最近のヤフオク!事情、私的考察

ヤフオク!2019年12月の金貨落札価格をレポートしました。

最近のヤフオク!事情、第2弾では

ヤフオク!2021年03月の金貨落札価格をレポートしました。

これらは非常に興味深いデータですので解析してみましょう。

 

2019年11月29日(金):当時の金地金価格5,685円/g→+1割=6,254円/g

2019年12月01日(日):オークション締切

モダン金貨9枚中4枚の落札価格が金地金価格+1割をオーバー

 

2021年03月05日(金):金地金価格6,523円/g→+1割=7,175円/g

2021年03月07日(日):オークション締切

モダン金貨10枚全ての落札価格が金地金価格+1割をオーバー

 

いかがでしょう?

もちろん、モダン金貨の種類は異なりますが

落札価格が金地金価格+1割を超えたもの

2019年12月:9枚中4枚 vs. 2021年03月:10枚全て

この違いは歴然であり、金貨が金地金と比べて高騰していることを示唆しています。

 

付け加えると

2019年12月は金地金価格が5600円/g程度で落ち着いていた時期に対して

2021年03月は金地金価格が7000円/gから下落していた時期にもかかわらず

モダン金貨10枚全ての落札価格が7175円/g金を超えました。

金貨が金地金と連動することなく高騰していることを示唆しています。

ちなみに、金地金の最高値は7769円/g(2020年08月07日)でしたが

モダン金貨10枚中9枚の落札価格がこの最高値も超えました

更に言うと、5枚は1万円/gすら超えました

 

少し時間をさかのぼります、A.W.主催第19回オークション・最終日の頃です。

2020年1月19日

ナポレオン3世無冠金貨AU53 落札価格(手数料込)16万8720円→5811円/g金

フロア入札直前の平日1月17日の金地金価格は6074円/gでしたが

この頃は金地金価格上昇に金貨価格上昇が追いついていませんでした。

 

要するに

2019年頃:金貨を金地金価格未満で落札も可能

2020年頃:金地金の価格は上昇すれど、金貨の価格はそれほどではない

2021年現在:金地金の価格は下降すれど、金貨の価格は高騰

 

これらのことから次のことが推測されます。

金地金価格↑→金地金に注目する人の数↑

→金地金だけではつまらないと思うようになる→金貨に興味を持つ人の数↑

金地金価格が低迷しても金貨に対する興味は失せない

金貨は金地金と関係なく高騰

 

金貨に興味を持つ人の数↑を示唆するデータもあります。

前回2019年12月、モダン金貨に対するウォッチ登録者数20人以上

今回2021年03月、モダン金貨に対するウォッチ登録者数40人以上

 

なお、2つのオークションのみの解析では限界があります。

今後もオークションでの金貨価格動向に注目していきたいと思います。