自分にとっての骨盤を再定義しよう、ということで最近いろいろと書いてきました。
たくさん触ってくれていますか?
触れることで得られる情報、臨場感が、あなたを本来の機能美へ身体を書き換えていってくれます。
ちゃんと触れると、こう思うのではないでしょうか。
骨盤ってこんなにでかいの?、と。
そう。
でかいのです。
触れてない人も、もうすでにたくさん触れている人も改めて触ってみましょう。
触れば触るほどイメージしていた位置と大きさがズレていたことに気が付きます。
そういう意識が上がれば上がるほど、身体は高度化されていき快適な状態になっていきます。
なぜなら、本来の機能を取り戻す行為だから。
前回最後に少し書いた胸骨も、そう。
胸の骨。
胸の前側、真ん中にある縦長の大きな骨です。
肋骨と繋がる骨。
鎖骨の位置からみぞおち辺りまで触ってみてください。
胸骨って意外と大きいことに驚きませんか?
読むだけじゃなくて触ってみてくださいね。
そして、頚椎(けいつい)も触ってみましょう。
首の骨。
顎の下辺りが首の1番上だと思っている人が多い。
なんとなく感覚でそう思ってしまう気持ちは分かります。
けど、実際には鼻先(鼻尖)あたりの高さまで首はあります。(頚椎1番がここにあります)
触れてみると驚くほど首の位置が高いのに気付かされます。
あなたの首は長いのです。
首が長くて細いことに憧れてしまうこともありますが、本来の状態に戻すことで、それは可能になります。
首の骨にいったら脊椎全体も触ってみることをオススメします。
鼻先辺りの高さにある頚椎1番から、肛門付近にある尾骨(びこつ)。
ここまでが脊椎です。
実際に触れてみると長いですよね。
いかに想像していた骨格と実際の骨格が違っているのか、ということを実感すると思います。
情報と物理を身体知にすることなく、イメージで記憶していると現実と乖離していきます。
その乖離は実際に触れて違いを認識して、意識に上げていくプロセスを踏まなければ埋まっていきません。
情報と物理の溝が埋まらない限り、身体はうまく使えずに快適さを手にすることが難しい状況が続くことになってしまうのです。
だから、たくさん触れましょう。
肋骨も下部まで触れると想像以上にでかいことに気が付かされます。
現実とイメージがいかにズレているか。
驚きと感動と共に変化を促し、あなたの身体は高度化していきます。
自分だけでは間違っていることも多いですし、スコトーマになってみえないことはあります。
そういうことを一緒に乗り越えて、変化を加速させる意味でもパーソナルセッションは存在します。
技術や手技はとても大事ですし、我々の役割として圧倒的な技量を身につけることは大前提です。とは言え、ヒーラーにとってもっと重要なのはメンターとしての役割であり、教師としての役割です。
我々は「魔法のような手技であっという間に痛みが取れました」というようなスーパーヒーラーをゴールとはしていません。結果的にそうであるのは構いませんが、目指していません。
それよりはきちんとクライアントに寄り添って、一緒に「なぜ痛むのか」「なぜ可動域が狭くなったのか」という問題を謎解きしていくスタイルを希求します。
その過程で、クライアントさんは自分を知り、解剖学を知り、生理学を知り、生化学を学び、自分で考えて解決できる力を養ってもらうのがゴールです。
自分の身体には自分で責任を取らなくてはいけません(というか、取らされますね、どちらにせよ)。であれば、自分で考えて工夫して、改善していくことを促すのがヒーラーの役割です。ヒーラーはその手助けをします。
(というか、そうあるべきと思います。ただ、巷で流行るのは、ゴッドハンドのように治す治療者です。それって、クライアントサイドから見たら依存、ヒーラーサイドから見たらエゴだと感じます)
我々としては、寄り添うスタイル、一緒に謎解きをしていくスタイル、教え教えられるスタイルを取りましょう。その方が健全だと「まといのば」では考えます。だからこそ、ブログでガンガン情報を公開するのですし。必死でヒントを探し求めている方というのは、この不親切なブログの何気ない一言に解決の糸口を見つけるものです。
(実際に、ヒーラーが潰れるのは共依存によってです。共依存は誰も幸せになりません。適切な距離によって、お互いに自律して、成長しましょう!)
まといのばブログより
共に変化を楽しんでいきたいのです。
本来のポテンシャルが開花していく瞬間を一緒にみることが出来るのは有り難いこと。
知識としては、「そんなこと知っている!」というようなことであっても、使える知識にするためには、それが地肉化していく必要があります。
身体知です。
言葉があなたの肉体として立ち上がってくる必要がある。
その移動は、ここで書いてきているような驚きやショックを受け取ることで可能となります。
一瞬の移動。
離散的な移動。
その意味で骨盤を改めて触ってもらうと、味わい深く感じられるかもしれません。
触れ方は、お腹のくびれ辺りの水平ラインを横から手を当てて、触れながら下へずらしていくと、骨盤に触れることができます。
お腹から触れていくことで、間違いを修正しやすくなります。
骨盤に触れることができたら、腸骨稜を触れながら、上前腸骨棘(ASIS)まで手を滑らせていきましょう。(骨盤を後ろから前へ触れたときに、ポコっと丸くなっている骨の部分です。 骨盤の全体像を把握するのにとても大切)
ゆっくり触れて、意識にあげる。
その大きさに改めて驚けるかもしれません。
イメージとリアルの乖離。
その違いに驚き、楽しんでもらえたら嬉しいです。
どんどん新しい自分に出会っていきましょう!