炭水化物ダイエットは逆効果?
油ものの摂り方を考えてみる
一時期ブームとなっていた炭水化物ダイエットですが、まだ続けている方もおそらくいらっしゃるのでしょう。
極端なはなし、食べなければ痩せることは間違いありません。
ただし、健康と美容面で保証されるかどうかは別です。
実は、炭水化物を食べない食事をしていると、結果的におかずから脂質をとり過ぎてしまい、生活習慣病や肥満の原因になる可能性があります。
エネルギーの不足分を他の食品や間食などから摂ってしまいかねません。
ダイエットのためにと炭水化物を抜いていても、実は太りやすい食事をとっていたのでは台無しになってしまいます。
よく聞くことですが、「バランスよく食べましょう」とよく言われますが、バランスのよい食事とはいったいどのようなものなのでしょうか?
【戦後まもない日本人よりエネルギー摂取が減っている!?】
戦後まもない1946年と比べて、1日に摂取しているエネルギー量は
“増えたでしょうか?”
“減ったでしょうか?”
どちらだと思いますか?
現在はメタボ検診が実施されるほど、生活習慣病の予防が注目されています。
肥満の原因はエネルギーのとり過ぎだから、“増えた”と思う人が圧倒的に多いと思います。
しかし、厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、つぎのような結果があらわれています。
1946年のエネルギー摂取量は、1,903kcal
2008年のエネルギー摂取量は、1,867kcal
と減っているのです。
では、なぜ肥満をはじめ、生活習慣病が増えているのでしょうか。
【現代人は脂質をとり過ぎが原因!】
その原因はカロリーの中身にあると言われています。
食事の中の脂肪エネルギー比率の目標量は、20~25%といわれています。
しかし実際は、男性で41%、女性は50%以上の人が、脂質を25%以上とっています。
ダイエットを気にしている女性が多いのにもかかわらずです。
スイーツは言うまでも及ばす、パンもごはんに比べれば脂質が多いのは確かです。
お茶に比べたらカフェラテだって脂肪分たっぷり入っています。
考えてみれば簡単なことです。
現代の食事は戦後まもない1946年よりも、脂質が多い食事になりがちなのです。
【炭水化物60%以上が理想的なカロリーバランスだった!】
メタボや肥満対策には、カロリーの数値だけでなくそのバランスが大切であるということがわかると思います。
理想的なカロリーのバランスは、年齢や疾病、アスリートなどの特別な職業などでも多少異なりますが、およそ、
たんぱく質が15%、
脂質が25%以下、
炭水化物が60%以上
とされています。
いかがでしたでしょうか?
「私はダイエットのために炭水化物は食べない!」という女性も結構いらっしゃいますが、おかずから脂質やたんぱく質のとり過ぎになっていないでしょうか?
あるいは、ちょっとしたスイーツから脂質を摂っていないでしょうか?
炭水化物抜きダイエットを行っていたけど、うまくいかないという方は、雑穀を混ぜたごはんを食べつつ、おかずを減らしてみるようにしましょう。
ご飯とお味噌汁の和食が基本です。
横文字のついた食はできるだけ控えるようにしましょう。
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