この記事は2022年11月2日に日帰りで縦走した、西丹沢の「檜洞丸」と「大室山」の登山レポートです!^^
 
神奈川県の屋根と呼ばれる「丹沢山地」!
(2020年11月撮影)
 
県内北西部に位置し、東西約40㎞、南北約20㎞に渡って広がる広大な山岳エリアには数多くの人気スポットがある。
(丹沢山地最高峰「蛭ヶ岳」の景色・2020年11月撮影)
 
その中で今回訪れたのは「西丹沢」と呼ばれるエリア!( ̄▽ ̄)
深いブナ林に覆われ、美しい沢や自然豊かな景色が広がる、秘境感たっぷりの「西丹沢」。
 
登山対象として多く人が集まるのが、エリアの盟主として君臨する、標高1601m「檜洞丸(ひのきぼらまる)」!
 
山頂は木々が多くそんなに眺望もよくないけど、そこから「道志村」方面の「犬越路(いぬごえじ)」へと下る尾根道が、圧倒される迫力満点の景色を楽しめる絶景ルート!
 
 
鎖場などもありアスレチック感もたっぷり。(;'∀')
 
せっかくなので「犬越路」から登り返して、山梨百名山「大室山(おおむろやま)」にも登頂!
オマケにはボリュームあり過ぎの大きな山で、足の筋肉が悲鳴を上げる我慢の時間だった(笑)
 
「大室山」の登山中に見える景色も素敵…
 
中心に「大涌谷(おおわくだに)」も確認できる、巨大カルデラの火山帯「箱根」の姿も凄かった~(゜゜;)
 
丹沢の中でも特に富士山に近いのだが、この日は出たり隠れたり…
それでも最後にもう一度登場してくれるあたり、さすが日本一の山です(笑)
 
多くの人でごった返す「塔ノ岳」付近の「表尾根」より、落ち着いて静かな山を楽しめる山域。
 
自然が好きなら「西丹沢」お勧めです~!(*´▽`*)
 
コースはこんな感じ!
Start & Goal:西丹沢ビジターセンター ①:ゴーラ沢出合 ②:展望園地 ③:石棚山稜分岐 ④:檜洞丸 ⑤:矢駄尾根分岐 ⑥:犬越路 ⑦:西の肩 ⑧:大室山
 
総距離:16.8㎞ 標準コースタイム:10時間40分
累積標高差:1935m コース定数:45
 
この日の山行の様子をYouTubeにアップしました!( ̄▽ ̄)
  


それでは出来事の詳細を時系列で!(*‘∀‘)
 
「西丹沢」へのアクセスは、小田急の「新松田駅」から路線バスに乗り換える。

紅葉シーズンだからなのか、バスは結構混んでいた。
7:15発の「西丹沢ビジターセンター行」に揺られて、登山口に到着は8:26。
色付いた紅葉が美しい、西丹沢の重要拠点「西丹沢ビジターセンター」。
バスの車窓から見える富士山は雪化粧!
素晴らしい青空に、最高の一日を予感しながら準備して、早々に出発した。
西丹沢は、河原に真っ白な石が転がる、沢の景色もとてもきれい!
水の透明度も素晴らしく、登山だけではなく、キャンプや渓流釣りのスポットとしても人気があるっぽい。^^
 
すぐ近くの「ウェルキャンプ西丹沢」の敷地内を通過し、川沿いを「檜洞丸」へ向けて歩く。
 
このルートは「山と高原地図」のマップには無く、「ヤマケイオンライン」で出てきたルート。
 
背後に見えるのは多分「権現山」。
 
素晴らしく美しい沢の景色を楽しみながら、上流へと進む。
登山道は比較的明瞭だけど、増水時はもしかすると渡渉しにくい事もあるのかも??
 
沢沿いの時間は終わり、「ツツジ新道」ルートとの合流点へ向けた急坂の始まり!
斜度もありなかなかキツイ登りだけど、森の木々に雰囲気があって、なんだか心地よい!
さすがは自然豊かな「西丹沢」という感じ!^^
 
分岐まで登ったら進路を右へ!('◇')ゞ
しばらくは斜面をトラバースする、癒し系の時間が続きます~
陽の光に照らされて、柔らかい緑の木々がとても良い感じ!
 
木々の小窓から見える「権現山」!
登山対象ではなさそうだけど、気になる存在。(笑)
 
途中に登山道が崩れた箇所はあったけど、そこまで難所感はなく「ゴーラ沢出合」へと到着する。
 
美しい沢付近の景色を撮影してから、飛び石で沢を渡渉する。
 
ここで沢を直進するのではなく、尾根へと上がる道が正解!
うっかり間違いそうになるポイントなので、周囲を良くチェックして進みましょう!
 
鎖なども設置されたワクワク探検隊ルートを登り、「檜洞丸」へと向かう尾根に上がる。
 
吹き抜けるそよ風がとても気持ち良い、尾根歩きの時間が始まる~!
 
とは言え、檜洞丸までの標高差は1000mオーバー。
急坂続きでストイックな樹林帯なので、けっして楽に登れる山ではない。^^;
 
紅葉の景色を楽しみながら、じっくり登って行こうではないか~!(;'∀')
 
マップには「展望園地」と書かれた場所に到着!
木々の合間から「富士山」が見えてテンション上がる~!( ̄▽ ̄)
今回登りに使った「ツツジ新道」と呼ばれるルートには、適度にベンチなども設置されていて、比較的登りやすく整備が行き届いた登山道!
さすがは「丹沢」という感じです。^^
 
紅葉シーズンもきれいだけど、夏の緑が濃い季節も、「西丹沢」の森はきれいですよ~^^
 
 
標高と共に斜度を増す登山道。
ハシゴも登場するんだけど、記憶よりも険しい気がして「あれ?こんな山だっけ?」と思いながら、急坂と格闘を続けた(笑)
 
標高約1400m地点に設置されたベンチ!

この付近から眺望が一気に良くなって、頑張って標高を稼いだご褒美の時間が始まる!(*´▽`)ノ

富士山や南アルプス、道志山塊の幾重にも重なる山並みの景色が凄い!

 

そして、丹沢名物(笑)の「階段地獄」の時間!

丹沢山地には至る所に階段が整備されている。
もちろん歩きやすくて良い事なのだが、延々と続く階段に心が折れそうになるというトラップでもある(笑)
 
素晴らしい景色を楽しみながら、焦らず登りましょう!
「富士山」と、その左側には「愛鷹山」というコラボ!
 
「石棚山稜分岐」を通過…
 
海まで見えるようになり、相模湾に「真鶴半島」や「初島」…
奥に薄っすら見えるのは「利島(としま)」かな!?
なんだか凄いんですけど~
 
こちらも丹沢名物の「木道」を歩いて山頂へと誘われる…
 
背後の景色が凄い!さすがは神奈川県の屋根「丹沢」で、人気を集める高峰だけある~
 
無事に標高1601m「檜洞丸」に登頂!('◇')ゞ
周囲には木々が多くて、眺望抜群とはいかないけど、お隣にそびえる「蛭ヶ岳」から連なる「丹沢主脈」の峰々が見えて胸が高鳴る!

丹沢山地最高峰にして神奈川県で一番高い山の「蛭ヶ岳」!また近いうちに登りに行きますよ~(*´▽`*)

 

都内方面には目視ではスカイツリーも確認!ベンチもあり居心地よい山頂スペースではあるが…

 
今回のルートのお楽しみは、檜洞丸の山頂と言うより…
そこから少し先へ進んだ「犬越路」へ向かう稜線歩きにある。
 
ど~んと眺望が開け、圧巻の景色が楽しめる素晴らしい尾根道!Σ(゚Д゚)

奥にはこれから向かう「大室山」の巨体も控え、周囲の山並みも凄すぎて見惚れてしまう~

 
「檜洞丸」に登ったなら、このルートは是非歩いた方が良いと思います!!

 
「愛鷹山」も妙に迫力があり、魔王感たっぷり!
 
絶景の稜線歩き!一気に駆け抜けたくなるけど、もったいない気がして何度も立ち止まる(笑)
 
周囲の景色を撮影しまくりながら進んだ。
アップダウンもそれなりに激しいので、油断するとケガするので注意です~^^;
山域に刻まれた深い谷も、西丹沢の景色に良いメリハリを与えている。
 
標高1523m「熊笹ノ峰」を越えた先には分岐が登場!
「神ノ川」へ下る「矢駄尾根ルート」は、現在通行禁止みたいです~
 
徐々に近づく山梨百名山の「大室山」!
ずんぐりむっくりした巨体が、迫力を増していく。
 
「檜洞丸」から「犬越路(いぬごえじ)」までの道のりには、マップにも「歩行注意」の文字があり、
ハシゴや鎖、岩場や痩せ尾根の通過など、景色に浮かれて油断してはならない箇所も多い。

個人的には、探検隊気分が楽しめてワクワクする道だけど、訪れる際は注意しましょう!^^;

 

間近に迫った「大室山」!

崖の奥にそびえる迫力の山体の大きさに、ちょっと気圧されて登るのどうしようか迷った…(笑)

 

途中からペースを上げたこともあり、時間的には特に問題なし。

しんどいけど頑張って登りますか~(;´Д`)

 

「犬越路」付近にはススキも生えていて、雰囲気の良い景色を楽しめた。

 
持参したパンを食べながらエネルギーを補給し、ここから始まる「大室山」登山に備えた。
 
犬越路には避難小屋もありますよ~^^
トイレも完備です!
 
ここから大室山の山頂までは、標高差550mオーバー!
一日に2回登山をしている気分(笑)
 
序盤の激坂はかなりキツイものの、そこから先は気持ちの良い尾根を歩き、どんどん標高を上げていく。
木々の合間に見える景色も、秘境感たっぷり!
 
登りなのに、時々下ると「マジか~標高下げないでくれ~」と心の底から思う(笑)
 
秋も深まり木々の葉が落ち、見晴らしの良い尾根道!
これから進む道が見えるのは、目的地が確認出来てペース配分しやすいと感じた~
 
振り返った「箱根山」付近の景色も迫力満点…
中心部には「大涌谷」が見え、肉眼では噴気も確認できた!
 
足の筋肉が悲鳴を上げるストイックな登り…
疲れたら足を止めて休み、振り返った景色も楽しみながら黙々と登り、
ぶじに急坂の終わり「西の肩」へと到着した!
 
「西の肩」で荷物をデポし、そこから先は緩い斜度の稜線を歩くウィニングランのような気分!
予定よりも早めの時間に、標高1587.4mの「大室山」へと登頂を果たした。

木々に覆われて眺望に乏しい山頂スペース…

静かな森の中で、この日歩いた道のりを振り返ると、じわじわと喜びが込み上げてきた。

「大室山」の山頂、個人的には嫌いではないですよ~(*´▽`*)

 

「西の肩」へと戻り、お楽しみのカップ麺タイム!

ボリューム多めで、タイトだったこの日の登山計画。

時間的にゆっくりする時間がない事も想定していたけど、結果的に山の中で寛ぎのひと時を味わえて嬉しかった!^^

 

同行した高橋さんが淹れてくれたコーヒーも、とても美味しかったです~!(*‘∀‘)

 

あとは絶景を楽しみながら下るのみ!

 

 

この日の前半に登った「檜洞丸(右)」と、丹沢山地最高峰「蛭ヶ岳(左)」のコラボもイイね!

 

樹林帯の合間から、西丹沢の景色を楽しめるのも、「大室山」登山の魅力です!^^

 

ここに来て、途中から雲隠れしていた「富士山」も再び登場!(*'▽')

最後にまた出てくるなんて、日本一の山は演出も憎い!(笑)

 

とても気持ちの良い尾根、大室山の登山道も素敵です~^^

 

 
「犬越路」に到着した後は、稜線を離れて、下界へと下っていく

 

付近の色付いた木々がきれいだな~^^

 

名残惜しい気持ちで、周囲の景色をたっぷり楽しんでから、樹林帯へと降下を開始した。

 
この下りの道は、砕けた石がガレた急坂で、足に疲れの出る時間帯には厳しいルート…
踏んだ石ごと足を滑らせないように、気を付けて降りる必要があります~(*_*;
 
しかも足場が以前より悪化して、滑り落ちそうな土の斜面もやや恐怖を感じた…
近年の大雨や台風で登山道が荒れている様子。
丹沢は谷が深く急峻な地形が多いので、水の流れで地形もどんどん変わっていくのかもしれない…
 
危険エリアを注意して下った後は、美しい沢の景色を楽しむ時間!
 
とにかく水がきれいで沢が美しい!
 
多くの人であふれる「表尾根」も見どころが多いけど、こういう自然豊かな景色を楽しめる「西丹沢」も個人的には大好きだ。(*´▽`*)

 

 

沢沿いの登山道を歩き、「用木沢出合」に無事に到着して山道を脱出!

絶景登山の余韻に浸りながら、キャンプ場の穏やかな眺めを楽しみ、「ビジターセンター」までの道を歩いた。
ホント良い山でした「西丹沢エリア」!( ̄▽ ̄)
 
登山の後は温泉を楽しもう!^^
この日は「山北駅」でバスを降りて、近くにある健康福祉センター内の「さくらの湯」へ!
人工温泉ではあるものの、体が心から温まって、疲れの癒える良いお湯でした!(*´▽`*)
 
西丹沢には「中川温泉」という温泉地もあり、良い湯なんだけど、日帰り温泉の「ブナの湯」はやや閉館が早い…^^;
他にも「丹沢湖」やダムの景色など、見どころが多い「西丹沢エリア」。
機会があれば登ってみたい山が他にもあるので、またきっと訪れる事でしょう!^^