キバコの本棚 -14ページ目

「しゃべれどもしゃべれども」


著者:佐藤 多佳子
タイトル:しゃべれどもしゃべれども


これはよかった。読んですぐ、また読もうと思う本。

自己表現にコンプレックスがある登場人物たち。悩みがすっぱり解決できたという結末でもないのだけど、読後が爽やか。


落語をからめた話。奥の深い娯楽の世界が、びっくりするほどわかりやすく描かれている。人々のイキイキ度も高い。入り込む。普通に情景が浮かんで、我がことのように涙も出る。


97年に世に出て、「本の雑誌」で年度ベスト1になったとか。うんうん、ですよねぇ、という感じ。

「奪取」


著者:真保 裕一

タイトル:奪取〈上〉 〈下〉


おもしろいおもしろいとの、評判通り。長編なんだから、まさかの展開がいくつも待ち受けているでしょうと覚悟していても、わぁ、そんな、と既に術中。

未読棚からやっと手に取ったものの、読み出したら止まらず徹夜の勢い、なんとか上巻で中断。時間も体力もある本日、読破。読みやすくテンポもある長編はおそろしい。


ちなみにミステリーを読むと、どうも世の中が物騒な気分になってしまう。これは偽札作りの話だけど、実際に銀行のATMに行ったら妙に緊張してしまった。しかもお札入れたら吸い込まれたまま取り扱い中止になってしまい脈拍加速。精神弱すぎでしょうか。

「友だちいないと不安だ症候群につける薬」


著者:齋藤 孝

タイトル:友だちいないと不安だ症候群につける薬


ふと目にとまって読む。仕事がらみで、久々に「無意味な群れ」を好む人々に覆われ惑い、いや、自分を信じて律するぞと意識していた時期なのでキャッチー。


軽く読んでいたけど、いじめについての部分が、ぐっさりきた。1986年、葬式ごっこをされ、いじめ苦で自殺してしまった事件。数年後出版された後追い取材の が紹介されていて、勇気を考えされられる。


友だちはいらないわけじゃない。大切。浅いのがいいとか深いのがいいとか、そんな白黒でもない気がする。

ただ、「不安」に負けた、恐れからくる関係を築くのは素敵じゃないと思う。そういう意味で、迷いがひとつ消せる本。

「ガラクタ捨てれば自分が見える」


著者:カレン・キングストン, 田村 明子訳

タイトル:ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門


「この本を読んでから掃除をするとほんとに気持ちがいい」との声を目にして、さっそく読む。捨てる系、以前ベストセラーになった「『捨てる!』技術 」の二の舞かもしれないと恐れて図書館で借りたのだけど、これは改めてちゃんと買うことにする。


読んでいる途中で、TVで見た永平寺のお坊さんを思い出した。104歳の言葉。「便所のスリッパを揃えるのも禅。スリッパがゆがんでいたら心もゆがんでいる。」

この本はまさにそんな感じの気持ちよさ。

「姓名の暗号」


著者:樹門 幸宰

タイトル:姓名の暗号―あなたの過去、現在、未来のすべてがわかる


図書館で借りた。昨年、広告を見て買おうと思ったこともあったのだけど、…セーフ。

長い前置きを読んだあと、実践ということで解読するのだけど。どうもスッキリキッパリしない。


たぶん、「名前は生まれる前から決まっている!」「使命」「先祖の無念」という説明と、あっさり「改名」で運命を変えるとか言ってしまうところが、あれれ?なのではないかと。

解読して本まで書いてしまうことはすごいけど、姓名を大事にしているのか冒涜しているのかビミョー。

なんにせよひとまず、親からもらった自分の名前は愛しておきます。

「君ならできる」


著者:小出 義雄
タイトル:君ならできる


一昨日、小出監督の講演を聴いて、おほー、メチャクチャだけどすごいと思ったので、さっそく本屋に。たしかこれが一番有名になった本、しかも文庫になっていた。余談だけども、私は単行本より文庫本が好き。サイズに無理がないし、あとがきとか追加されてるし。安いし。(本音か)


てっきり「金メダル後」の執筆だと思っていたらシドニー直前だった。なのでちょっとズレがある感じもあるのだけど、それ故、獲ったあとのお手柄本より気持ちよく受け入れられるのかも、しれない。

ただ、思ったより物足りない。文からいろんな背景を読み取る力が必要。

小出監督は、文字よりも、実物のほうが何百倍も味わいがある。


講演会で「練習するための環境も作った、海外に住まいも用意して。金なんて、結果を出せば、本を書いたりしてあとからいくらでも取り返せる」みたいなことをおっしゃっていた。たしかに取り返しただろうなぁ。

「笑いの力」


著者:河合 隼雄, 筒井 康隆, 養老 孟司
タイトル:笑いの力

笑いについての、講演&シンポジウム記録。シンポジウム部分より、各講演録がよかった。


「絵本児童文学研究センター」主催ということもあって、河合氏の講演録部分は、児童文学がらみで展開、興味深く読めた。「笑いを売った少年 」はぜひ読んでみたいと思った。

養老氏の話は、やっぱりなんだかおもしろい。話が上手い、わかりやすい。

筒井氏は、有名な「悪魔の辞典 」の話をしたりしているけども、ヒネすぎててあまり受け付けなかった。


あっという間に読めるので、雑誌を読む感覚。

「一流の顔」


著者:岡野 宏
タイトル:一流の顔


仕事柄、メイクさんにお世話になったこと多々あるのだけれど、メイクさんって、「職人」な風が吹いていて素敵だと思う。そのメイクさんの中の、大ベテランが書いた本。

「メーク担当10万人40年の技。著名人の素顔。鏡を見る人は、成功する。」と帯にある。


中身は、著名人とのふれあいがいくつも紹介されているのだけど、そこから心に沁みさせるのは読み手しだいなところもある。


私が素敵だと思ったのは、まえがき。ぐっとひきつけられる。

それから、渥美清さんの話。自分は何か大事にしているだろうか、何か真剣に取り組んでみているだろうか、じっと考えてしまった。

顔、というか、たたずまい、大事にせねば。

「『楽しいことをメモする』と人生はどんどんよくなる!」


著者:斎藤 茂太

タイトル:「楽しいことをメモする」と人生はどんどんよくなる!―気持ちが明るくなる習慣術


以前に読んだ斉藤茂太氏の本がとってもよかったので、明るい気分を求めて読む。


えーと。正直申して…、そうだな、いろいろな著書があるよね…

ほとんどナナメ読みで激速読了。


ただ、私もやたらメモする時期があるのだけど、先日そのメモが大いに役立った。その情報はもとより、自分のメモに手柄すら感じた。

そういえばメモっていいな。それを改めて認識したのでこの本も価値あり。


というわけで、放置されていた当「キバコの本棚」再スタート、2006年は「読んだら即記録」で書いていく所存。

「自分プレゼン!」


著者:HRインスティテュート, 野口 吉昭
タイトル:自分プレゼン!―相手の期待を超えるジブンを伝え、届けろ 面接・商談・会議・合コン…。あらゆる場面で役に立つ!

年明けてちょうど心機一転、「自分」の伝え方について見直していた時だったので期待大。

読後、期待過多だったかもという印象。

図解などでわかりやすいのだけれど。少し、物足りないかも。

仕事場にあってタダで読めたので、よしとします。