勉強も運動もそれなりにできるが、いじられキャラで「いじめられながら友達」という学生時代の人間関係だったり、周囲を見下して孤独になったりした作者。大人になってからは、自分なりに生きやすい仕事(WEBなど)や生き方を見つけ出し、自らを「陰キャ」と称し、それをネタに仕事にしている様子。コンプレックスから、抜け出せて、何より。
学生時代に単位をとりやすい講義の情報や、就活の情報などの、友達がいなければ得られない情報を、ネットでどのように得られるか?、といったマニュアルを紹介してくれています。逆に、友達に頼らなくてひとりでがんばったことにより、能力が高まったのではないか?、といった、はげましなど。
私が良いと思った箇所は、「休みの日には何をしていますか?」という質問をされた時、現実に何もしていなくてゴロゴロしていても、「会話をすることが、会話の目的だ」と看破して、「スキーが好きです」とか「よく旅行に行きます」などの会話につなげやすい回答をする、という箇所。たしかに、そうだな、と思えました。
一般的に、就職などでも陽キャが好まれて、陰キャが敬遠されやすいようですが、私は「必ずしも、陽キャが性格が良くて、陰キャが性格が悪いのではない」と思います。ある程度人生経験を積まれた方なら、そう思うのでは?
陽キャ、かつ性格が良い
陽キャ、かつ性格が悪い
陰キャ、かつ性格が良い
陰キャ、かつ性格が悪い
の大きく4つに分けられると経験から感じています。
「陽キャ、かつ性格が良い」と「陰キャ、かつ性格が良い」の方とお近づきになりたいものです。
性格が悪い、だけは、どうしたって、ダメですね。
その人に好かれてもダメ、
その人に嫌われてもダメ、
どうしてもダメですね。
生きづらそうで、気の毒にも思えます。
その人のためにも、周りの人のためにも、こじらせないようにしてほしいものです。
この本の作者は、あんまり性格は付き合いやすそうではないです。
でも、うまく「そういう自分」でも生きていけるような人だと思います。
そういう知力、かわし方、分析力、生きる力などが備わっていて、陰キャの中でもわりと幸運なのではないでしょうか。
そんな作者が比較的若い方におくる、「孤独な陰キャのマニュアル本」です。
ご興味があれば、読んでみてください。