今現在の私。春先のベランダから
これまでが、私が今まで生活してきた話だ。
ここからようやく現在の話になる。今の私はこの写真のようになっている。
普段は主に、家の中でおもちゃをもって走り回りるかゲージで寝ている。
ケンスケからすると退屈に映るかもしれないが、何もないことが私にとって安心で落ち着くのだ。
ベランダから撮影されている。トビラが空いている時は、外の空気が中に入って来て気持ちが良い。
しかし、何か怖くて見えない扉があるように、ここからベランダの外には降りられない。
これはポーズを取っているように見えなくもないが、「そんなとこからいったい何をやっているのか」と言う表情だ。
おそらく少し奥でポムも同じような思考をしていたに違いない。
多頭飼いの経過
3月に入るとごらんの通り私は、すっかりトイプードルになった。といっても体重は2キロ越えたくらいだ。
しかし以前のように体も骨ばってゴツゴツではなく適度な肉付きとなった。食欲もある。
同居犬のポムとも大分うまくいくようになった。というよりあちらが慣れて来たという感じだ。このように私の所に寄ってきてはお互い甘噛みでどちらがえらいかやりあう日々が続いた。
ケンスケはポムを一番に扱おうとする。ゲージから出す時や餌の順番などだ。
「先住犬を一番に置く順位付け作戦だな」と思った。やきもちは焼かない。そんな時は近くにあるおもちゃで気を紛らわす事にしている。
しかし私の中ではすでに順位はできてしまっていた。
何をやっても怒らないし、私に遠慮するポムに対して私はとても下にはつけなかった。
ある日ポムがケンスケに撫でられている時のことだ。
つい興奮してポムの頭を踏み越えてケンスケの顔に飛びついてしまった時はしたたかに怒られた。
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少し大きくなった
2月になった、ちょうど私がここへ来て4ヶ月が経過しようとしている。前回話した飢餓状態からようやく抜け出した。私は元気だった。
もう床を舐めて飢えをしのぐ事もなくなった。
少し髪の毛も伸びた。
かなりスパイラルで癖毛な私はモコモコとボサボサの中間地点をさまよっていた。
この頃からケンスケは私をしきりに座らせようとする。
「オスワリ、オスワリ」を連発するのだ。
はじめは何を言っているかわからなかった。
何回か言われるうちに、座れば褒められることに気づいた。
褒められるのは悪くないので、言われればきちんと座るようにしている。
座ってみると興奮が少し落ち着くことに気づいた。
今では餌をもらわなくとも、反射的に座ってしまうまでになった。
お腹を常にすかせていた一ヶ月前に比べると私にとって、大きな変化だ。
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