茶道や華道、着物着付けをしています。
というと良く聞かれます。
「実家がそういう関係のお仕事?」
いえ、全く。
サラリーマン家庭のもと、
洋風の家で育ちました。
じゃあ何で
茶道や和文化を25年も続けてきてるのか、
というと10代までさかのぼります。
一番は祖母への憧れ。
大正生まれの祖母は、いつも和服でした。
着物の匂いや、
洋服にはない色使い。
優雅さに心惹かれました。
「大人になったら、着物を着る人になる。」
とひそかに思っていました。
そして祖母の
上質で丁寧な暮らしぶり。
ゆったりとした京ことばや、
見事な細工が施された欄間や
日本庭園がある邸宅。
「浮世離れしていて、竜宮城みたい。
時の流れがここは違う。」
とこども心に色々と感じ取っていました。
和やかで、美しくて、精神的に自立した
優雅な日本の大人女性の姿。
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「どうしたら、
こういう大人になれるんだろう…?」
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振り返ってみると、
10歳頃に感じていた
この問いが、
私の人生の軸になっています。
*ちなみに私は、
決して大人しいタイプでなく元気いっぱい。
学級委員長をして
外遊びが大好きな小学生でした。
中学生になり、
もうすぐ高校生。
受験もないので、
退屈な夏休みを過ごしているうちに、
「このままじゃ、理想の大人にはなれない気がする」
と感じたのがこの頃です。
理想の大人=和に精通している
というイメージだったので、
理想に近づくには、和の習い事をしよう。
と決めます。
そして、茶道に力を入れていた学校だった事もあり
高校から茶道部に入部。
「着物が着たい♡」
という単純な理由で
日舞部にも入部しました。
茶道はとても気軽な習い事で、
日舞の方が、
発表会などもあり真剣に
取り組んでいました。
着物姿での立ち居振舞いは、この時に
身につけることができました。
”演じる事の楽しさ”
が私にはどうにも分からなくて、
日本舞踊は3年で辞めましたが、