ただ、従来の製品は、windows7の64bitに対応してない。そのためのファームウェアとドライバが4月1日に公開されたらしいので、ファームアップとドライバのアップデートをした。
その過程で起きたことを書いておく。結論から言うと、
この作業を一般の人がすることはお勧めできない。
理由は以下の3つ。
・特殊ねじを取り外してケースを分解する必要がある
・基板上のジャンパーの切り替えが必要で、作業順序も複雑
・ファームウェア・アップデート・ソフトが正常に動作しない(私の場合)
なお、私のUSB-DDC 24/192のファームウェアがアップデートされたかどうか正確なところはわからない。ファームウェア・アップデート・ソフトが正常に終了しなかったからである。しかし、windows7 64bit版でも動作している。また、新しいドライバでのみ動作するようにはなっている。
1.ファームウェアの情報を探す
Lindemannの日本代理店AccaincのWebサイトに説明があった。
http://www.accainc.jp/news01.pdf
そこに、
「新ドライバーはWindows 64ビットとUSB 3.0を完全サポート致します。 下記LINDEMANN社Webよりユーザー各位がアップデートする事が可能です。」
と書かれて、以下のリンクが貼られている。
http://www.lindemann-audio.de/en/service/downloads/usb-drivers/
2.ファームウェアとドライバを入手する
上記ページを開くと、ドライバのバージョンなどが書かれていて、一番下に入力フォームがある。

ここに製品の選択やシリアル番号、Emailアドレスなど必要事項を入力して「Driver enquiry」のボタンを押し、入力した内容をLindemannに送る。すると、しばらくしてから入力したEmailアドレス宛てにファームウェアとドライバ、ファームウェアのアップデート方法の入ったzipファイルが送られてくる。
3.ファームウェアアップデート
このファームウェアのアップデート方法に少し驚いた。ケースを開けて、基板を取出し、ジャンパを切り替えるということが必要だからである。しかも、ケースのねじはトルクスねじである。ねじに合う寸法(T8)のトルクスドライバを持っていなければ、ファームウェアのアップデートができない。
ファームウェアアップデートの手順は以下。
(1)すべてのケーブルを外す
(2)ケースの裏蓋のねじを外す
T8のトルクスドライバを使って裏蓋のねじを外す
(3)裏蓋を外す
(4)基板をケースから抜き出す
固く挿入されているので、引っ張り出せないときは、前の蓋も外して押し出す
(5)UPDATEジャンパーをはずす。
ジャンパーはMODEとUPDATEがあるので、UPDATEをはずす
(6)USBケーブルを差す
(7)Update Toolを起動する(PC上に下記のようなwindowが表れる)
まだStart Updateボタンを押さない
(8)10秒待つ
(9)UPDATEジャンパーを元に戻す
(10)PC上のUpdate ToolのStart Updateボタンを押してファームウェアアップデートを実行する
途中でアップデートを停止してはいけない
FW UPDATE OK!と表示されたらファームウェアアップデート終了
私の場合、Start Updateボタンを押したあとアップデートプロセスが進まなくなった。30分以上待っても止まったままなので、あきらめて、EXITボタンを押して終了させた。
本来は、ファームウェアのアップデートでは途中で終了させてはいけない。プログラムが不完全に書き込まれ、復旧できない場合があるからである。だから、この操作をするにあたっては、迷いに迷った。ここまで来たら、もう仕方がないとあきらめてEXITボタンを押した。
なお、Start Updateボタンを押したあと、アップデートプロセスが進まなくなってからEXITボタンが有効になった。
その後、元に戻して、USBケーブルを差しても、動作しなかった。もしかすると新ドライバに変えると動作するかもしれないと思い、新ドライバをPCにインストールしすると、動作するようになった。
ということで、何とかアップデート作業を終えた。作業は複雑で、Update Toolもおかしくて、壊してしまったのではないかと焦った。作業も大変緊張した。これを実行できるのは、それなりの経験が必要だと思う。もっと簡単なアップデート方法を実現するのはそれほど難しいことではないはずなので、今後のアップデート方法の改善を要望する。