日本刀は趣味なのか?

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刀剣趣味

 

自分にとって日本刀は趣味なのか?

 

仕事じゃないから趣味としか言いようもないのかもしれないのですが、何かこの「趣味」という言葉に微妙な違和感があるのです。

 

 

自分にとって日本刀は趣味なのか?

 

なんか趣味って言葉じゃない気がするんだよな~~~、と思うわけです。

 

 

 

じゃあ何なんだろうと思って他に言葉がないか考えてみました。

 

「リスペクトの対象」という意味を日本語にあらわしたいと思い考えてみたのですが、、、

 

 

 

「信仰」

 

これしか該当する日本語がない気がします。

 

信仰というとどうにも言葉として大仰で、しかもうさんくさい。

 

でも、これしか言葉がない。

 

 

 

信仰なので、仏像に例えてみましょう。

 

 

鎌倉時代の仏像も奈良時代の仏像も間違いなく歴史的価値の高い古美術品です。

 

でも、「美術品」である以前に信仰の対象だよね?って感じです。

 

日本刀も少しそれに似ていると思うのです。

 

古美術品の仏像を集めている人にそれが趣味なのか?と聞けば、「趣味というのとは少しニュアンスが違うんだよな~」と思うのではないでしょうか。でもそんなガチで「私は仏教の信徒として仏像集めてます!」って言えるような人間じゃないんだよな~、そんな本気で宗教信じたりしてないし。でも日本人として大事なものだとは思うんだよな~~~、やっぱ趣味って言葉じゃないと思うんだよな~~~~、みたいな感じ。

 

信仰っていうと大仰だけど、それしか言葉がないのかな~~~、みたいな。

 

こんな感じなのですが伝わるでしょうか・・・

 

そういう感じの意味での信仰だということで、もう少し話を進めてみます。

 

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古美術品の仏像を集める人にはガチで信仰心が篤い仏教徒もいるかもしれないけど、むしろ逆の方が多いようにも思うのです。

 

つまり純粋に古美術品として古い仏像を購入して愛玩するお金持ち。それが信仰の対象なのかと問えば「純粋に趣味として収集していて美術品として鑑賞している。古美術品は資産性もあるし。」とか断言できるような人。ついでに言うと「現代製の仏像は美術性も低く歴史的価値もないから買う意味がない」なんて言える人。

 

どんなに古い仏像の鑑定眼があってもこういう人が仏像を集めるのは浅はかで軽薄だと思うのです。すごく薄っぺらくて、まさにただの趣味だと思うわけです。

 

でもそれ「仏像」なんだよ?

 

仏様なんですよ


って私は思うわけですよ。

 

 

日本刀に話を戻すと、

 

「純粋に趣味として刀を収集していて美術品として鑑賞している。古美術品は資産性もあるし」

 

純粋にこういう感じで日本刀を買い集めている人というのは、まさに趣味なのだろうと思うわけです。それがどんなにお金持ちで鑑定眼があって名品を集めている人であってもそれは「趣味」だと思うんです。

 

 

でもそれ「日本刀」なんだよ?

 

って私は思うわけですよ。

 

 

これ、わかる人には言わなくても伝わるし、わからない人には何言っても伝わらない話かなと思ってます。

 
趣味というとちょっと違和感あるんだよな~、という部分を言葉にしてみると信仰とか精神性とか大仰な単語になってしまうのですが、自分の刀剣観は少しそっち寄りだから「趣味」という言葉に違和感を感じるのだと思います。
 
考え方というより気持ちの部分のお話。
 
ただ、現代的な日本語として「信仰の対象として日本刀を持っています」の方がむしろ違和感が大きくなり過ぎる。
 
結局、仕事とは関係ないから「趣味として日本刀をもっています」としか言えないのですが。
 
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