二人乗りバイクである、とはメーカーのコメント(で見たことがある)。やっぱり軽自動車をある程度の客層に売れるようにするのであれば、最低限の実用性というか普遍性は外せないと思うんですよ。それでなければ某スズキ謹製エンジンを積んだクラシカルなオープンカー(笑)とか、本当に趣味だけで乗るヘンタ・・・もとい、趣味人だけをターゲットにしたようなものでないとね。S660はその某にごく近いコンセプトなのに、細々と売り続けることが許されなかっただけ。
半端な高さの軽ハイブリッドワゴン
半端な、と書いたのはその車高。
ムーブが1655mm
タントが1755mm
で
今回のこれが1680mm
ハイトワゴンとスーパーハイトワゴンの中間くらい、とどの記事にも書かれていますよね。
でもきちんと計算すると
ムーブ+25mm
タント-75mm
なので、これを中間ってまとめちゃうのは乱暴だよなあ。中間ならそれぞれから±50mmして、1705mmになるよね。
じゃあこれってどーゆーコンセプト?っていうとムーブにスライドドア付けて好評だから、それより少しだけ余裕を持たせてみました、ってことなのかなあ。
だからこれはタント直系ではないのでしょうね。
実はダイハツって時々「高さ」をキーにして企画するんですよ。
ウエイク(コンセプトカーではデカデカ)はタントの「上行く」が語源だそうですが、だとすると今回のこれは、、、(と考えてたら下ネタっぽい響きになったので割愛しました。(爆)
それはさておき注目すべきはこちらのエンジン、ってことになるんでしょうか。
軽自動車規格のシリーズハイブリッド、要はロッキーに積まれている1.2Lハイブリッドのダウンサイジング版ということですよね。モジュールエンジンとかではないので、言うほど簡単ではないでしょうけど。
個人的にはだいぶ昔に展示されていた軽サイズの2気筒ディーゼルの方が相当ヘンタ・・・個性的だったように思います。
ちなみにその660cc2気筒ディーゼルエンジンはこちら。(Response様からロゴ付きでお借りしました)
当時の記事はこちら
今回のeスマートは市場要求に対して正統派で応えた感じですね。そしてどうやらこのエンジンが、新車種より先に登場するようです。
新車ではなくエンジンが先行するとすると、既存車種に載せることになるのでしょう。
ロッキーも先に通常エンジン版が出て、後からハイブリッドが積まれたから同じパターンです。
載せる車種は何になるんでしょうね?
順当に考えればロッキーと同じ路線のタフトでしょうか。もう5年経過してるので微妙な気もしつつ、いまでも例えばグラストップルーフなどオンリーワン装備があって存在感はありますよね。
エンジンユニットは展示を見る限り全体のサイズが大きめに見えたので、エンジンルームに余裕が必要になるでしょう。
タフトの全高は旧ムーブと同等の1630mmでハイトワゴンクラス。さらにエンジンルームをしっかりとったデザインなので、載せられるかもですね。
それともBYDのスーパーハイトワゴンBEV対抗として、タントに載せるのでしょうか。
それはそれで面白いかもしれません。ぜひガチで競って欲しい。
なんだ、トヨタ本体より面白かったじゃないか!
と言うのが本音。
次はトヨタグループから離れます。