都会の感覚。
今週末は福岡に行ってきました。
九州最大の都市は僕にとって少し懐かしい匂いのする、ただ東京ほど人も多くない、
程よい大きさの都会で、何度か訪れるうちに好きになりました。
もちろん故郷である東京は僕にとって大好きな町であり、もっと気軽に訪れることが
できれば・・・とは思いますが、同じく大好きで移り住んだ竹田市からは遠い町です。
僕が何か用を兼ねて都会を訪れるのが好きなのは、その懐かしい匂いを嗅ぎながら
刺激を受けて良い意味での感覚を取り戻すことです。特に最近はこの行動に楽しみ
以外の大切さを感じています。
多くの都会の人たちに、喜多屋や竹田と言う田舎を知ってもらって訪れてもらいたいと
思った時、田舎に止まったままの感覚で色々構想してもそれはあくまでも想像の世界
になってしまう・・・、いくら自分の育ちが都会だったとしても、都会の時の流れや回転は
速いから、田舎に身を置いていると今の感覚はすぐ古くなってしまう・・・。
田舎の時の流れに身を置くことが悪いと言うわけではなくて、少なくとも都会の人たちに
田舎の何かを発信しようとした時に、その感覚を知ることはすごく大切だと思うんです。
都会の人たちが何を求めて、どんな生活を送って楽しんでいるか?その生活の中で
田舎に何を求めているか?町を歩きながら、人やモノ、ショップやレストランなどを回り
ながら見ているだけで感覚が取り戻せます。
ファッションや使っているモノ、ショップに並んでいるモノや店作り、人がたくさん入って
いるレストラン、メニューや量、もちろん味。人の流れがたくさんある通りと空き店舗の
目立つ通り、、、。
時々そうして刺激することで、自分の中にある都会の感覚の経験値に取り込んでいく
んです。
竹田市に生まれ育った人たちの地元への想いや知識にいずれ追いつくことはできても
追い越すことなんて到底できない・・・、この町に自分のルーツがあるとは言え、田舎で
の生活に憧れて移り住んだ僕にとって、逆に都会の感覚を保つことが大切な役割だと
感じているところです。
広さにビックリ。
つい先日柚子農家のYさんと喜多屋の事務所で打ち合わせをした時に、Yさんが
『家のすぐ近くの畑が空いているから、試験的に何か作ってみてもいいですよ。
貸してあげますから。』と、家庭菜園に憧れる農業初心者の僕にとっては、そんな
畑を貸してもらえるなんて夢のような話をもらいました。
今日その畑を見せてもらえることになっていたので、Yさんの作業を手伝いがてら
『あんなモノを植えて、こんなモノも植えて』と、夢を膨らませつつ約束の時間に
ご自宅近くの畑に伺いました。
麦藁帽子を被ったYさんが田んぼから出てきてくれ、僕を畑に案内してくれました。
『ここです』と言って見せてもらった畑を見てビックリ!
家庭菜園なんて生っちょろいものでなく、あんなモノを植えても、こんなモノを植え
てもほんの一画にしかならない、いわゆる本当の畑でした。
『始めは売れるようなもんは作れんかもしれんけど、いろいろ試して作ってみたら』
・・・そんな予定ありませんから。
とりあえずその畑の一番奥の一画をお借りして、あまり手間の掛からなそうなモノ
から作らせてもらうことになりました。さっそく来週、畑を耕して畝を作るところから
教えてもらいながら野菜作りを始めます。
このブログの中でもその初心者の奮闘記を書き込みしたいと思います。
帰り道、あまりの嬉しさに種苗を置いている店舗に寄って、大根・白菜・九条ねぎ・
玉ねぎの種を買ってしまいました。もう既に食べている自分を想像しながら、、、。
何年か後に、こだわりの農家になっていたりして、、、。
3人の熱い男たち。
こだわりのトマト農家Oさんのところに、午前中から1日手伝いに行きました。
午前は出荷の作業。重さで規格を判断する半自動の機械によるトマトの仕分けと、
10kgずつのコンテナを作り午後一に来る集荷に備えました。まだ青みの残るうちに
摘み取り仕分けられていくトマトは色鮮やかで、小ぶりだけれども香りがすごく良く
見るからに美味しそうです。
初めてOさんのトマトを味わったのは冬場だったのですが、本当に衝撃的で甘みと
程よい酸味と、凝縮されたトマトの味は今までに味わったことのないものでした。
初めて会った時のOさんは、その衝撃的な甘さとは裏腹に非常に辛口の人でした。
Oさんを紹介してくれた県職員のIさんにも『扱えるかどうかは別にして、勉強になる
から・・・』と言われて訪れたので、もうこれ以上の繋がりは持てないだろうと、諦め
かけていました。喜多屋でのこれからの構想と竹田市への想いを一通り話した後
帰ろうとした時、Oさんがトマトを袋に詰めて、『まぁ、また遊びにおいで!』と渡して
くれました。
僕が『これから農家さんの手伝いをしていこう!』と、決心をした瞬間でした。
確かに作り手である生産者がどんなにこだわりを持っても、それを販売する者の
知識がなかったら、そのこだわりは正しく消費者に伝えられません。
本の中で得られる知識は実際とは異なるし(現にそれを実感しているし)、百聞は
一見に如かず。
午後は前回もした伸びていく蔓をワイヤーに吊り、分枝を摘み取る作業でした。
今日は農場の一画に倉庫が建ったのでその記念に打ち上げをすることになり、
僕もその中に混ぜてもらいました。Oさんと一緒に農場を支えるKOさんとKAさん、
影の番人・パートの女性陣と、みんな楽しくワイワイやる中で、時々出てくる熱い
想いやそれぞれの役割、、、各々特徴のある人たちで素晴らしいチームワークで
あると感じました。
一つの産品にかける熱い農家さんたちと今こうして手伝いをすることで触れ合い
ながら、竹田市の素晴らしさを実感しています。
名水の里で作られる、作り手の想いがびっしりと詰まった産品を皆さんに知って
もらえたら、、、そんな風に思います。


