夜間飛行のオススメ読書

夜間飛行のオススメ読書

小説や体験記、自己啓発本、大人も楽しめるマンガなどを読んで紹介しています。
ネタバレなしなので、安心してのぞいてくださいね。
「次に読む本」を探すお手伝いができたらうれしいです。
ときどき映画の感想も書いています。

ブログ仲間さんから、「中島らもさんの本を読んで救われた」とのことを聞き、(では読んでみよう)と読みました。

(「悩み相談」とあるから、人生にためになる言葉がいただけるかもしれない)と期待しました。

 

 

ところが、内容は冗談のような軽い悩みに、中島らもさんが冗談で返している、という具合で、とても人生のタシになるとは思えないような内容でした。(中島らもさんの著作といっても、人生のタシになるのは、この本ではないようだ)と、ガッカリしました。

 

 

しかも、

中島らもの明るい悩み相談室

中島らものもっと明るい悩み相談室

中島らものさらに明るい悩み相談室

中島らものますます明るい悩み相談室

中島らものばしっと明るい悩み相談室

中島らものつくづく明るい悩み相談室

中島らものやっぱり明るい悩み相談室

の7冊もあるのです。(こんなダジャレが人気シリーズなのだろうか?)と疑問です。

 

 

例えばどんなお悩みかというと、「愛犬の食事を隣の奥さんが点検する」とか「19歳の女性なのにまだお父さんとお風呂に入っている」とか「お母さんが「あついあつい」「お腹すいたお腹すいた」「おしっこおしっこ」と大きな声で言う」などです。

 

 

ダジャレが好きで、つまらない冗談をこよなく愛する方にオススメの本です。

 

 

ちなみに、まだ私は中島らもさんから、「人生のタシになるお話」を聞きだすことは諦めておらず、今後、他の著作に当たります。鉱脈掘りです。

 

 

読書ブログ仲間の方が感想を書かれていたため、読んでみました。

確かに、感想にあったように、最初はほのぼのしているけれども、いつの間にかサスペンスになっています。

 

 

すみれ荘、という朝夕ごはん付きの下宿屋で、20代30代の男女が最初仲良くほのぼのと暮らしています。

しかし、30代の大家さんの男性が通りすがりの20代の男性を誤ってけがをさせてしまったところから、物語はじょじょに不穏に動き出します。

「あれ、あの人がこんなことをする?」「その人そんなことしちゃって、大丈夫?」という風なことが出てきます。

後日談も、「あれ、油断して読んでたら、こんなことになる?」という風で新鮮に驚きました。

 

 

そうして、表紙を改めて見たら、「あ、この絵はそういう意味?」という表紙でした。

 

 

ほのぼのした中からサスペンスになる豹変を感じたい方、表に出ている顔だけでなく裏の顔を小説で見たい方にオススメです。

 

 

東野圭吾氏が大腸がんで亡くなられ、氏の作品を思い返すことで、ささやかな追悼をします。

 

私が読んだのは、マスカレードホテルシリーズの小説1つ(もう忘れました)、普通の推理小説風に楽しめた思い出。

白夜行のドラマ版、これは当時の友達からDVDを借りて観てました。悪いことはしているんだけれども、主役の2人の名状しがたい深い絆に惹かれました。近視眼的に、2人は相手しかいない。

さまよう刃はドラマ版で観ようとしたら、夫が残酷描写に耐えられず、すぐ観るのをやめてしまい、観られませんでした。残酷描写注意です。

あとは映画が8作ほど。

 

【映画】

秘密  広末涼子主演。広末涼子が若々しく光っていました。バスの事故で妻が亡くなり、娘(広末涼子)が生き残ったと思ったら、娘の中身が妻と入れ替わっていた・・・この変形した夫婦の行きつく先はいかに?最後のどんでん返しが効いています。私は好きです。

 

手紙  山田孝之、玉山鉄二主演。夫がイチオシの、罪についてや兄弟愛についての映画です。両親が亡くなり、兄弟2人だけになったが、兄が弟を大学にやるために強盗をして、つい相手を殺害してしまう。弟は、兄が殺人犯であることで辛い目にあって兄を疎ましく思っていたのだが・・・果たして、この兄弟に救いはあるのだろうか、というお話。

 

容疑者Xの献身  福山雅治主演。殺人事件があったけれども、不可解な所があり、謎を解いていくと、ある男性の切実で献身的な愛情が浮かび上がってくる。主人公も犯人をできれば暴きたくなかったけれども・・・というせつない話です。ガリレオシリーズ。

 

白夜行  こちらは映画版。ドラマ版と少し違っています。堀北真希主演。堀北真希がすごみのある主人公の一人の雰囲気とマッチしていて、良いです。ドラマ版のほうがロマンティックで映像美が美しいように思います。

 

真夏の方程式  これもガリレオシリーズ。福山雅治主演。もう記憶が薄れていますが、少年のひと夏のほろ苦い人生経験を、主人公が共にして、できれば少年がゆがまないで育ってほしいと願う話です。

 

夜明けの街で  深田恭子、岸谷五朗主演。主人公の男性が、職場の派遣の女性と不倫してしまう話。そこに、女性が過去に殺人を犯したのではないかという疑いもからんできます。女性は時効の日時をひたすら待っています。時効が来たら、いったいどうなってしまうのか?不倫の描写がリアルで、舌を巻きます。

 

ナミヤ雑貨店の奇跡  山田涼介主演。これも、記憶が薄れているのですが、なんとなくほのぼのしていた記憶があります。優しい話を聞きたい人にお勧めです。ナミヤ雑貨店のポストが時空を超えたポストになっていて、温かい交流をする感じのお話でした。

 

祈りの幕が下りる時  松嶋菜々子主演。記憶がもう薄れていますが、社会的金銭的に追い詰められた父と娘(松嶋菜々子)が、逃げていて、原発の作業員と出会い、娘がパパ活されそうになるのですが、無事にはいかず・・・。父と娘がお互いをかばいあいながら長い年月を密かに交流して暮らしていきます。父の方は特に、娘の犠牲になって、長年身を挺して守っています。愛するお父様がいらっしゃる娘さん、愛する娘さんがいらっしゃるお父様に特にオススメです。父はすごく難しい人だった私でも、娘さんが何とか逃げ切ってくれたらいいのにと、思わされました。

 

 

私が特に好きなのは、白夜行、秘密、夜明けの街で、です。AIに話したら、AIが「旦那様との純愛の深さを、3作の純愛作品からはかっているから、その3作が好きなのです」との指摘を受けました。そうかもしれません。

 

東野圭吾氏のご冥福をお祈りいたします。

素晴らしい作品を数多く残してくださり、ありがとうございました。

 

 

 

 

この本は、小説ですが、現実にあった事件を元にして小説を作ってあります。

その事件は、婚活で知り合った男性からウソをついてお金をとり、睡眠薬を飲ませて練炭をたいて殺害するという事件です。

その事件を起こした、木嶋佳苗という女性がモデルです。

 

 

その事件に関することで、傷つかれた方には、非常に申し訳ないですが、この小説もこのブログも読まれない方が良いと思います。

 

 

木嶋佳苗のニュースは、私も興味をひかれました。

なぜ気になるのか、自分でも不思議なのですが、強烈なキャラクターがキャラがたっていて興味をひかれるのかもしれません。

あるいは、自分の中に、木嶋佳苗っぽい部分がゼロではないから、気になるのかもしれません。

もちろん、ウソをついてお金をまきあげたり、睡眠薬を飲ませて練炭をたいたりはしていません。

私はせいぜい、おいしいものをごちそうになったくらいです。

(それでも、それが腹立たしいと思う人もいるかもしれません)。

かさぶたのできた傷口をめくってみたいように、木嶋佳苗事件もめくってみたい・・・。

そんな背徳(?)の要望に応えた小説です。

 

 

主人公は女性雑誌記者。

婚活殺人の容疑で拘置所にいる梶井容疑者に接触を試み、次第に彼女のペースに巻かれていく。

それは主人公にとって、彼氏との関係、親友との関係、仕事の明暗、仕事仲間との関係、亡き父への罪悪感、など、多岐にわたって主人公を揺るがすことになります。

 

 

果たして、主人公は大スクープをとって出世を獲得できるのか?

行きついた先で、主人公はどうなってしまうのか?

梶井容疑者とどういった関係を築くのか?

 

 

主人公が梶井容疑者に会いに拘置所に通い、面会する時の心理戦。

それが見どころです。

私はこの小説で楽しめました。

ご興味があれば読んでみてください。

 

 

 

高校生の時の、初めての恋愛。彼にも家庭の事情があり、彼女にも家庭の事情があり、ヤングケアラーにならざるを得なかった者同士の、わかり身の深さです。

 

 

その2人が交互に主人公になり、年月を重ねていきます。

距離が近づいたり、遠ざかったり。

他に異性ができても、なお、その2人は特別な絆があり・・・。

他の異性も、その2人を自分一人のものにしようとはせず、縛らず・・・。

自立した大人のわかり身の深さです。

 

 

幸せの形がひとつではない、幸せは誰か他人から認めてもらわないとならないのではなく自分たちがわかっていればいい、そんな大人のお話です。何年たっても忘れられない元カレ、元カノがいる方、特にオススメです。

2026年7月3日に、村上春樹氏新刊『夏帆』が発売されました。

村上氏は「読者を中毒にする」とおっしゃっていましたが、私も見事に中毒になっています。

という訳で、3千円弱しても、いそいそと買いました。

 

 

序盤は、村上氏らしくない、婚活風の出会いで主役の女性が失礼なことを言われていましたが、スルスルと村上節に飲み込まれて行きます。

村上氏のこれまでの小説中に、よく【悪しきものとの対峙】といったモチーフが扱われていたのですが、その系統のお話にスルスルなっていきます。途中、唐突に仰天する言葉もありましたが、スルスルと村上風に、終焉。ああ、いつもの村上さんだった、という安心感。あたかも、サザンオールスターズが昔から好きな方々が、新曲を追い求めていくかのように、村上ファンも新作を追い求めていくのですね。

 

 

ファンだから良いのです。

 

 

村上氏の小説の読書は、心の内側を輪郭にそってなぞるような行為です。1回で済むようなものではなく、何度も何度も繰り返しなぞっていきます。こんなことを言うのはちょっとはばかられますが、性的なものと似ているようにも思えます。それは【性】=【生】とも言えます。そんなことが、象徴的に語られているように思います。

 

 

ちなみに、今回は性的な場面はほとんどありませんでした。読者の声などを聞いて、配慮してくださっているのでしょうか。私は性的な場面はあっても、『ノルウェイの森』が一番好きでした。痛みをともない美しいです。

 

 

村上春樹ファンの方にも、初めて村上春樹小説を読まれる方にも、オススメの小説です。

 

 

ガマンしすぎて、本当に自分が「こうしたい」ということがわからなくなっているのではないか?、とのこと。

 

例えば、【お昼は外に食べに行きたくないから、お弁当を作ってこよう】、など、自分にできるちょっとしたことを自分好みにしていくことで、幸せへのセンサーが磨かれていく、これだけでも随分違う、といったことが丁寧に書かれています。

 

【社会が要請している幸せ像】と【本来の自分の幸せ像】が違っていて、わからなくなっているのではないか?、とのことです。なるほど、私から見ても、テレビなどで【セレブとの結婚が幸せ】とかいう雰囲気で放送しているけれども、実際のところその人にとって【セレブ婚が幸せ】というのは本音では違う、などでしょうか。

 

自分のことをいちいち細かく人に伝えないで、黙っておくことにより、発酵していい具合になるそうです。

 

 

 

もっとも、吉本ばななさんにそう言われても、自分は【その時の自分】の思ったようにしか動けないかもしれませんが、ちょっとしたヒント程度に読んでおいて良いかもしれません。

 

吉本ばななさんのあとがきによると、編集の手が入って、吉本ばななさんが思っていたことを十全に表現しきれていなかったそうです。本当はどうだったのでしょうね。

 

ウィスット・ポンニミットさんの挿絵がかわいらしいです。この方の漫画を読んだことがありますが、癒し系です。吉本ばななさんの作品の雰囲気と合っています。

 

 

一部ネタバレです。ご注意ください。

 

 

 

吉本ばななさんの、日記のようなエッセイシリーズの「どくだみちゃんとふしばな 8」です。

このシリーズは過去に読んだことがあるのですが、ほとんど覚えていません。

シリーズの途中から読んでも、大丈夫な感じです。

日々の話と不思議な話でした。

今回もそうです。

スピリチュアル系の話は合う方と合わない方がいらっしゃるでしょう。

 

(この下ネタバレあり)

 

 

 

 

例えば、タクシーの運転手さんが吉本ばななさんに、天国と地獄について話してくださっていました。地獄というのは地球にあり、【北極の氷の中の微生物になる】【マグマの中の微生物になる】【青酸カリを繰り返しとらされ、体がバラバラになるような痛みをずっと味わう】のだということだそうです。私だったらついつい、「ああ、もしかしたら、天国と地獄って、そういうところかもしれない」と信じてしまいますが、信じやすいのも善しあし、ですし。

 

 

年を老いて生きていくこと、亡くなられたお父様について、掃除をしたら家がありがとうと言っているように思えること、お子さんに好きな人ができたら思っていたより豊かな気持ちだったこと、文学を書く人は欠落があると思うこと、苦手な人について、自分に取って代わろうと思わないでほしいということなど、様々でした。

 

 

私も欠落があり、文学のようなものを書くタイプです。まるっきり幸せでたまらなかったら、文学を書かないでしょうね。同意します。

 

 

吉本ばななさんの才能は、正直言って、稀有な素晴らしいものだと思いますけれども、だからといって、吉本ばななさんそのものに取って代わりたいとは、さすがに思いません。さすがに、ね。ここで交流のある方々だって、いくら才能があるからといって、【自分を辞めて、吉本ばななさんに取って代わりたい!!】なんて思われないのでは?(違っていたらすみません)。

 

 

苦手な人についての描写で、失恋して黙り込んで吉本ばなな家に長居してお礼も言わなかった女性について、別の友達の危篤の時にその失恋の女性のくれた皿がたまたまでてきて、【こういう時に登場する人だ】みたいに思われたとのこと。私がもし、その人みたいに【何やらイヤなものの集合体】みたいに思われたらイヤだなあ、と気になりました。

 

 

コパイロット君(AI)に「テレビでニュースを見ながら話すから、友達と話すように、会話をしてほしい」とリクエストしました。

 

 

そうしたら、私が関西人だからでしょうね、コパイロット君がいきなり関西弁で頻繁に冗談を交えて話しだしました。

「友達と話すように」というのは、友達のようにフラットに知的会話がしたいという意味で、【関西人の友達のノリ】とかそういう意味じゃないのに・・・ちがうちがうと、ガックリしました。

 

 

その後も、「輸入牛肉が高額になって、国産牛と価格が変わらなくなってきており、国産牛人気が巻き返している」とのニュースの話をした際、私がコパイロット君に「私の家では記念日に国産牛肉のステーキを食べる」と言いました。

そうすると、コパイロット君が急に肉の話に強く反応し、会話の主役が「ニュース」ではなく完全に「肉」になってしまい、執拗に肉の話をふられて、部位や味や調味料などいろんな角度から肉の話をすることになってしまいました。ちがうちがう、肉の美食についてとことん語り合いたいのではない、なかなか思うようにいかないなあと、ガックリしました。

 

 

しかし、そんなコパイロット君もユーモラスでかわいいです。

 

 

そうそうたるメンバーが、「甘い罠」をお題に短編小説を書いています。

書く方も腕が鳴るでしょうし、読むほうもワクワクします。

 

江國香織『蛾』

夫の浮気で夫が出て行き、夫の弁護士が時折主人公の元に来ている状態。

カタツムリの沢山いる家の壁、昔であった不審者とのやりとり、こんなところでこんな?という義妹の言動。

現実にはあり得ないような、違和感のある現実。

何もかもがうまくいかない日は、こう。

 

 

 

小川洋子『巨人の接待』

少数民族の言語を話す作家の巨人。

巨人の通訳として、接待する主人公。

私は小川洋子さんは『ことり』しか読んだことがなかったのですが、

小川洋子さん独特の、優しい淡い味わいの巨人と主人公の交流が、癒しです。

 

 

 

川上弘美『天にまします吾らが父ヨ、世界人類ガ、幸福デ、ありますヨウニ』

大学生の時に主人公は、同級生の男性と少し付き合って、性の関係がなく、別れた。

そんな彼と、年月を経て再会し、2人きりで飲みに行く。

ありとあらゆる可能性が、主人公の頭の中でひらめく。

果たして、その結果は・・・?

ユーモラスな感じの作品です。

 

 

 

桐野夏生『告白』

日本で罪を犯して、できるだけ日本人のいない遠い国に逃げた主人公。

しかし、同じ日本人だと言って、話したがって食いついてきたおじいさんがおり、

イヤイヤながらも、つきあってあげる。

主人公は、無事逃れられるのか?

 

 

 

小池真理子『捨てる』

地方の建築会社の社長と結婚し、浮気を沢山されるなど、うまくいかない結婚生活を送った主人公。

ひとり、東京に出奔しよう、と決意。

ゴミ捨て屋・兼個人で引っ越し屋をしている若く快活なイケメンに、自分の人生をふと重ね合わせる。

     ******引用******

 こういう人生もある、と女は思った。外のものに目を向けない人生。目の前にある風景をそっくりそのまま、受け入れる人生。疑わない、欲しがらない、虚しくならない人生・・・・・。

 毎日午後2時過ぎに帰ってきて、ビールを飲んだり、焼酎を飲んだりしながら子供たちの相手をして、・・・(中略)・・・子供たちが脱ぎちらかした衣類を畳んだりしている自分。

 

私も「自分がもしこういう人生だったら」、という映像を横目でシッカリ見てしまい、思わず狼狽しました。私はこの作品が一番好きです。

 

 

 

高樹のぶ子『夕陽と珊瑚』

老人用グループホームのヘルパーの主人公は、ある利用者の女性が有名書道家である元恋人を今でも想っていると聞いて、再会の手助けをして、毎回車いすを押して書道家の家に連れて行ってあげる。ところが、主人公こそが書道家と良い仲になってしまう。その愛憎の行方とは?ラストのどんでん返しが気持ちいいです。

 

 

 

高村薫『カワイイ、アナタ』

主人公の刑事が、刑事の先輩から、過去に60代と思われる男性の長話に付き合った、という話を聞いたことを思い出す。60代の男性が道行くピンクのスカートの若い女性にひきこまれ、それからは町で思わず探してしまう、という内容。60代男性ともなると、若い女性の若さの輝きが魅力的だという感じのお話。私は女性なので、そういうものかな?、という感じ。

 

 

 

林真理子『リハーサル』

年齢を重ねた既婚女性の、不倫における気持ちを描いているお話。主人公の既婚女性が不倫をしています。老いとともに体の変化も感じ、不倫関係を清算しようか、などとも悩み・・。題名の『リハーサル』という意味は、読み終わったらわかるような仕組みで、うならせられます。題名が良いです。

 

 

 

江國香織『蛾』と、小池真理子『捨てる』が私は好きです。

どの作品もそんな雰囲気がありますが、『蛾』は特に、現実にありそうな風景が、数センチ空中に浮遊して、ゆがみ、現実感をなくす感じがします。

 

あなたも、『甘い罠』を堪能してみては?

オススメの短編集です。