初心者に優しいルノルマンカード占いのシンボルは、シンプルで分かりやすいのが特徴です。
四つ葉のクローバー=幸福
鎌=危険
多くが、パッと見てすぐ意味が分かるのですが、一見分からない場合も、よく考えればちゃんと意味がつながっています。
たとえば。
錨=仕事
船の錨がなぜ仕事になるのでしょうか。
錨は、船を港に留めておくためのものです。
たくさんの人が暮らしている陸地は社会そのもの。
つまり、陸地につなぐ錨は、社会とのつながりという意味で「仕事」となるのです。
錨が表す「仕事」は、生きていくために必要な「責任」や「義務」も含んでいます。
ですから、ルノルマンカードの「錨」は、みんなの憧れの華やかな仕事というような感じではなく、地味で面倒な、けれど辞めるわけにはいかない「仕事」というイメージです。
錨の鎖でつながれた船のように、人は、いやおうなしに仕事をすることで、社会とつながりながら生きていくのです。
錨で固定されていることで、嵐にも流されずに済むわけですから、「錨」のカードには「安心」「安全」「着実」という良い意味もあります。それはつまり、正社員などの安定雇用された立場を表すものでもあります。身分を保障されるかわりに、毎日8時間拘束されて労働するわけです。「錨」のカードが表す仕事とは、そういう仕事です。
一方、港から出て行く「船」は旅や冒険を表します。ルノルマンカードで金銭を表す「魚」を獲ってくるわけですから、「船」は商業、商売をも意味します。
そう、仕事は仕事でも、「商売」は「船」が表すのです。
ただ、いくら船がたくさんの魚を積んできても、港で売りさばかなければお金にはなりません。
商売も売り買いで社会と関わっています。
商売をしている人の仕事運を占うとき、広い意味で、仕事を通して人生から得られるものを占いたいなら「錨」のカードを見ますし、単に「売上げ」を見たいなら「魚」のカードを見ます。
ルノルマンカード講座で、「勉強は子どもにとっての仕事だから、錨=勉強という意味になりますか?」という質問がありました。
学問、勉強は、ルノルマンカードでは「本」のカードが表し、学校は「塔」のカードが表します。それぞれのカードの印象通りです。
何にどのカードが対応するのか考えるとき、カードの表面上の意味からさらに、そのシンボルが表す核となるイメージまで掘り下げて考えます。
「錨」のカードの核イメージは、「何かをその場所に留める」です。
そういう意味では、子どもを留めておく場所としての学校には、「錨」のイメージに対応する部分もあるでしょう。
子どもを占って、学校を表す「塔」に「錨」が接して出たら、その子にとっての学校は、義務として行かなければならない場所なのかもしれません。
「錨」をキーカードとして使う場合は「仕事」を表し、他のカードを修飾し補足する場合は、「留める」「安定させる」「義務」などの意味を加えるカードとなります。
「錨」は単純に良い悪いと言えない、深い意味を持つカードです。
そして、ルノルマンカードの原型の人生ゲーム「希望のゲーム」では、「錨」はゴールのカードでした。1番の「騎士」からスタートした人生ゲームは、サイコロを転がして進んで、35番の「錨」のカードに到達したら「あがり」なのです。
おや? ルノルマンカードは全部で36枚でしたね?
36枚目の「十字架」のカードにまで進んでしまったら、出た目の分だけ戻らなければなりません。「十字架」はゲームの最後に設定されたトラップなのです。
「錨」のカードは、仕事で安定で義務で、そして、人生のゴール地点でもあります。
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ルノルマンカードの初心者さん向けの、グループ別の意味の覚え方連載も、また再開していこうと思っています。
【ルノルマンカード初心者さんへ記事まとめ】
↓今週水曜夜、初心者向けの、ジオマンシー占い講座です。