コウイチのブログ -117ページ目

続く(今までで一番長くなりつつある・・)


今起きた出来事があまりにも非現実的だったから俺は素直に受け入れられないまま、布団に潜った。


いつもと変わらない朝がやってくる。違うのは、いつも起きるのは昼頃なのに、今日は朝7時に目が覚めた。


いつもより早いせいか、通勤するサラリーマンや、通学する小学生などが多い。

いつも挨拶してくれる寺島あきさんが向こうから歩いてくる。だが挨拶してくれる気配は無い、それどころか、すれ違う瞬間軽く睨んでいるように感じた。
すれ違ってしばらくして俺は昨日の事を思い出し、あれが現実だった事も思い出した。


まずい!と思いすぐにメール(アドレス交換は昨日別れる前にしといた)をしたが、すぐに返信はなかった。まぁ当たり前か・・彼女は高校生なんだ・・授業中だ。


昼頃、彼女からメールが来た。


「なんで挨拶してくれないですか(`ε´)忘れてたんですか?」


俺はすぐに返信した。


「ごめん!忘れてた・・次はちゃんとやるから。」


少し経つと彼女から返信があった。


「約束ですよ!・・それから私、今日は4時くらいには帰りますから・・・お願いしますよ。・・・」


俺はすぐに意味を理解した。挨拶は朝だけじゃないということだろう・・・と。


4時頃、彼女が帰ってくるのを家の近くで待った。偶然を装いたいが・・なんかストーカーみたいだ。

彼女を遠くに確認すると、俺は彼女に向かって歩いて行く。俺は勇気を振り絞り、すれ違い様に、極力自然に声をかけた。


『よぉ!おかえり…』と、すごく小さな声で言った。するとまた彼女は僕の方を睨んで、小さく溜め息をつくと、小走りに帰っていった。


すると5分もしないうちに、彼女からメールが届いた。


「(声が)小さい!全然聞こえない!やる気あります?」


「ごめん!寺島さん!次は・・次は絶対に大きい声で挨拶すらから!」


彼女からすぐに返信がきた。


「じゃあ、最後のチャンスですよ!もし明日の朝出来なかったら、もう森さんとは口利きませんから!」


「わかったよ。絶対にやるから・・ごめんね。」


彼女からすぐに返信はなかったが、俺は決心していた。明日は絶対に彼女が俺の事を見直してくれるくらいの挨拶をしようと。


続く。

続き(なるべく純粋に・・・)


黙り込む俺に呆れ顔の彼女。


『昔からそんな性格なんですか?ご両親には何も言われないんですか?友達とかいないんですか?』

何も言わない俺にたくさんの質問をぶつける彼女・・・俺に気があるのか?と心の中で勘違いしていると、見抜かれていた。


『変な勘違いしないでくださいよ!ただ隣に無愛想な人がいると住みずらいと思っただけですから!』


見透かされ俺は顔を真っ赤にした(と思う)


『今、ご両親は(家に)居ます?一言、言ってもらわないと!』


『・・・あっ!・・あの~』


『何ですか?』


『・・1人暮らしなんだ・・』


俺は、俺の家族の話(母と妹を火事で失い、父を病気で亡くしている)を、簡単に話した。ついでに、俺が極度の人見知りになったのは妹が亡くなってからだと言うことも話した。

『え?・・ごめんなさい…私何も知らないくせに・・ホントごめんなさい!!』


『別にいいよ・・・言われ慣れてるし・・・原因は俺なんだし・・。けど、俺のせいでそんな不快な思いさせてるなんて・・・ごめんね・・・』


『!!・・普通に喋れるじゃないですか!』


自分でも不思議な事が起きた。今まで家族以外の人とまともに会話出来なかったのに、今彼女とはすんなり喋れている。

『なんでだろう・・・』


少し沈黙の後、彼女は思いもよらない提案をしてきた。


『・・これも何かの縁だし、治しましょう!。森(俺の名前)さんの極度の人見知り!私付き合いますから!』


『でも、ただ隣に住んでいるというだけでそこまでしてもらう訳にはいかないよ・・・それに、どう治せば・・』


『・・ん~じゃあ、こうゆう交換条件でどうですか?』


『??』


『森(俺の名前)さんって、大学出てますか?』


『有名な大学じゃないけど・・結構勉強好きだったから・・成績もそれなりによかったけど・・・』


『週に1度家庭教師してください!それで森さんは、私とすれ違う時に、周りにも聞こえるように挨拶してください!私からは、絶対に挨拶しません。・・・どうですか?』


『・・いいけど・・』


俺はまた、変な勘違いをしていたが・・


『じゃあ私これから学校なんで・・あと、変な勘違いしないでくださいね!』


見抜かれてる・・(|||_|||)!


続く

続き・・



ドアを開け、一瞬、ドッキリ?と思ってしまった(タレントでも無いのに)。
女子高生の制服を着ているものの見た目は、元モーニング娘。の矢口真里さんにそっくりだったからだ。


しかも、昔から矢口真里さんが好みのタイプだった俺は、全身が固まってしまい、見とれてしまった。


『あの~・・・どうかしました?』


俺には聞こえてない。


『あの~ ・・・』


俺は、正気に戻り、『俺は、森 晃一(仮) よろしく!』


と、言えれば良かったのだが、俺は人見知り!所見の人と、話すなんて・・しかもめちゃくちゃタイプの子・・・けど、何か言わないとと思い何とか絞りだした。


『あ~あっ・・そ、そ、そう・・・ど、どうも。』


我ながら最悪な対応・・・


『あの~え~と、私「寺島あき」と言います。母と2人で引っ越ししてきました。・・・これからよろしくお願いします。』

『あ、あぁ・・よろしく。』


普通の人なら、もう少し何かしら会話が続くのだろうが、この後、気まずい沈黙の時間が流れる・・・・

『・・じゃあ』


と言いつつドアを閉める俺。最悪だ!
彼女の俺に対する第1印象は最低なものになった。


(『何あの人!無愛想な人!絶対関わりたくない』)と思ってるに違いない。と俺は思った。


それ以来、俺は彼女を意識するようになっていった。
たまにゴミ捨てに行く時にすれ違う事もあったが、彼女が元気良く、挨拶をしてくれるというのに、いつも軽く会釈するだけ、


(『なんなの!あの人!ホント無愛想な人!』)という心の声が聞こえてきそうだった。


そんな日々が続き、いつものようにすれ違う時、急に彼女に呼び止められた。


『森さん!ちょっといいですか?』


俺は返事をせず、ただ頷いた。


『前から、どうしても言いたい事があったんですけど、なんでこっちが挨拶しても答えてくれないんですか?私何かしました?。挨拶って、すごく大切な事だと思うんです。小学生だって出来る常識的な事だと思います。・・・違いますか?』


何も言い返せずただ黙り込む俺・・・。


続く、