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心理コンサルタントのしらたきです。
さて、昨日は、2人の間の発話リズムが同調すると脳波リズムも同調する、という研究について記事にしました。
(昨日の記事の詳細は→コチラ )
そこで、本日も、人間が生まれながらに持っている協力に関する機能の研究について記事にしたいと思います。
それは、赤ちゃんに関する研究です。
赤ちゃんは、当然のことながら、泣くことが仕事です。
彼らは、泣くことによって自分たちの意思を伝えようとします。
しかし、お母さんが赤ちゃんを抱っこし、さらに歩いたりすると、不思議にも、赤ちゃんは泣き止んでそのままスヤスヤと眠ってしまうことがあります。
このような行動は、ライオンやリスなど、他の哺乳類にも見られます。
母親が仔を口にくわえて運ぶとき、仔は丸くなって運ばれやすい姿勢になります。
このことを『輸送反応』と呼ぶらしいのですが、今回は、この輸送反応に関する研究です。
研究チームは、輸送反応の意義や神経メカニズムを調べるために、まず、赤ちゃんとそのお母さん12組に、赤ちゃんを抱いたまま座ったり、立って歩いたりということを繰り返してもらいました。
その結果、お母さんが歩いているときには、座っているときに比べて、泣く量が10分の1に減った上に、足をバタつかせるなどの運動量も5分の1に低下しました。
そして、赤ちゃんの心拍数は、お母さんが歩き始めて3秒ほどで急激に下がったということです。
このことから、お母さんが抱きながら歩くと、赤ちゃんはリラックスすることが実証されました。
続いて、マウスを使った実験では、母マウスが仔マウスを運ぶときと同じように、離乳前の仔マウスの首の後ろの皮膚をつまんで持ち上げたときの反応を調べました。
すると、人間の赤ちゃんと同じように自発運動や心拍数が低下しました。
要するに、人でもマウスでも、母親が子を運ぶときには、子は泣き止んでリラックスすることがわかったのです。
今回の研究から、人間を含めた哺乳類の赤ちゃんは、『輸送反応』によりおとなしくなることによって、自分を運んでくれる親の子育てに協力していると考えられるということです。
この研究の詳細は、コチラ をご参照ください。
こんなところにも、人が他者と協力しようとする持って生まれた本質が垣間見えてきます。
もし赤ちゃんが泣き止まずに困ったときには、抱っこして歩いてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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