湿原で行き先を考える

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長野県伊那谷セラピー相談室の澤です。

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朝起きて、ふと家族でハイキングに出かけようと思えるのが、長野の良いところです。

移住した目的の１つが、気軽に山に行けることでした。実際に移住してみると、毎週のようにいくわけではないですが、身近にあることで休日の選択肢がかなり広がります。

アルプスに、八ヶ岳と、生活圏内には多くの山々があります。特に八ヶ岳は、子どもと一緒にいける穏やかなで牧歌的な場所が多くあり、毎年家族で訪れます。

誰かの旅行先が、日常にあるのは喜ばしく誇らしい気持ちになれます。

天気の良い土曜日。霧ヶ峰の踊場湿原へ。

子どもの脚でも１周で１時間ほどの散策路があり、１歳になる娘も一緒に湿原散策しました。

５月の穏やかな陽気と風は、日頃の雑多な頭の中身を洗い流してくれるようでした。

標高2000mは、新緑には少しまだ早い季節でしたが、ズミの花が満開に咲いています。田舎に住むと、自然と色々な花や植物の名前を覚えるようになりました。

それほど、自然というのが身近にあるんだなと感じました。

今年で長野へ移住して６年目。

横浜で過ごした期間と同じになります。まさか自分が移住するなんて思いもしませんでいたが、６年も経つと色々と変化します。

セラピストとしての大きな変化は、今年はリラクゼーションを確立すること。

そして、その看板を新たに持とうと考えていることです。

地方に移住してから感じたことの１つにあるのは、やはり知名度の低いセラピーというのはほとんど認識されていないということです。

現状として、東京や出張、または遠方から来る方はキネシオロジーのニーズが多く、オンラインではフラワーエッセンス、そして伊那市ではアロマが人気と様々です。

そして、個人セッションが、横浜の頃に比べると格段に減ってしまいました。

キネシオロジーの個人セッション、それ１本でも生計が立てられていたのが、伊那ではそこまで多くのニーズがない状況です。

せっかく木の温もりがある、落ち着くサロンがあるのに、個人セッションとしての稼働があまり多くないのが、勿体ないと感じていました。

しかし、以前アロマトリートメントのモニターを募集した際に、想像の３倍以上は上回る希望があり、「えっ！？」と驚いたことがありました。

また少し前に募集した揉みほぐしのモニターも、想像の２倍ほどの申し込みがありました。

そして多くの人が、めっちゃ素敵で落ち着くサロンと褒めていただけます。

この出来事は、リラクゼーション方面の仕事を、この土地でしたほうが良いのかな・・・と感じさせられる出来事でした。

そして、キッチリと発信や看板を分けた方が良いと感じました。

今まで通りの、キネシオロジーやフラワーエッセンスという、繊細なエネルギーや感情、また潜在意識などを扱うマニアック（少し特殊）なセラピーと、

アロマやリラクゼーションという、誰もが親しみがあり、認知度の高い分かりやすいセラピーと、２つの看板を持とうと思いました。

地元の人に向けたサービスと、そして従来通りのサービスという感じです。

必要な人へ必要な情報を届けれるように、看板を２つに分けて、発信も分けようと思いました。

私自身も、どちらの種類のセラピーが優劣という感じはなくなり、私自身もセラピストとして２つの顔を持てるほどの余裕は出てきたように感じます。

それなら、40歳を前にして、新しく大きな挑戦としてやってみようと思いました。

ハイキングのような家族で穏やかに楽しめる山もあれば、切り立った稜線の鎖場を歩いたりする身が引き締まる山もあります。

20代の頃は、高い山、そしてスリリングな山ばかりを求めてました。

子どもが産まれてからは、穏やかな山をたくさん知るようになりました。

どちらも山として、それぞれの魅力があります。

そんな自分の行く末を、山と対比しながら、家族で湿原散策をしていました。

遠くで雉がキーンと高い声で鳴いています。そして鴨が湿原で悠々と泳いでいます。

５月の空は穏やかで澄み渡り、その下では子どもたちが勇敢に前へ前へと進んでいきます。

きっと私がどんな選択をしても、この穏やかな状況というのは、穏やかなままなのでしょうね。

新しい取り組みをしていくのは、大変な勇気や労力を要しますが、自分の気持ちに正直になって、移ろいゆく心模様を大切にしながら進んでいこうと思います。