<アウトロー>
監督:ユ・ハ
出演:イ・ミンホ、キム・レウォン
とってもハードルが高かったのよ。
だって、ユ・ハ監督の作品で。ステキなお2人が主演で。大好きなヤクザ映画で。
まぁ、結論から言うと、監督の他の作品、『マルチュク青春通り 』、『霧花店 』、特に大好きな『卑劣な街 』なんかに比べちゃうとちょっと残念だったかな。
先ず。
不動産の利権とヤクザの縄張り争いが絡みまくってるから、ちょっと油断すると分からなくなっちゃうんだよね。
あれ?この下っ端ちゃんはどっちの組の人でしたっけ?あれ?この土地は誰が欲しがってたやつでしたっけ?・・・みたいな。
あとね。
私が一番残念だったのが、エッチシーン。
ヤクザ映画に欠かせない過激なエロシーンがさ。15禁なもんだから。ボカシがデカイ!デカ過ぎる(笑)!
ほんと、興ざめ。何をしてんだか分からないくらい。巨大なボカシですからっ。
15禁と19禁(日本の18禁)では観客動員数が大きく違ってしまうということで。公開時はギリギリの譲歩とせめぎ合いらしいの。
でもさ。
こんなんなら潔く若者達には諦めてもらって、大人の満足感を重視して頂きたい訳なんですよ。チンチャ。
なんかさぁ。。。ハンパなさぁ。。。ほんと。。。ぶつぶつ。。。
まぁでも、その辺を置いておくと。
やっぱり主演の二人はカッコいい。これは間違いない。
私は「カッコいい」って言葉が一番好きなの。
だって、「ハンサム」とか「美人」とかって言葉は対象が限られちゃうけど、「カッコいい」って言葉は、顔の造りとか老若男女とか、そういうの関係なく使えるでしょ?だから好きなの。
この映画で言えば、ハンサムなのはミンホさんだと思うけど、レオンさんの方がカッコいいと私は思う。
そして、そのレオンさんも、チョン・ホビンさんには敵わない。
佇まいと言うのか、存在感と言うのか。重さだわね。
とは言うものの。
この主演のお二人のカッコ良さで、映画の6割は満足出来ますけどね。
まさに画になる男達ですわ。
ミンホさんはちょっと可愛い系だから、ヤクザには似合わないかな。ハンサム過ぎて迫力に欠ける、ってとこはあるかと。
悪い役は、ちょっと崩れたくらいのお顔の方が、迫力があって良いからね。
ただ。ラストがねぇ。。。『新しき世界 』みたいな方が、気持ち良いと思うんだけどな。
ま、単なる好みの問題ですが。
それにしても。
どうして韓国映画って、妙な蛇足を最後につけるの?あれがどうしても理解出来ない。
それこそ『新しき世界』にもあったけど。
本当にあれ、いる?
そうだ。挿入歌を語るの忘れてた。CMやエンディングでも流れるけど。
『ANAK(息子)』って歌がいい感じなの。フィリピンのフレディー・アギラさんという方が歌ってるらしい。
昭和の匂いがぷんぷんする、とっても味のある歌で。気に入ったわ。
一緒に観たお姉さまが、「杉田二郎も歌ってた!」だって。。。知らんが。。。と思ったら、なんとタイムリーな事か。
今ちょうど通販生活のCMに出ているお方なのね。「戦争を知らない子供達」の。
彼がその昔、カバー曲を歌っていたと言う事らしいですわ。
さすが!と感動したら、「私も、戦争を知らない子供ですけどねぇ~」だって。←ここ、大事ね、お姉さま(笑)。