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山田公使閣下の視察物語

みなさま。

2012年3月15日(木)。
在日本大使館の山田洋一郎公使閣下と秋山書記官が「土のう」による道路補修訓練の進捗状況の視察にエルドレットを訪問して下さいました。

訓練対象者のグループ農民と道路行政関係者が山田公使と秋山書記官を大歓迎しました。
テレビ、新聞の報道陣も押し寄せ取材攻勢をしていました。

公使と書記官の視察の道案内役は道普請人ケニア理事長のDr.トーが勤めました。

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山田公使閣下がジャッショ・マレル・グループが補修した道の公式開通式を
行っています。公使の横でアシストしている女性は外務省プロジェクトの
訓練対象である農民協会のチェア・レイデイのMs.グラデイスです。


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KTNテレビ局の取材を受けている山田公使です。

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チェプラスケイ・グループが施工中の道を案内している道普請人ケニアの
理事長Dr.トーとスタッフのジュグナです。最前列左から山田公使、
Dr.トー、ジュグナです。



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山田公使閣下にも「土のう」を並べて頂きました。

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秋山書記官にも「土のう」を敷設して頂きました。

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外務省プロジェクトの現場視察を終了しエルドレット国際空港で
道普請人スタッフの松本と歓談している山田公使です。


在ケニア日本国大使館の山田公使閣下が来る。
鄙びた農村の住民には歴史がひっくり返ったような一日になりました。
おまけに県知事も来る。
テレビも取材に来る。
新聞も取材に来る。
グループ農民代表は舞い上がってしまって急にスピーチを始めてしまうハップニングぶりです。
なおざりにされている農民を元気づけ勇気づける道普請人ケニアの「土のう」による道作り活動。山田公使閣下と秋山書記官に、みなさま方が払われている税金による助成が有効に活用されている現場の証人になって頂いた一日でした。

園芸家ビオット君物語

みなさま。
今回は道普請人ケニアで総務補助と園芸、環境を担当しているビオット君のお話です。
ビオットはジョモ・ケニヤッタ農工大学農学部園芸学科2009年卒。新卒で採用しました。スタッフとして2年半のキャリアになりました。バリンゴという極め付きの僻地出身。道普請人にピッタリの田舎者です。私どものプロジェクトの主要な現場は辺境の農村部。なおざりにされている農民が対象者。やっていることが「土のう」の道直し、園芸、環境。どれも自ら泥まみれ土まみれになりながら農民を訓練していく活動です。都会育ち青年にはとても耐えられない業務です。
トヨタ財団さんが助成してくれた「土のう」による道路補修訓練では土のうの敷き詰めと突き固めを農民と同じようにトレーニングしました。
SNV、オランダの国際援助機関の助成で実施したケリオ・バレーでのマンゴー・プロジェクト、レソスでのパッションフルーツ・プロジェクトを舞台にビオットの専門分野の園芸を徹底して鍛えました。
三井物産さん、日立さん、大成さんが助成してくれた環境プロジェクトでは苗圃場作り、苗作り、植樹を実践をとおして体得させました。
ビオット君なかなか見所があります。
「腰入れんかい」。
「走らんかい」。
「若い時に楽してどうすん」。
「ケニアで一番に成らんかい」。
喜田流の猛烈訓練に耐え抜いてきています。
道普請人ケニアは全方位外交です。県知事、省庁の高官、公社の総裁、国連の高官、日本国大使館の公使との会談や会議にもビオット君を同行します。道普請人を代表して高位高官の人とも臆せずに話ができる者に育てるための場慣れ訓練です。

このビオット君にトヨタ自動車さんが助成してくれているチェランガニ山系の森林再生プロジェクトを担当させています。


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ビオット君が指導している農民グループの谷間の苗圃場です。黒く見える部分はネットで被いアボカドの苗を保護しています。果樹の苗は高く売れるので農民の励みになっています。

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ビオットがグループ農民にアボカドの接木苗の管理のし方を指導しています。

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チェランガニ山系の農地は急斜面です。農地の表土保全のためには等高線に沿ってテラシング(段々畑化)をしなければなりません。ビオット君がグループ農民に手作りの等高線指示器の使い方を教えています。

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等高線の概念があまり解っていないグループ農民の指導には根気が必要です。ビオットが丁寧懇切に婦人メンバーに等高線指示器の操作方法を伝授しています。



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農民グループのお母さん方、なんとか等高線指示器の操作に慣れてきたようです。木の枝を使って手作りした二等辺三角形の底辺をコンパスのように操作して等高線をわりだして杭を打っていく根気のいる作業です。写真の背景で急な傾斜面が良くわかります。

道普請人スタッフには現場で使える具体的で詳細な技術から資金調達のための企画書の書ける創造性とプレゼン能力。総務的な事務能力も要求されます。ビオット君は道普請人に期待される万能型人材に近づく挑戦人生の日々を送っています。

楽しみのお昼ご飯物語

みなさま。
外務省の道直しプロジェクト。ILOの若者企業家作りプロジェクトのリクルート。トヨタ自動車、三井物産、大成建設。すさまじく走り回る毎日です。
こんな時に重宝なのが出来合いの焼肉屋さん。いつ飛び込んでも、熱々のニャマ・チョマ(焼肉)、チェムシャ(肉のグツグツ煮)、マツンボ(内臓のグツグツ煮)がすぐに食べられる店です。少しお金があって忙しいアフリカ人にはとてもポピュラーなイーテイング・スポットです。衛生性とか清潔さを求めてはいけません。味と給仕の早さで勝負している店ですから。


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火の通ったあぶり肉、肉と内臓のぐつぐつ煮、ケールの煮物が炭火の上に並んでいます。客はここで好みのものをオーダーします。

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ヒツジのあばら肉の焼ける匂いが店の中にただよい食欲をそそります。

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マツンボ、内臓煮込みも捨てがたくオーダーの選択に迷うところです。

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肉のぐつぐつ煮も柔らかく煮上がっています。

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主食のウガリ、トウモロコシのダンゴをこねているところです。裏方さんのこれは結構な力仕事です。

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今回オーダーした昼飯です。ヒツジのあばら焼きとカチュンバリ(トマトとタマネギのサラダ)とウガリです。新鮮なグリーンの唐辛子を齧りながらアフリカ焼肉定食のお昼ご飯となりました。

流行っている食堂ですから食材は新鮮。値段が手ごろでなんの気取りもいりません。それにすきっ腹には何とも言えず旨いです。お肉の旨さとアフリカが同時に楽しめるお昼ご飯です。