金製メダルと金地金に続いて今回は金貨と金地金の価格推移を比較してみます。
以前にも金貨と金地金という記事がありますので、パート2となります。
今回取り上げる金貨は人気の金貨と言えば、ナポレオン金貨!でも紹介した
無冠ナポレオン3世100フラン金貨です。
France, 1857A, 100 Francs, 32.26g (Au 0.9), KM786, AU55
2018年8月26日:落札価格14万1000円、手数料込15万6228円
→5381円/g金
オークション直前8月24日の金地金価格4626円/gに対して1.16倍。
2022年1月16日A.W.で同年・同グレード:落札価格20万円、手数料込22万2000円
https://wwwn.auction-world.co/xpai/lot_M84-3151.html
→7647円/g金
オークション直前1月14日の金地金価格7395円/gに対して1.03倍。
落札価格自体は上昇していても
落札価格(円/g金)/金地金価格(円/g)は1.16倍から1.03倍へ低下していますが
落札価格の上昇(1.42倍)より金地金価格の上昇(1.60倍)が大きいことが原因。
このことから金貨より金地金を入手した方が得であることは既に分かりますが
どれくらいの得かを計算してみます。
金貨をオークションに出品した場合
出品手数料10%・消費税10%ですので収益は20万円x(1-0.1x1.1)=17万8000円
収支は17万8000円-15万6228円=2万1772円の黒字であり
入手価格に対して2万1772円÷15万6228円x100=13.94%の利益
金地金100gをバーチャージ0円の日本マテリアルで購入していた場合
2018年8月24日売値4626円/g、買値4541円/g
2022年1月14日売値7395円/g、買値7291円/g
(7291-4626)円/gx100g=26万6500円の黒字であり
入手価格に対して26万6500円÷46万2600円x100=57.61%の利益
なんと!金地金の方が金貨より実に4倍超も得でした!!
そもそも、金貨のオークション出品による収益は金1gあたりすると6131円にすぎず
これはオークション直前の金地金売値7395円/gに対し82.9%にしかなりません。
一方、金地金の買値/売値は7291/7395=98.6%にもなります。
このことからも金貨より金地金の方が有利であることが分かります。