江南ブルース <강남1970> | 韓国映画ひくほどLOVE ~時々ぴょんて

<アウトロー>

    監督:ユ・ハ

    出演:イ・ミンホ、キム・レウォン

 

 

とってもハードルが高かったのよ。

だって、ユ・ハ監督の作品で。ステキなお2人が主演で。大好きなヤクザ映画で。

 

まぁ、結論から言うと、監督の他の作品、『マルチュク青春通り 』、『霧花店 』、特に大好きな『卑劣な街 』なんかに比べちゃうとちょっと残念だったかな。

 

先ず。

不動産の利権とヤクザの縄張り争いが絡みまくってるから、ちょっと油断すると分からなくなっちゃうんだよね。

あれ?この下っ端ちゃんはどっちの組の人でしたっけ?あれ?この土地は誰が欲しがってたやつでしたっけ?・・・みたいな。

 

あとね。

私が一番残念だったのが、エッチシーン。

ヤクザ映画に欠かせない過激なエロシーンがさ。15禁なもんだから。ボカシがデカイ!デカ過ぎる(笑)!

ほんと、興ざめ。何をしてんだか分からないくらい。巨大なボカシですからっ。

 

15禁と19禁(日本の18禁)では観客動員数が大きく違ってしまうということで。公開時はギリギリの譲歩とせめぎ合いらしいの。

 

でもさ。

こんなんなら潔く若者達には諦めてもらって、大人の満足感を重視して頂きたい訳なんですよ。チンチャ。

なんかさぁ。。。ハンパなさぁ。。。ほんと。。。ぶつぶつ。。。

 

まぁでも、その辺を置いておくと。

やっぱり主演の二人はカッコいい。これは間違いない。

 

私は「カッコいい」って言葉が一番好きなの。

だって、「ハンサム」とか「美人」とかって言葉は対象が限られちゃうけど、「カッコいい」って言葉は、顔の造りとか老若男女とか、そういうの関係なく使えるでしょ?だから好きなの。

 

この映画で言えば、ハンサムなのはミンホさんだと思うけど、レオンさんの方がカッコいいと私は思う。

そして、そのレオンさんも、チョン・ホビンさんには敵わない。

佇まいと言うのか、存在感と言うのか。重さだわね。

 

とは言うものの。

この主演のお二人のカッコ良さで、映画の6割は満足出来ますけどね。

まさに画になる男達ですわ。

 

ミンホさんはちょっと可愛い系だから、ヤクザには似合わないかな。ハンサム過ぎて迫力に欠ける、ってとこはあるかと。

悪い役は、ちょっと崩れたくらいのお顔の方が、迫力があって良いからね。

 

ただ。ラストがねぇ。。。新しき世界 』みたいな方が、気持ち良いと思うんだけどな。

ま、単なる好みの問題ですが。

 

それにしても。

どうして韓国映画って、妙な蛇足を最後につけるの?あれがどうしても理解出来ない。

それこそ『新しき世界』にもあったけど。

宿命 』とか『その怪物 』なんてマジで訳分からんし。

本当にあれ、いる?

 

そうだ。挿入歌を語るの忘れてた。CMやエンディングでも流れるけど。

『ANAK(息子)』って歌がいい感じなの。フィリピンのフレディー・アギラさんという方が歌ってるらしい。

昭和の匂いがぷんぷんする、とっても味のある歌で。気に入ったわ。

一緒に観たお姉さまが、「杉田二郎も歌ってた!」だって。。。知らんが。。。と思ったら、なんとタイムリーな事か。

今ちょうど通販生活のCMに出ているお方なのね。「戦争を知らない子供達」の。

彼がその昔、カバー曲を歌っていたと言う事らしいですわ。

さすが!と感動したら、「私も、戦争を知らない子供ですけどねぇ~」だって。←ここ、大事ね、お姉さま(笑)。