私は身長が160センチあって、体重が多分52、3キロあります。

体重計に乗ると数字にこだわってしまうので、何年か前に、過食から脱却しようともがいていた時に、体重計に乗るのを止めました。
ま でも、何かの健康診断とか測定とかで乗らなきゃいけないときもありますから、自分の体重はだいたいこのくらいというのは把握しています。
160センチで52とか53キロっていうのは、いわゆる超普通ーの、体系です。
というのは、私はここ数年ですっかり、いつのまにか拒食の部分は克服しているらしく、
ご飯はわりと普通に食べれるからです。
痩せへの強いこだわりとか、体重が増えること太ることへのものすごい恐怖はもう無いんです。
日本人の一般的な女性程度に、太りたくないな~ もう少し痩せたらいいのにな~という感情はありますが、
摂食障害じゃないけどストイックに体系を維持しているような人に比べたら、私はもう、ぜーんぜん痩せていることや自分のスタイルにはこだわりが無いです。

ただ、昔からそうなんですけど、私実際の体重より痩せて見えるらしく、
今でも52キロくらいあるけど、人には50キロも無いと思われているようです。
だから平均的な体重をキープしてますが、一応、「痩せてる方」という部類に入れるみたいです。
逆に、体重が46キロくらいになると、周りから心配され始めます。
「そんなに細くなって大丈夫?」と、聞かれます。

でもそういう拒食の時って、(過去に何度もありましたが)ダイエットハイになってるから、そういう「痩せた?」と言う言葉が極上の褒め言葉なんですよね。
そういわれるのが快感なんです。

14歳の時にダイエットが加速し過ぎて痩せ過ぎになって、
以来身長が変わりません。
160センチのまま十数年過ぎて、何年もの間過食嘔吐も含んだ拒食症でした。
最低体重は39キロ。
で、痩せ期は42キロ~45キロ。
その後、嘔吐しても痩せなくなったり、アルコールに手を出すようになったり、拒食と過食と嘔吐の狭間でもがいている間は46キロ~48キロくらいでした。
過食嘔吐が始まる前、自分の体重の最高は56キロ。
今は52くらいだから、一見普通です。

痩せて本当に骨と皮みたいになっている人を見ると・・・ 多分、私が39キロになっていたときもそうだったんだと思いますが、摂食障害者であることが一目で分かったりします。
が、今の私は普通過ぎて、誰も摂食障害者だとは思わないと思います。

ただし、顔はパンパンです。
過食嘔吐が始まった当時、私はまだ可愛い女子高生でした。
馬鹿な私は、私は他の人より食べることであごをたくさん動かすから、過食嘔吐をしていると顔やせする!とか思ってました。
ほんと、馬鹿でした。
過食していると唾液腺が酷使されるため、あごの下が腫れて顔が大きく見えるようになり、
そして嘔吐することで顔がむくんでパンパンになります。

女子高生時代は良く自分たちの写真を撮ったりプリクラを撮ったりしましたが、
過食嘔吐が始まってからの自分の顔がアンパンマンのようで、かなりショックを受けました。
でも、顔も大事だけど、制服のミニスカートの下から覗くまっすぐな細い脚も、自己陶酔できる大切な要素でした。

もう12年過食嘔吐してるんで、顔はほんとにまんまるで、
私は丸い顔の人だと、自分も含めみんなそう思ってます。

数年前に、1年弱過食嘔吐から抜け出せたときがあったけど、
あの時はやたらみんなに、「痩せた?顔がスッキリしたね?」なんて、顔を合わせるたびに言われました。

過食嘔吐をやめれば、
体に少しくらい脂肪がついていようと、あごとほっぺたがすっきりして、痩せて見られるし、
可愛くなるのに。

そんなことは分かって入るけど、
過食嘔吐というのは、私にとってはもう麻薬のようなもので、
あの快楽から抜け出せないのです。や、もう抜け出すけど。きっと、抜け出すけど。


一見、何の問題もなさそうに見える私ですが、
顔は丸く、そして、歯も胃酸にやられてます。

10年以上も過食した爪痕は、確かに、体に残ってます。