これはボクシングの畑山隆則さんもそのようなことを言っていました。
四十肩・五十肩は腕を上に上げる機会が減る且つ年齢が重なっていくと腕を肩より上に上げる時に痛みが伴ったりそもそも上がらなくなってしまう症状です。
整形外科に診てもらうとそのように診断されると思いますが、対策としては肩の関節を動かす運動のリハビリをしながら自分自身でも腕を動かしましょう痛みが多少あっても、みたいなことを言われます(実際に私の家族がそういう診断を受けました)。
しかし、痛みが出るようになってから腕を上に上げて肩を動かす運動というのはなかなかやりたくないし、痛すぎて出来ないかも知れません。
でもそういう人は痛みを軽減しながらやっていくしかなく、その辺り当ジムは「テーピング」「スラッキング」という技術を使いながら対応できます。
ただまだ腕を上に上げて痛くない人は、痛くなる前に予防をしておくに越したことはないでしょう。
その予防方法としては非常にシンプル、腕をぐるぐる回して肩をぐるぐる動かして、つまり肩の関節が固まらないように頻繁に動かして置くというものです。
ドアの蝶番などに似ていますね。
ドアもずっと開けずにいれば蝶番が錆びたりドアの重さで蝶番が歪んだりして、まれに開けようとするとドアの動きが固かったりしますが、常に開け閉めしているドアはスムーズです。
ドアの蝶番は金属であれば専用の油を指して壊れない程度に力を使って動かしていけば、歪みさえなければ動くようになります。
しかし人間の肩に専用の油もないし、油を差したいところに油差すことが出来ません。
ですので人間の肩は常に動かしている必要があるということです。
ただ人間の肩も、実はドアの蝶番のように腕の重さ(荷物を持ったりなども含む)で歪むのと同じ現象が起こります。
ドアの場合歪んでしまったら蝶番を取り換える等修理が必要になりますが、人間の肩は今のところ取り換えられません。
しかし、ドアの蝶番を違うところは、人間の肩は体を動かすことでその歪んでいく状況を防ぐことが出来るのです。
それがつまり「腕を上に上げる」下に下げている腕を上に持ち上げることによって、腕が下の方にずれた肩の関節を補正することが出来るのです。
ここまでは四十肩・五十肩の一般的に言われている仕組み。
原因については人それぞれであるのと、医者ではないので断言はできません。
四十肩・五十肩で何らかの外科的な処置が必要な場合はお医者さんに任せるとして、そうならないように予防することは一般人でも行って構いません。
そこで話を戻しますがボクシングのシャドーが良いと言われます。
何故「シャドー」なのかと言うと、ミット打ちの場合だとパンチをミットに当てた時の衝撃が手首・肘・そして肩の関節に伝わり(その後は鎖骨、首に行きます)逆に関節に必要以上の負担を掛けてしまうため逆効果の事もあります。
しかしシャドーは何も叩かないので関節に衝撃が加わることなく関節を動かすことが出来るので、そういう意味では安全です。
ちなみにミット打ちは「ばね指や腱鞘炎や肘の痛み」といった衝撃が加わる関節が原因で引き起こされる症状があるので気を付けた方が良いです。(目的とやり方次第です)
ただ普通のシャドーだと正面にしかパンチを出さないので、肩のラインより上には腕を動かしません。
そこで四十肩・五十肩予防のためとして、アレンジして肩のラインよりも上の方にもパンチを出すという動きを加えるなどの工夫をすることで、より効果的な予防が行えます。
そしてシャドーはやり方次第でダイエットにも役に立ったり二の腕が引き締まってきたりという効果もあるので、これはやった方がお得だと思いますがいかがでしょうか。
当ジムでは「女性限定のボクシング系エクササイズ」というコースがあります。
このコースではミット打ちもありますが、この辺りをアレンジして四十肩・五十肩予防のための、また腕の関節を出来るだけ傷めない方向での内容で行うことができます。
興味があるようでしたら是非一度、体験からでOK。
お試しください。
肩の健康については以下のようなところでも「肩こりにウエイトリフティング」というタイトルでも触れています。
こちらは四十肩・五十肩ではないですが、シャドーと同じように肩を使うメニューがあるよと言うことで、良ければこちらもご一読いただけたらと思います。