12月1日(日)が締切だったヤフオク!について私的な考察です。

同一IDから多数の鑑定済み金貨が出品され、その中で自分が興味を持ったものは以下の通り。

 

アンティーク金貨3枚

1) France, ND (1422-53), 1 Salut d'Or, 3.496g, MS63, FR301, NRI 95

*NRI = Numista Rarity Index、参照:コインのデータベース:Numista

2) England, ND (1621-23), Laurel, 9g (Au 0.917), MS61, KM74, NRI 100

3) Hungary, 1907KB, 100 Korona, 33.8753g (Au 0.9), MS62, KM490, NRI 92

モダン金貨9枚:モダンコインのNRIは稀少性を示すとは限らないので省略

4) Swiss, 1989, 1/2 Unze Medal, 15.55g (Au 0.9999), PF68UC, No entry in Numista

5) Papua New Guinea, 1994, 50 Kina, 7.97g (Au 0.9), PF70UC, No entry in Numista

6) UK, 2002, 2 Pounds, 15.97g (Au 0.9167), PF69UC, KM1027

7) USA, 2003, 10 Dollars, 16.718g (Au 0.9), PF70UC, KM350

8) Italy, 2004, 50 Euro, 16.13g (Au 0.9), PF70UC, KM244

9) UK, 2004, 1 Pound, 19.619g (Au 0.9166), PF70UC, No entry in Numista

10) UK, 2009, 50 Pounds, 17g (Au 0.916), PF70UC, No entry in Numista

11) UK, 2012, 2 Sovereign, 14.67g (Au 0.9167), PF70UC, No entry in Numista

12) UK, 2013, 50 Pence, 15.5g (Au 0.9167), PF69UC, No entry in Numista

 

1)~3)のアンティーク金貨について相場を想定したところ

1)24~44万円 2)22万円~32万円 3)34万円~44万円でした。

これらのうち、2) England, ND (1621-23), Laurel, 9g (Au 0.917), MS61

締め切り前日には想定相場を突破、最終的な落札価格は50万7千円!

1) France, ND (1422-53), 1 Salut d'Or, 3.496g, MS63

3) Hungary, 1907KB, 100 Korona, 33.8753g (Au 0.9), MS62

締め切り前日になっても想定相場下限以下でしたので、下限程度の額で入札。

一つでも落札できたらと思ったのですが、両者ともにウォッチ登録者40人以上!

やはり、締め切り時間が迫ると価格は上昇していき

最終的な落札価格は1)34万円3)40万1千円・・・一つも落札できませんでした。

アンティーク金貨のMS gradeともなれば相場下限程度の額では落札困難になっています。

 

モダン金貨4)~12)に対しては、いつもの戦術通り

落札価格(ヤフオク!では手数料無)が地金価値+1割程度に相当するまで

つまり、5500円/g金程度まで入札しました・・・結果は以下の通りです。

4) Swiss, 1989, 1/2 Unze Medal, 15.55g (Au 0.9999), PF68UC

10万3000円:6624円/g金

5) Papua New Guinea, 1994, 50 Kina, 7.97g (Au 0.9), PF70UC

15万6000円:2万1748円/g金

6) UK, 2002, 2 Pounds, 15.97g (Au 0.9167), PF69UC

8万2300円:5622円/g金

7) USA, 2003, 10 Dollars, 16.718g (Au 0.9), PF70UC

8万3500円:5550円/g金

8) Italy, 2004, 50 Euro, 16.13g (Au 0.9), PF70UC

8万3200円:5731円/g金

9) UK, 2004, 1 Pound, 19.619g (Au 0.9166), PF70UC

9万6500円:5366円/g金

10) UK, 2009, 50 Pounds, 17g (Au 0.916), PF70UC

10万6000円:6807円/g金

11) UK, 2012, 2 Sovereign, 14.67g (Au 0.9167), PF70UC

10万4000円:7733円/g金

12) UK, 2013, 50 Pence, 15.5g (Au 0.9167), PF69UC

8万100円:5637円/g金

9)のみ5500円/g金以下でした。

しかし、9)はデザイン(雄鹿の頭部)が気に入らず当初は入札対象ではありませんでした。

締め切り当日になっても5000円/g金未満でしたので地金価値よりも割安ならと考えて

5000円/g金までの入札でしたので脱落しました。

それにしても5)15万6000円:2万1748円/g金はすごい!

羽根を広げた極楽鳥のデザインが非常に素晴らしいパプアニューギニアの金貨ですが

モダン金貨の落札価格が地金価値の4倍以上になることは少ないと思います。

ヤフオク!でも鑑定済み金貨がまとめて出品されるとかなり注目されるようで

モダン金貨でもウォッチ登録者20人以上でした。

これだけ注目されると地金価値程度で落札するのは不可能なのでしょう。

 

PS

この記事を書いてから重大なことに気づきました。

最近、地金価値+1割程度で落札が困難になってきた、もう一つの要因です。

それは金地金価格そのものの上昇・・・金貨の地金価値は以前から一貫して

金貨の重量 g x 金の純度 x 5000 円/gで計算しています。

つまり、基準とする金地金価格は5000 円/gなのです。

2019年前半まではこれで良かったですが

2019年後半は金地金価格が上昇して5500円/g金を超えています。

現に、先週末11月29日(金)の金地金価格は5685円/gでした!

金地金価格、最高値更新!自分自身が予測した通り金貨の価格が上昇しています。

とはいえ、基準とする金地金価格を5500円/gに変更するわけにはいきません。

自分の場合、金貨の購入は趣味を兼ねた資産保全であり

金地金価格が高い時には金貨を高値で購入して良いとはならないからです。

なお、基準とする金地金価格を5500円/gに変更した場合
地金価値+1割6050円/g金になります。
6)7)8)9)12)の落札価格は6050円/g金を下回り
6)7)9)12)は地金価値5685円/g金すら下回っています。