皆さんこんにちは。最近人と会話する時も恐ろしく落ち着きを持てるようになってきた禁欲9週目の帝王だ。
先日出した自分の夏休みの目標(下記↓)と順番が前後してしまうのだが、今回は禁欲7週目の記録をUPしていこうと思う。
実は9週目に入り体に現れる変化なども実感しているのだが、それは次回に残しておくとして今回はマインド面に絞って最近感じていることを記述していきたい。
本題に入る前置きとして、僕はここまでの約2ヶ月に渡るオナ禁を通じて、客観的な評価を気にすることが減り、主観的な自信を持てるようになってきていることをお伝えしたい。
オナ禁をすることで、"女子からどうみられるか"、もっと言えば"人からどうみられるか"に怯えて暮らすことがなくなった。
単純な例を挙げれば、例えば抜いた直後に電車に乗ると、顔がテカってないかなとか周りに臭ってないかなとか色々気にしがちだよな、男子諸君(というか抜いた直後に電車に乗らないようにしようね)。
いや、例えそうでなくても、やっぱり抜いた翌日は女子と話すのはなんか気まずい。
そういうことが一切なくなるのだ。
大袈裟かもしれないが、ポルノを見てオナニーをする日課を、成人男性の大半が精を出す(解釈多数)この国民的な日課をやめれば他人の目を気にしなくなる、というのは因果関係がちゃんとあると考えている。
実際に自分は、"他人からどうみられるか"を以前に比べれば考えないようになったし、逆に"自分は本当にどうありたいか"を考えられるようになったと思う。
…という前置きを前提にして、今回は禁欲2ヶ月に到達した自分、そしてまた就活生である自分が、7週目に参加したとあるインターンで率直に感じたことを今回は書かせていただきたい。
繰り返そう、私は禁欲2ヶ月目の就活生だ。この肩書きだけで市場価値もめっちゃ上がってると確信している(多分、多分ね)。
先日、とある企業のインターンに参加させていただいた。
概要を説明すると、このインターンは少人数のチームワーク型のインターンで、チームメンバーと一緒に作業を行い、最終的に各チームで達成できた業績を競い合うというインターンだ。
まぁどこでもよく見かける形の、チームワーク型インターンである。
そのインターンのオンライン顔合わせの日。
一通り企業の人からインターンについての説明があった後、各グループに分かれて初対面のメンバーと自己紹介をしあってください、と言われる。
上手くやれるかな〜、という一抹の不安と、どんなメンバーと会えるのかな〜、という期待が混ざった複雑な感情に襲われる瞬間だ。
数秒後、画面に映し出された顔はスーツに身を包んだ十人ちょっとの男女の就活生。
自己紹介が始まると、当たり前だけど初対面だから皆緊張しているし、話し方がやけに早口だったりぎこちない。
かくいう自分もガチガチに緊張して自己紹介を終えながら、まだ最初だからなぁ、これからゆっくりみんなと仲良くなっていきたいなぁと思う。
そうして順番に一通り自己紹介が終わった段階でグループ名を決める段階になった。
そしてこれもよくある展開だが、大体グループには声の大きな学生がいて、その学生がいいね、というと他の学生は皆賛成ムードになって誰も反論しない。今回もそのような声の大きい学生が一人グループにいた。
かといってまぁでも自分も初心者だし、ここは詳しそうな学生に任せたいなと僕みたいに思った学生も多いのだろう。
あれよあれよという間に、グループ名が決まり、個別セッションの時間も終了した。
さて、見てわかる通りここまではなんの変哲もないごく普通のインターンだった。
繰り返すが、本当にここまでは普通のインターンだった。
そう、問題は全体のセッションに戻ってからだった。
ここでは司会から、「各グループで決まったグループ名の紹介をしてください」と指示が出された。
順番に各班がグループ名を発表していく。あるあるだが、果物の名前をつけたり、ちょっと捻ったゲームの名前をつけたり、あぁ皆面白いのを考えてるなーとボケーっと聞いていた。
さて、いよいよ次は我々のチームだな、と思ったその瞬間だった。
突然ピコン、とLINEの通知音が鳴る。
通知を見ると、我々のチームのグループLINEで誰かが発言したようだ。
徐にチャットを開くと、こんな文字が浮かび上がる。
「俺たちのチームの発表の時に、会議のチャットに色々書き込んで盛り上げない?」
うーん、自分は正直あんまりそういうノリは好きじゃないなあ…と思う。
と思ったのも束の間、
「いいですね!」
「やりましょう!」
「わーい」
(スタンプ)
(スタンプ)…
ピコン、ピコン、ピコンと次から次へと通知の嵐。
え?え?マジ?これあんまりやりたく無いと思ったのひょっとして僕だけ?
え、みんなさっきの自己紹介であんなに静かだったのに?
このチームってひょっとしてそういうノリ?
思考の追いつく間も無く、リーダーがチーム名を発表する時間になる。
「私たちのチーム名は〇〇です!私たちがこのチーム名にした理由は…」
リーダーが言い終える間も無く、大人数が参加している会議のチャット欄には
「やったー!」
「ウェーイ!」
「ヤッホーい!」
「かっこいいね!」
「◯チーム(我々のチーム名)マジ最高!」
次から次へと流れていくクソみたいな空虚な文字の羅列。
だが同時に、それを見て本能で咄嗟に感じる。
あ…ヤバい…
僕も何か書かなきゃ…嫌われる…
「わーい!」という無意味な四文字を咄嗟にチャット欄に咄嗟に書き込み
Enterを押す。
その瞬間だった。
Enterキーを押した瞬間、突如物凄い不快感に襲われた。
まさに「虫唾が走った」瞬間だった。
人生で初めて、目の前で起こっている出来事を心から反吐が出るほど不快だと感じた。
さて本題に戻ると、ここで私は何に不快感を覚えたのだろうか?
あの会議という真面目な場で、チャットに誰も思ってもいないような空虚な盛り上げを皆が次々に書き込んだことに対してか?
それとも、直前の自己紹介では全然そんな素振りを見せなかった大人しい学生たちがあれよあれよという間に同調して盛り上げに加担したことに対してか?
あるいは、不快だと感じつつも結局その場のノリに流されてしまい嫌だと主張できなかった自分自身に対してか?
答えは多分どれも一方では正しくて、そして一方では間違っている。
結局後から振り返ってみても自分が何に不快感を覚えたのか、よくわかっていない。
でも一つだけ確かなことがある。
それはあの時、あの瞬間、「チャットで盛り上げない?」とメンバーが書き込んだ直後、流れに逆らえない"何か"がグループの中で出来上がり存在していたということだ。
多分その"何か"(雰囲気のようなもの)に対して、多分私は不快感を感じたのだと思う。
私がこの経験を経た直後に思い出したのは実は"いじめ"だった。
え、大袈裟だよ〜、と思う方もいるかもしれないがよくよく考えて欲しい。
いじめがどうして起こるのか。
様々な要因があると思うから一概には言えないが、その一つに日本社会の根底にある同調意識が挙げられると私は考える。
この社会では出る杭は打たれる。誰かと違うことをしていたら嫌でも人の目を引くし、白い目で見られる。
だから皆と一緒にしなきゃと思う。自分が白い目で見られたくないから。自分の身を守らなくてはいけないから。
多分いじめもそうやって起こる。いじめられている誰かを見かけたら、自分も加担する側に回らなきゃいけない。
何故なら、そうしないと自分もいじめる対象にされるから。そうするしか自分の身を守る術はないから。
僕が今回チャットに咄嗟に書き込んだのも、どこかに自分が嫌われたくないという思いがあったからだ。
勿論、これが日本社会にしかない特性なのか、といえば実はそうではない。
例えば民族紛争の際に、敵対する民族から自分の身を守るために、自らと同じ民族に対して残虐な行為を働いた兵士の事例を最近読んだ。
人間は自分の身を守るためだったら多分何だってする。
だが、いや、だとしても、日本社会でこの同調意識が強いのはやっぱり否定できない。
普通に生活してると、何の変哲もない平和な社会だと思うかもしれない。
だがこの社会では、日常のふとしたことをきっかけに、今回のような恐ろしい"何か"が突如として立ち現れることがある。
それに抗し得る力を持ちたい、と思う。いや、持たなくてはらならない。
自分が嫌なことははっきりNOと言える力を、その当たり前の力を、持たなくてはならない。
(これよく考えると、麻薬とか未成年飲酒でよく見るポスターに書いてある文言ですね笑)
…断っておくが、ここまでつらつらと書いてきたようなことは勿論就活では絶対口にするつもりはない。
それだけで間違いなく「あ、こいつ上司の指示に従わないやつだ」と思われるだろうから。
だが厳密に言えば、「指示に従わない」のと「間違っていると感じることをNOという」のは全く別次元の問題だ。
極端な例だが、どんなに従順な人間だって、例えば上司からのセクハラがあった時は告発して然るべきだろう。(まぁ実は日本はセクハラ告発の際も、告発した側が白い目で見られるというとんでもなく恐ろしい社会なのだが)。
別にそんなことで不採用にする企業には入らなければいい!と言ってくれる優しい人もいるかもしれない。
でも、残念ながらそんなことを言っていては多分この社会では生き残れない。
だから猫の皮を被って、皆と同じように目立つことなく生きていくのが多分正解なのだ。
悲しいけど、歩調を乱さずに個性を殺して生きていくことこそが、きっとこの社会の最適解なのだ。
終わりに、実はこのインターンで最も不快に感じたのは先程のチャットの瞬間ではなかった。
実は、あのチャットでの盛り上げに対して企業の方が放った一言がこちらである。
「素晴らしい!何てチームワークのあるグループなんだ!」