Bramsen557, 37g (Silver), 41mm, mintage ?, MS64

 

フランスのパリ、カルーゼル広場にあるArc de Triomphe du Carrouse:カルーゼル凱旋門

の建設を記念するメダルです。

 

有名なエトワール凱旋門の半分程度の大きさですが

それでも高さ19m、幅23m、奥行7.3mもあるため

1806年に建設が始まり完成したのは1808年でした。

一方、同時に建設が始まったエトワール凱旋門の方は完成には30年もかかったため

ナポレオン1世の在位(1804~1814、1815年)中どころか

死去した年(1821年)にも間に合いませんでした。

 

表のデザイン

ナポレオン1世の有冠肖像、コインに比べて立体感が抜群です。

そもそも、カルーゼル凱旋門やエトワール凱旋門は

1805年に起きたアウステルリッツの戦いの勝利を記念して建設されました。

アウステルリッツの戦いはフランス皇帝ナポレオン1世が率いる軍と

オーストリア皇帝フランツ1世・ロシア皇帝アレクサンドル1世連合軍が一堂に会して戦ったため

三帝会戦とも呼ばれ、この戦いに勝利したナポレオン1世は絶頂期を迎えました。

 

裏のデザイン

カルーゼル凱旋門の正面像です。

写真では分かりにくいのですが、さすがMS64グレード。

ルーペで拡大して見ると、造りこまれたデザインの細部まで品質が保たれていて

実物をかなり忠実に再現していることが分かります。

建設開始の記念メダルですので、完成した凱旋門と微妙な違いはありますが。