前回の記事では、オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授の論文から、10年後になくなる仕事について書いていきました。
今回は、10年後も生き残る仕事で、しかも、やりがいがある仕事とはどんな仕事なのかを心理学的な視点も加えて話していきたいと思います。
<仕事の本質>
仕事のやりがいと言っても、やりがいを感じるポイントは人それぞれで、あなたが何にやりがいを感じるのかはあなた次第だと思っていませんか?
心理学では、あなたが仕事でやりがいを感じられる方法が具体的にわかっています。
2013年12月に出版されてから大ヒットした心理学の本「嫌われる勇気」で一躍知られるようになったアドラー心理学では、「仕事の本質は、他者への貢献」だと説いています。
他者への貢献とは、あなたが他の誰かのために行動して、それがその人の役に立っていると感じることです。人の役に立っていると感じることで、社会との所属感が満たされて、それがやりがいにつながると考えられています。
ボランティア活動に精を出す人が多いのは、本来の仕事で人の役に立っていると感じられていないからではないでしょうか。
もちろん、アドラー心理学では、お金を稼ぐために仕事をするという考えを否定はしていません。ただ、一生遊んで暮らせるだけ稼いでもさらに仕事をする人というのは、自分が行った仕事や作った製品が、誰かの役にたっていることを実感しているから、仕事を続けているのではないでしょうか。
<どんな仕事がやりがいを感じやすい?>
仕事はお金を払ってくれるお客さんのために行うものです。そして、仕事の本質は他者への貢献です。そう考えると、心理学的には、全ての仕事にやりがいを感じる事は可能です。
しかし、実際は、お客さんを想像しにくい仕事はやりがいを感じにくいですよね(例えば、事務作業とか、クレーム処理の仕事など)。
では、お客さんを想像しやすい仕事の場合はどうでしょうか?
あなたの仕事がダイレクトにお客さんに伝わり、その反応がすぐに返ってくるような仕事。
前回の記事で書いた10年後も生き残る仕事、これは他者への貢献をすごく感じやすい仕事なのではないでしょうか。
10年後も生き残る仕事は、看護師や作業療法士、心理カウンセラーなどなどのヘルスケアに関係する仕事が含まれます。ヘルスケアは人との関わりが強い仕事が多いです。そして、この関わる人はお金を払ってくれるお客さんでもあります。ヘルスケアの仕事は、関わる方は患者であることが多いので、心か体に不調を抱えている方が、不調を良くしていくという過程で必要不可欠な職業です。そのため、仕事内容が直接、人の役に立つので、他者への貢献をすごく感じやすい仕事だと言えます。
つまり、ヘルスケアの仕事は10年後、20年後の人工知能やコンピュータなどの技術が進歩した時代でも生き残る職業であり、なおかつ、やりがいを感じやすい職業だということです。
次回は、仕事を楽しむためにはどう考えたら良いのかを説明していきたいと思います。











