MSV-Rのフルアーマーガンダム タイプBを旧キットベースで製作しました。


大河原邦男さんのデザインは眺めていると何故かワクワクしませんか。この機体は大型ミサイルランチャー、3連ビームガン…どこか懐かしいメカデザイン、男のロマンが見事に凝縮されています。いつかは立体化に挑戦したいと思ってました。


素材とした1/144旧キットのフルアーマーガンダムは、中学生の時に装甲を着脱しようと切り刻んで断念した因縁のキット。そのまま組むと若干ボリューム不足ですがMSVの中でも抜群のモールドの精密さは目を見張るものがあります。いつかはリベンジしたいと企んでました。


この2つの『いつか』を実現するモチベーションと大きな刺激をYouTube『Ray-G CHANNEL』から頂戴しました!まさに潜在力の解放!しかし…私の未熟な技術では全てを模倣出来ませんので、いつもの通り『まぁいいか。』と思える達観モデリングで挑戦!!薄目で見て頂けると助かります。


【頭部、首】

まず首の可動部分。頭部にポリパーツを仕込むと首の長さ調節に手間取るので、ボディ側にポリキャップを仕込み、アゴを引ける程度に上下動できるようにしました。


次に頭部。ポッチャリ顔が気にはなりますが、流用パーツで首を細くしたら精悍に見える気がするので、特に手を加えずにそのままにしました。推しは付き合いが長いと、どんな部分も可愛く見えますよね♡


【胴体】

腰部と分割。肩関節の基部にホビーベースのロールスイングジョイントを埋め込みました。引き出し関節は実現できませんでしたが、ポージングに耐えうる出来になったと思います。腹部装甲は最もモールドが気に入っている部分なので、腰との接合部で1ミリ幅増ししただけで、外観はそのままにしています。


【腰部】

腰アーマーは個人的にG40のような可動があるべき姿だと解釈していて、分割せず外観はそのまま。股関節は新造するので切り離しました。

胴体と接続する場所にはプラ板で天板を、腰パーツの前後はプラ棒で梁を作り、胴体、脚部としっかり接合できるよう目指しました。


【股関節、脚部】

股関節は旧キットGMコマンドから流用しプラ棒で補強しつつ、腰部との接続パーツを作りました。

太腿はパーツ分割部分で2ミリ幅詰めを行い、足の付け根にボールジョイントの受け部分を仕込みました。ヒザ関節は、YouTube『ペーパーナイフのプラモチャンネル』のザクキャノンを参考にして太腿の下部にランナーで接続パーツを埋め込み、スネパーツ側にポリキャップで受けを作りました。この加工により、少しだけ横ロール可動が出来ます。

スネの下部分にはポリキャップ、足首側にボールジョイントで関節を作り、前後左右に可動出来るようにしました。以上の工作でガワラ立ちを目指しましたが、効果は僅かのようです。今後の課題にしよう…。


追加武装の重さに耐えなければいけませんので、足首とダムの中には釣り用のオモリを入れてあります。(俺はプラモ狂四郎!)


【肩アーマー、腕部】


肩アーマーは分割で2ミリ、胴体との接する部分を2ミリ幅増しして大型化。


上腕部は旧キットGMコマンドから肩関節を移植。このあたりは自信が無かったので流用パーツに頼っちゃいました。


ヒジにホビーベースのディスクジョイント、下腕部にポリキャップを仕込み、可動と後ハメを両立。手首はMGのシャイニングガンダムから流用しました。オーバースケール気味ですが、今回手持ち武器が無いので力強さ重視としました。(あ〜自己満足。)


【追加武装】

一番薄目で見て頂きたいポイント(笑)

3連ビームガンはキットのビームガンを芯にして、プラ板、流用パーツでデッチあげ。銃口だけはキチンとしたかったので1/100MGガンダムから流用。なるべく軽くしてポージングに負担感がないように心掛けました。


大型ミサイルランチャーはプラ板工作を早々に断念、流用パーツでなんとな〜く、それっぽく製作しました。基部はポリランナーを使用して可動できるように仕上げてあります。(あれ?装弾数違くね⁉︎)



肩部ロケット砲は可動部をディスクジョイントに変更して、写真の黄色い丸部分に穴を開けたら、なんと、超お手軽に後ハメと可動の両立が出来ました!ノーマルに仕上げる時にもオススメのお改修ポイントです。


左腕部のシールドはキットのシールドを芯にプラ板でボリュームアップ。ビームサーベルは流用パーツで作りました。


【塗装】

前作のギャンで試した筆塗りです。全体を黒くスプレーして、薄めた水性アクリル塗料で重ね塗り。残す部分、塗る部分のメリハリが難しい…。淡い色はガルグレー、濃い色はミディアムブルーとダークシーグレーを1:1で混色したもの、バーニアはオレンジに近い黄色を混色して塗装しました。

蛇足です。装甲はパージしないので不要な箇所かもしれませんが、最近の作例で胸部を濃いブルーで塗装しているG3をいくつか見かけ、差し色としてアリかと思い、設定と違う配色としました。ブルーと黒、白で混色したネービーブルーです。


迷彩部分はブルーと白を混色してフリーハンドで書き込み。設定を無視して派手にやっても良かったかなとも少し後悔…。


武器類は下地の黒を生かしましたが、アクセントが欲しかったので、ライトガンメタルのラッカースプレーを軽く吹きつけ、立体感を強調してみました。時短と粗を隠す役割りをしてくれてます。


仕上げはウェザリングカラーを使い、印影と濃淡を調整。淡い色が際立ち過ぎるのがイヤだったので、スターウォーズっぽく燻んだ感じを目指しました。


【完成!!】

ン十年の時を経てフルアーマーガンダム(タイプBだけど)完成!


ジオングとの撮影も良き!(単身赴任先から帰還!)


板野サーカス的な演出(笑)!


重武装は男のロマンだネェ。漫画『ジョニー・ライデンの帰還』はシミュレーション上の戦闘ですが…わずかでもあんな雰囲気が出ていれば嬉しいです。ジオンの艦船を作って飾りたくなっちゃいました!まだまだ旧キット作っていきまっせ!