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夜間飛行のオススメ読書

小説や体験記や自己啓発本や、大人も楽しめるマンガなどを読み、紹介しています。ネタバレなし!です。本を選ぶ時の参考になれば、と思っています。たまに映画も観ます。

詩の合評会に参加してみました。私の提出したのは『風景』という詩です。

 

「風景」   夜間飛行

 

高速を車の列が流れてく、

 

ゆっくりと、確実に。

 

水滴が車窓を叩く。

 

////////////雨////////////

 

風景が消えていく。

 

私と同じ速度で消えていく。

 

 

 

************合評**************

先生「横書きですか。詩はみんな縦書きなんですよ。横書きですか・・・。

短いですね。ひっかかりがなく、さらっと終わってしまう。

もうちょっと2転3転させたらいいのではないか。

一行目の「流れてく、」と、5行目6行目の「消えていく。」はなぜ、違いを付けたのか?」。

 

私「何となく、その方が良いと思ったので、変えました」。

 

生徒A「視的に雨を書いて、ピッタリしすぎている。

「私」がどこにいるのかわからない。

「//雨//の後に、「。」をつけたらどうか?」」。

 

生徒B「5,7,5,7のリズムでゆっくり確実にひきこまれる。

入り込みやすい、韻を踏んでいる流れ。

独特のリズムで思いにひたりやすい。

現実から、「//雨」//」の後、時空が変わっている。

横書きが良い。横書きの必然性がある。

1行あけてリズムをとっている」。

 

生徒C「雨の向きを変えたら面白いのではないか。

自分がどこにいるのかわからない。

「私」の位置がなくなっていくのが良い。

「//雨//」で、すごく雨が強くなったビジュアルだ。

最後、心象に変わるのが、良い落ち」。

 

 

生徒D「独特の世界観を持っている」。

 

 

生徒Bさんの解釈が素晴らしくて、嬉しかったです。

 

先生は、最後に、プロの方の詩を紹介してくださったのですが、その詩が不妊治療の精〇の詩で、

オエッと思いました。

先生「このように、どんなことを書いても良いのです」。

・・・だそうです。

 

もう少し、受け取る側の気持ちを配慮した作品だったら良かったのですが。

先生にとっては、この詩が良かったのでしょうか?

精〇の詩は、新井高子『おしらこさま綺聞』、だそうです。

 

 

 

肺の検査の結果がでました。

心電図・・・異常なし

レントゲン・・・異常なし

血液検査・・・異常なし

 

私はストレスが体にすぐでて体調を崩しやすい体質なので、ストレスかもしれません。

内科医にその話をしたら「様子を見ましょう」、とのことでした。

 

肺炎かと思いました。

肺炎だと、うつることもあるらしいし、入院するらしいので、肺炎ではなくて良かったです。

 

ご心配をおかけしました。

私の体調という個人的なことを、読んでくださってありがとうございます。

適度にリラックスしたいです。

肺が時々痛みます。

肺炎に昔かかったことがあるから、また、肺炎にかかっているのかもしれません。

 

ネットで調べたら、肺炎というのは、ほっておいたら治るものではないらしいです。

きちんと病院で治療を受けないと治らないらしいです。

 

「ほっておいたら治る」と思い込んで、放置していました。

まだ、肺炎だと、確定したわけではありません。

 

「病院でないと治らない病気がある」、ということ。

わかりませんでした。

みなさんも、お気を付けください。

「誰にでもわかる言葉で、誰にも書けない文章を書く」という主義の、山崎ナオコーラさん。

源氏物語を現代の価値観の言葉で改めてとらえるということを、とてもわかりやすくしてくださっています。

ルッキズム、貧困問題、性加害、トロフィーワイフなど、題名に、現代を表す言葉が並びます。

「そう言われれば、そうだな」という、源氏物語の解釈を言語化してもらえて、スッキリしました。

 

中でも、源氏物語の終わり方について。

様々な恋愛や結婚が描かれていて、結局はそれらから「いち抜ける」という選択だったということ。

だから、尻切れトンボではなく、「男性から人生を振り回されてきた浮舟が、自分の意志でNOを出した結末」、ということ。

その解釈が新鮮でした。

 

女三ノ宮は頼りないあまり好かれないキャラだけれども、一方的に柏木が悪く、そんなに貶められるほどの落ち度ではないということ、など。

 

とにかく読みやすくて、さらっと一気読みできました。

 

「平安時代、年頃の女性は、常識のように男性に夜這われて、恐ろしいなあ」という感想です。

 

文学に不慣れな方も、この本はわかりやすくてオススメです。

 

この本では、部分的に山崎ナオコーラさんの現代語訳がありますが、ぜひ全文を訳していただきたいです。

踝をねらって、撃て、撃て、撃て!!

 

               /             /    \

              /             /      \

             /             /        \

          ☆ /             /          \ 踝

           踝             /            ☆

                        /

                       /

                   踝  /

                     ☆

 

雨は

第二の小脳と呼ばれる

踝を

ねらってふってくるのだった。

 

 

もうこうなったら、

踝を雨から守るために

アルミホイールを巻いておくしかない。

 

 

 

 

 

 

 

蒸れる

踝。

 

 

【詩集『とてもいいもの』近澤有孝さん著の、詩「雁・ある回帰幻想」より】

 

茶室の丸窓に

 

とり、のシルエットが映っている。

初対面の、姉の婚約者が、お茶をたててくれる予定だった。




とり、がにじり口から、にじりでてきて、≪一息≫。





茶室のすみに礼儀正しく控えていた、タキシード姿の男性が、慇懃な口調で告げるのだった。

「とり、それは

花の蜜を食し、

糧にするもの」

≪一息≫

「とり、それは

空を支配して、

命とともに地に落ちる者」






とり、が、お抹茶に湯を注ぎ。

ぼく、が、お抹茶を激しく泡立て。

ぼく、が、お茶碗を三回、回し、

ぼく、が、お抹茶を三回にわけて、飲み干し。





≪一息≫






「とり、それは

磁石のように北に向かうもの」

≪そうして、タキシードの紳士がすっと腕を回転させ、北を指さす(135度)≫

≪そう、磁石のように北を≫

≪北、を≫






とり、ならば、あるいは、磁石のように≪家庭≫に向かい、飛行できるかもしれない。

 

姉・上・お・め・で・と・う・ご・ざ・い・ま・ス

 

 

それは、ひとひらの

 

 

                       /

                      /

                     /

                    /

                   /            

                  /

                 /

                /

            踝  /

             ☆  90度

 

 

水滴。

 

 

 

 

 

 

ふりつもるもの。ふりしきるもの。ふりゆくものは、

 

 

ち                ち          ち

 

  る            る               る

 

り           り                  り

 

    ら         ら              ら

            ふ

 ふ              る           ふ

 

る            り               り

 

  り               ら        ら

     ら

 

ひとひらの、花たち☆68度☆75度☆82度☆

 

季節たちが、ふりしきり、

 

刹那のときを、

 

フラッシュ

 

するでしょう。

 

 

花か

 

雨か

 

花か

 

雨か

 

花か

 

雨か

 

ブログで少しお話しした方が、詩集と句集を出版なさっているそうなので、第5詩集を読んでみました。

いきなり第5なのは、それしか買う手段が分からないからです。

 

私は詩集を買ったことがないので、とても新鮮な気持ちでした。

図書館で読んだ谷川俊太郎や、人から借りたご長寿の方の詩集など、読んでも心にピンとこなくて・・・。

世代が違うからかもしれません。

 

その点、近澤有孝さんは私より年上みたいですけれど、「この表現はいいな。さすがだな」とか、「この表現からインスピレーションがわきそうだな」と思えるような、感性の共感みたいなものがあったので、読んで良かったと思えました。

行間に漂っているポエジーのようなものが、良質です。

 

 

 

この詩集こそが、『とてもいいもの』でした。

 

ところで、『平家物語』を読んでいる途中ですが、別の本やマンガや仕事やなんやで中断ばかりして、なかなか進みません。あと半分です。集中したいところです。

自分の知っている範囲内の、ささやかな豆知識。

 

Amebaの会社、サイバーエージェントの藤田社長は、昔、『渋谷ではたらく社長の告白』を出版されていた。

内容的には、「現時点でできない&わからない内容の仕事でも、仕事をとにかく受けていって、期日までに間に合わせてきた。そして、渋谷にオフィスをかまえた・・・」という仕事に関する自伝のようでした。

国民的美少女だった芸能人の奥菜恵さんとご結婚された。

奥菜恵さんは浮気キス写真をスクープされ、藤田社長はスピード離婚に踏み出された。

 

月日は流れ、サイバーエージェントは「ウマ娘」で大ヒットし、株価は高騰した。

藤田社長は馬好きが高じて、競馬馬にお金を使いすぎるなどして(?)株価は下がっている、らしい。

 

間違っていたらすみません。

こんなことを書いたら、Amebaの方、怒りますかね??

割と多くの方がご存じの情報かもしれません・・・

高速を車の列が流れてく、

 

ゆっくりと確実に。

 

水滴が車窓を叩く。

 

/////////////////////////雨/////////////////////////

 

風景が消えていく。

 

私と同じ速度で消えていく。