悩みをどんな風に捉えるか

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長野県伊那谷セラピー相談室の澤です。

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大阪出身のせいか、お笑い芸人のYouTubeやラジオを日頃からよく接しています。

特にここ１年ほどは、”ななまがり”というコンビが好きで、漫才やコントを良く見ています。

そんな、ななまがりを色々と追っていく中で、興味深いエピソードがありました。

それは、ボケ担当の森下さんが、家では食事ができず、水さえも飲めない、そんな特殊な悩みを長年持っているそうです。

それは、料理を作るのが面倒くさいとか、家に匂いがついたり、ゴミが出るのが嫌だとかではなく、物理的に喉を通らなくなるという現象だそうです。

きっかけは大学生の頃、初めてひとり暮らしアパートが、虫がたくさん出るような汚ない部屋で、そこで飲食した際に気持ち悪くなったのが原因だそうです。

綺麗な部屋に引越しても、同じように自分の部屋では飲食ができない体になったようです。

その時の嫌な感覚が根付き、喉を通そうとすると、えづいて吐いてしまうそうです。

他人の汚い部屋では食べれるし、部屋から足を一歩でも踏み出せば、何なく食べれるそうです。

風邪をひいて薬を水で飲む必要があるときも、わざわざ外に買いにいき、薬を飲んでから部屋に戻るそうです。お腹が空いた時も同様だそうです。

そんな生活が、20年続ているそうです。

他にも、自分の中にもう一人の自分が存在し、それをリトル森下と呼んでいるそうです。

そのもう１人の自分が、あれこれと細かい指示をしてくるそうで、自動販売機で冷えたコーラを買って飲みたいのに、ホットのおしるこのボタンを押せという指示がでたり、

階段を５段上がった後に３段下がれとか、先輩が食べている食事を無断で勝手に食べろとか、そんなどうでも良い指令がくだるそうです。

そんなエピソードトークを、芸人仲間で対談でしたり、実際に引っ越したばかりの綺麗な自宅マンションでも飲食ができないかを検証していました。

そんな、ななまがりの森下さんを観ていて感じたのは、

家で食べれないことには困っているけども、食べれない自分には悩んでいないように感じました。

そして、内側にいるもう一人の自分に指示されるのは嫌がっていましたが、そんな自分には悩んでいないような気がしました。

私も含めた多くの人がそうだと思うのですが、悩みがあると、悩んでいる自分の人格を否定してしまうことがあると思います。

例えば、人前で上手く話せないとき、人前でうまく話せない自分なんてダメだ・・・と思うように、悩みと自分を混在させてしまうことがあります。

しかし森下さんには、そのような感覚がないように感じました。

芸人という性もあるのか、家でご飯を食べれないことや、もう一人の自分に指示されて困ることで、心配されたくないとおっしゃってました。

心配されるよりも、笑って欲しいとのことです。

悩みと自分を上手く切り離しているんだなと・・・勝手ながら感じました。

そして、この切り離すということが、悩みの捉え方として非常に大切なんだと思います。

私自身も吃音で悩んでいた頃は、吃音がある自分がダメだ、電話に出れない自分はダメ、吃音があると人生楽しめないと強く感じていました。

悩みがあることで、自分や人生を否定していました。

しかし、不便はあっても不幸でないことに気づいたお陰で、吃音から受ける影響が激減しました。

そして、人生が好転した経験があります。

今では、吃音であることを恥じらいなく人に明かし、そのことで人に気を使わせたり、心配させるような感じはなく、むしろ明るく振る舞えています。

ななまがりのYouTubeのコメント欄には、森下さんの状態は強迫神経症であろうと、統合失調症であろうと、病名を予測されるコメントが散見されました。

そして、私も同じように〇〇なことで悩んでいます。とのコメントを多数ありました。

同じような困りごとがあっても、

人知れずに悩むこむ人、病院で治療してもらう人、個性として気にしない人、笑いに昇華する人など、それをどう捉えるかは人それぞれなんでしょうね。

そんな森下さんの個性は、不便なことも多々あるかも知れませんが、その一方で奇想天外な漫才、コント、ギャグの一旦を生み出しているのかなと勝手ながら想像しています。

そして、そのななまがりさんが”The Second”という芸歴16年以上の漫才大会の決勝８組に選ばれたそうで、どのような結果になるか楽しみです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

伊那谷セラピー相談室の澤でした。

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