「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」
- 著者:山田 真哉
- タイトル:さおだけ屋はなぜ潰れないのか?
いつまでもランキング上位に顔を出している本、このタイトルといい、ハナから悪いイメージを抱いていた。しかし先日、日経新聞の記事で山田氏に触れ、あれ?そんな悪い人ではなさそう、と思い直した。
読んでみても、変なアクもなくて読みやすい。
求めている次元によっては物足りないこともあるだろうけど、私はいい本だと思った。
ただひとつ、タイトルの「さおだけ屋はなぜ潰れない」かについては、あらら、の肩透かしだったけど。
「もっと、わたしを」
- 著者:平 安寿子
- タイトル:もっと、わたしを
5人が主人公になる連作短編。
優柔不断、自己中心、プライド高すぎ。それぞれがクセのあるキャラなのだけど、猛烈にクセがあるかというとそういうわけでなく。自分もそうだし、みんなクセだらけだからなぁ、と周りを思って現実を観念させられる。
連作は面白いけども、一気に読まずに中断してしまうところが。あと3km/hくらいスピードアップするとテンポよく読めたかも。(読み手が未熟なだけだけど)
5つの話の中では、2話と4話が好き。特に2話。おぉっと思うところがあった。
「千円札は拾うな。」
- 著者:安田 佳生
- タイトル:千円札は拾うな。
やたらめったら広告が目について、あぁー躍らされてはいけないと思いつつ、読んでしまった。
読んでしまった、と、うっかり書いてしまったけれど、それが正直な感想。
「手放せ。見極めろ。」という意見にはよい刺激を受けるけども、どうにも受け付けないところが多く。
「本質」をすっかりわかっている立場で語っているようだけど、時に謎。本質、という格好いい言葉で済まされているそれは、何?と思ったり。
安田流派を強制しているわけではないから、いいか。。
「おりこうさんおばかさんのお金の使い方」
- 著者:板倉 雄一郎
- タイトル:おりこうさん おばかさんのお金の使い方
読む前の期待値が高かったせいか、少々の物足りなさが。
板倉氏のサイトはとっても面白くて好きなのだけど、なぜこの本、馴染めないのだろう。
言い切りすぎているのかな。それに、ほ~ら、知らなかったでしょう?ニヤッ、みたいな空気を感じるのも、ちょっと苦手。自分が斜め視線なだけかもしれないけど。
途中、わかったようでわからない部分もあったり。
ただし、出せばいいってもんじゃないでしょという類の「株本」「マネー本」が乱発している中で、ココロを感じる本ではあった。
「成りあがり」
- 著者:矢沢 永吉
- タイトル:成りあがり ―矢沢永吉激論集
これが出版された当時、ちょろっと立ち読みして、しゃべり調の文体についていけず、買うに至らず。その後、コカコーラのCMで耳にとまりアルバムを買って聴き惚れたりしたけど、やはり本は読む気にならなかった。
それが先日、TVで永ちゃんのドキュメンタリーを見て、この挫けないおっさんはなんだろうか!と、読んでみた。
なんたる。人間くさい泣ける本だった。
バイブルと言っている人がいるのもわからないでもない。
当時28歳の永ちゃんが語っていた通り、今、50歳過ぎてもガンガンにライブをやっている。どえらいこと。
昔、ちゃんと読めなかったのが惜しいと思うと同時に、今、今だからこそ、この本との縁がめぐってきてよかったという気もした。
「大往生」
- 著者:永 六輔
- タイトル:大往生
途中まで読んだっきり、何年も放置していた本。。。
今回は読破したものの、やはり、放置しただけのことはあるかも、と思った。いや、途中、泣いたところもあったし、いい言葉もいっぱいだったのだけど。
登場した山崎章郎さんの話が素敵だった。有名な「病院で死ぬということ 」を読んだことがないので、これはぜひ読もうと思った。
「社長失格」
- 著者:板倉 雄一郎
- タイトル:社長失格―ぼくの会社がつぶれた理由
昔、買ったPCに、彼の会社「ハイパーネット」のサービスが入っていたのだけど、「サービスを終了しました」で使えなかった。
しばらくして、この本が出て、うわ、あの会社か、商魂凄まじい、やだやだ、と読む気にもならなかった。
ところが最近、板倉氏のサイトを毎日見ている。けっこうおもしろい。
「おりこうさん おばかさんのお金の使い方 」はぜひ読んでみたい。でも、板倉氏の出発点?である本書を先に、と手にとってみた。
長い。一気に読めるテンポの良さはあるけど、長い。この方、基本的に書くことが大好きなんだろうな。
おもしろかったんだけど、読後、解せなかったこと。
つぶれちゃったワケは、企業に属したことがなくて世間知らずだったから、ということらしいけど、いや、企業に属したからって世間が知れるわけでもなかろうと思うのでした。
「友だちは無駄である」
- 著者:佐野 洋子
- タイトル:友だちは無駄である
図書館のヤングコーナーで見つけた佐野本。
酔ってとぐろを巻いて語り合っているところにうっかり顔を出してしまい、うわっ、おもしろいかもしれないけどビミョーについていけない、という感覚に近い印象。
中高生向けらしいのだけど、こんなシュールな香り、だいじょぶなのかしらと思ったり。
でも、感性みたいなものが刺激されておもしろかった。
感情の濃い薄いの違いはあるにせよ、みんな、胸の奥底で、いろんな思いをぐるんぐるんさせながら生きているのかも。
「今ここにいるぼくらは」
- 著者:川端 裕人
- タイトル:今ここにいるぼくらは
川のはじまりを見に行こう、という小説だ、そんな呼び込みに、少年心に触れるのも悪くないと、読んでみる。
はじめの章、まさに「川のはじまりを見に行く」冒険の部分、読みながら睡魔。超睡魔。ダメかも、この本、読破できないかも、と思いつつ次の章まで頑張ってみると…目が冴えた。
沁みる小説。言葉の体が独特な香りを放っているけど。著者と年齢が近いのも共感を刺激するのかも。
「少年、この場所がきみの場所でないのは当たり前だ。ここにずっといるのは―」
このあとに続く言葉とか、へぇー、と思わされた。